Re:incarnation

Mr.後困る

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Chapter10:Battle of shame

第196話【Axe】

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「ぐわあああああああああああああああああ!!!」

【アックスファイター】のトォルノが槍に貫かれた。

「トゥルノ!!」
「何者だ!! あの餓鬼!!」
「知らないならば答えよう!! 私は【遥かなる理想郷】のクラウン・ド・ヴァリエール!!」
「な、 何ィ!?」
「大公クラウン・ド・レリエールの娘か!!
これは金になりそうだ!!」
「馬鹿なのか!? ツォルン!! 大公の娘なんか相手にしたら後で殺されるぞ!!」

叫ぶチチルム。

「臆病者は去れェ!!」
「くっ!! 勝手にしろ!!」

チチルムは翻って逃げた。

「逃げる者は見逃すわ」
「はッ!! 冗談キツイぜ!! お嬢ちゃん!! アンタの技は凄いのはさっきので分かった
だがよォ、 この俺様の1トン斧をどう防ぐよ!!」

巨大な斧を振りかぶるツォルン。

「馬鹿馬鹿しいですわね」
「あァ?」

がたん、 と斧が落ちる、 腕ごと。

「お、 俺の腕ェ!!」
「五月蠅い」

ザンッと首を刎ねられるツォルン。
オーウェンがツォルンの斧よりも巨大な剣を振って血を落とす。

「・・・・・」

タタルイがオーウェンとツォルンの死体を交互に見る。

「君は逃げないのか?」
「に、 逃げさせて頂きます・・・」

タタルイが全力疾走で逃げた。

「まぁ私はヴァリエールよりも優しく無いから」

ざん、 と剣を振り下ろして衝撃波を飛ばすオーウェン。

「がっ!!」

タタルイが衝撃波で真っ二つになる。

「逃げても殺すがね」
「おー、 酷いですわねぇ」
「幾ら相手が弱いと言っても先にどんどん進まないで下さいよ御両人!!」
「そうじゃそうじゃ」

【遥かなる理想郷】の賢者のオルフェと盗賊のウスが走って来た。

「あ、 オーウェン様、 伏せ」

ざん、 と後ろに迫った冒険者を切り伏せるオーウェン。

「なくて良いです」
「うむ、 戦況は?」
「こっちのワンサイドゲームですよ
勇者パーティがこんなに大勢じゃあ勝ち目が無いでしょう」

がっきぃいいいいいいいいいいいいいいいん、 と物が凍り付く音が聞こえた。
振り返ると巨大な氷柱が立っていた。

「ふむ、 冒険者もやる」

どごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん
と爆音と共に氷柱が爆炎でかき消えた。

「事も無いか、 さてとでは敵の本陣に行ってこの騒ぎの元凶を叩き潰してやるか」
「良いんですか? 敵は大物って聞きましたよ?」
「こっちも大公の娘ですよ、 大丈夫よ」
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