Re:incarnation

Mr.後困る

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Chapter6:Zombie Powder

第102話【Arrival】

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領主マドルドの所にやって来たロダン達3人。

「初めまして、 私がマドルドです」

マドルドはすらっとした美人だった。
領主よりも歌姫と言われた方が説得力があった。

「ロダンです」
「モルガナだ」
「盗賊の花子です」
「カレーの街から態々来て貰ってすみませんね・・・山田君戻って良いよ」
「はい、 分かりました」

山田は持ち場に帰って行った。

「山田がすみませんね、 この前雇ったのですが色々なってない奴でして・・・
実力が有るので渋々雇っていますが」
「まぁアイツは昔から腕っ節以外はからっきしな奴でしたよ」
「お知り合いでしたか、 アイツは大法螺吹きでしてね
街の酒場でもある事無い事吹聴してますよ
『自分は頼み込まれて門番をやってるんだ』とか
私がアイツに気が有るとか、 まぁ信じる奴は居ませんが」
「過去の栄光に縋っているんですかね・・・」

山田の話題で会話が弾む花子とマドルド。

「さてゾンビパウダーの調査ですが・・・少し厄介な事になってましてね」
「厄介?」
「えぇ、 実は最近ゾンビパウダー調査と称して住民達に暴行を加える
不埒者が大量発生していまして」
「一体如何言う事だ?」
「聞き込みの時に暴行を加えると言う事ですよ・・・
怪我をしている人も多くて」
「じゃあ僕が治しますよ」

ロダンが満面の笑みで言う。

「悪いけど治療費は出せない・・・」
「コイツの場合は趣味みたいな物だから気にしなくて良いぞ」
「趣味って・・・えぇ・・・」
「こういう奴だ、 気にするな」

モルガナの発言にドン引きするマドルド。

「兎も角治療しながら、 調査をしていけばいいと言う事ですね」
「それだけじゃない、 主にゾンビパウダーの取引場所と目されているのは
貧困層が集まるスラム・・・ここのスラムの治安は非常に悪い
魔王と繋がりの有る者も居るらしい」
「何という外道、 許し難し」
「気を付けて行って来て下さい」

画してマドルドから依頼されたロダン達は貧困層が集まるスラムに向かったのだった。



同時刻にターメリックの街にとある一行がやって来た。

「ここがターメリックの街か・・・何ともまた噂に違わぬ街だな」
「哀れな子羊達が可愛そうです・・・」
「ワタシにとっては如何でも良いがね、 じゃあ如何する領主に挨拶でもする?」
「いや小生達がここに来たのはゾンビパウダーの件についてだ
とっとと調査に行くべきだろう」
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