Re:incarnation

Mr.後困る

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Chapter10:Battle of shame

第191話【Bitter story】

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対策の為の会議は熾烈を極めた。

「少し休憩しないか、 話し続けて疲れたよ」

カヌーが提案した。

「そうですね・・・お茶でも入れますよ」
「頼みますベルーズさん」

ベルーズが給湯室に行く。

「あの・・・シエン?」

【遥かなる理想郷】の槍使い、 クラウン・ド・ヴァリエールがシエンに話しかける。

「久しぶり、 元気だった?」

シエンがヴァリエールに問う。

「え、 えぇ、 元気だったけど・・・」
「それは良かった」
「おや、 ため口を効くとは珍しいじゃないかシエン」

ドクがシエンの元に寄って来る。

「彼女は幼馴染だからね」 
「そうなのか、 よろしく、 ドクです」
「・・・・・貴女が元犯罪者の?」
「犯罪者って言うけどね、 私は悪い人間じゃないよ
偶々実験内容が法を犯す様な物だっただけの話で
人を害そうとした訳じゃないんだ、 根はとてもいい子なんだ、 そうだろうシエン?」
「コイツの話は全部無視して良いよ」

辛辣なシエン。

「酷いなぁシエンは」
「シエン、 クラウン公国に戻る気は無いの?」
「無いね、 ドクはどうしようもない屑だが彼女の技術力の高さは
小生も認めている、 彼女のお陰で小生は強くなれた」
「私も君の様なモルモッ、 協力者に会えて良かったよ」
「今モルモットって言おうとしなかった」
「君は私に対して偏見の目を持っているんじゃないのか?
だからモルモットと言おうとしていると疑ってかかっているんじゃないのかね?」

ヴァリエールを責めるドク。

「まぁまぁ、 何はともあれ彼女には一応、 感謝しているんだよ」
「・・・・・」

ジト目になるヴァリエール。

「何だよ」
「肉体関係とか恋愛対象では無いのだな?」
「・・・ある訳無いだろ、 気でも狂ったのか」
「そこまで言う?」
「いや、 なら良い・・・クラウン公国に戻る事は無いにしろ
顔を出してくれても良かったのではないのか?」
「いや、 まだまだ実力不足、 これから実力をもっと高めなければ
故郷に帰る事もままならないだろう」
「シエン、 私は」
「皆さん、 コーヒーが出来ましたよ」

ベルーズが給湯室から帰って来た。

「あぁ、 こっちにも頼みますよ」
「はいどうぞ、 貴女も」
「え、 あぁ・・・どうも」

コーヒーを飲むヴァリエール。

「あちっ」

そして深い苦みが口の中に広がった。
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