Re:incarnation

Mr.後困る

文字の大きさ
上 下
138 / 367
Chapter6:Zombie Powder

第111話【Junky】

しおりを挟む
マドルドを捕縛して外に連れ出そうとするロダン達。
警備員達が遠巻きにして見守る。

「待ちな、 マドルドさんを離せ」

警備員達から一人の男が出て来る。

「ジャック!!」
「ジャック?」
「マドルドさんの警備隊長をしている・・・」
「ジャックさん、 マドルドさんはゾンビパウダーの売買を行っていたんです」
「知ってるよ、 つうかここに居る連中の半分は知っている」
「知って居て協力しているの!?」

ロダンは驚愕する。

「ふん、 どうせ金で雇われているんだろう?」
「金か・・・下らん、 お前達がゾンビパウダーで壊す人間は
金とは違い替えが効かないんだぞ?」
「御嬢さん二人、 俺を見くびるな、 俺は金では動かない」

そういってジャックは一本の注射針を取り出して首筋に打ち込む。

「くあああああああああああああああ!! 効いて来た効いて来たぁあああ!!」
「ジャンキーか、 金目当ての屑よりも屑だな」

そう言うとモルガナは一気にジャックに距離を詰めた。

「遅いわ!! ファイアボールゥゥゥゥ!!」

火球の魔法、 しかし威力は凄まじい、 先程ドクが使った物と雲泥の差である。
モルガナはファイアボールが直撃し吹き飛ばされる。
モルガナは両腕が消し炭になった。

「ヒール!!」
「御苦労、 しかし何だ今の威力は・・・」

ロダンが治癒魔法でモルガナの両腕を再生させた。

「ゾンビパウダァアアアアアアアアアアアをツカウトゥゥゥゥな!!
魔力が体中をカケメグリィィッィィィ!! 魔法がパワァァァァァアップゥするんだぁぁぁ!!」
「・・・・・あ、 そう」
「テンションヒクイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!」

白けた目で溜息を吐くモルガナ。

「いや、 お前が如何に強くなろうが知らんがな、 こうすれば良いだろ」

モルガナが縛り上げられたマドルドをひょいと持ち上げる。

「なっ、 貴様!! 私を人質にする気か!?」
「いや、 盾にする気だよ」
「ワー、 ナンテコトダー」
「卑劣な!!」
「領主なのにドラックの売人をしている奴に言われたくは無い」
「こうなったらこれだああああああああああああファイアサークル!!」
「!?」

モルガナとマドルドの足元に赤い円が現れる。

「やばっ!!」

咄嗟に花子が二人を引っ張り上げる、 次の瞬間火柱が上がった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

とある令嬢の断罪劇

古堂 素央
ファンタジー
本当に裁かれるべきだったのは誰? 時を超え、役どころを変え、それぞれの因果は巡りゆく。 とある令嬢の断罪にまつわる、嘘と真実の物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【本編完結】転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

理想とは違うけど魔法の収納庫は稼げるから良しとします

水野忍舞
ファンタジー
英雄になるのを誓い合った幼馴染たちがそれぞれ戦闘向きのスキルを身に付けるなか、俺は魔法の収納庫を手に入れた。 わりと便利なスキルで喜んでいたのだが幼馴染たちは不満だったらしく色々言ってきたのでその場から立ち去った。 お金を稼ぐならとても便利なスキルじゃないかと今は思っています。 ***** ざまぁ要素はないです

〈完結〉前世と今世、合わせて2度目の白い結婚ですもの。場馴れしておりますわ。

ごろごろみかん。
ファンタジー
「これは白い結婚だ」 夫となったばかりの彼がそう言った瞬間、私は前世の記憶を取り戻した──。 元華族の令嬢、高階花恋は前世で白い結婚を言い渡され、失意のうちに死んでしまった。それを、思い出したのだ。前世の記憶を持つ今のカレンは、強かだ。 "カーター家の出戻り娘カレンは、貴族でありながら離婚歴がある。よっぽど性格に難がある、厄介な女に違いない" 「……なーんて言われているのは知っているけど、もういいわ!だって、私のこれからの人生には関係ないもの」 白魔術師カレンとして、お仕事頑張って、愛猫とハッピーライフを楽しみます! ☆恋愛→ファンタジーに変更しました

【完結】白い結婚で生まれた私は王族にはなりません〜光の精霊王と予言の王女〜

白崎りか
ファンタジー
「悪女オリヴィア! 白い結婚を神官が証明した。婚姻は無効だ! 私は愛するフローラを王妃にする!」  即位したばかりの国王が、宣言した。  真実の愛で結ばれた王とその恋人は、永遠の愛を誓いあう。  だが、そこには大きな秘密があった。  王に命じられた神官は、白い結婚を偽証していた。  この時、悪女オリヴィアは娘を身ごもっていたのだ。  そして、光の精霊王の契約者となる予言の王女を産むことになる。 第一部 貴族学園編  私の名前はレティシア。 政略結婚した王と元王妃の間にできた娘なのだけど、私の存在は、生まれる前に消された。  だから、いとこの双子の姉ってことになってる。  この世界の貴族は、5歳になったら貴族学園に通わないといけない。私と弟は、そこで、契約獣を得るためのハードな訓練をしている。  私の異母弟にも会った。彼は私に、「目玉をよこせ」なんて言う、わがままな王子だった。 第二部 魔法学校編  失ってしまったかけがえのない人。  復讐のために精霊王と契約する。  魔法学校で再会した貴族学園時代の同級生。  毒薬を送った犯人を捜すために、パーティに出席する。  修行を続け、勇者の遺産を手にいれる。 前半は、ほのぼのゆっくり進みます。 後半は、どろどろさくさくです。 小説家になろう様にも投稿してます。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

念動力ON!〜スキル授与の列に並び直したらスキル2個貰えた〜

ばふぉりん
ファンタジー
 こんなスキルあったらなぁ〜?  あれ?このスキルって・・・えい〜できた  スキル授与の列で一つのスキルをもらったけど、列はまだ長いのでさいしょのすきるで後方の列に並び直したらそのまま・・・もう一個もらっちゃったよ。  いいの?

処理中です...