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Chapter4:Enlightenment
第76話【Think back】
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「なるほど・・・そう言う事だったのか・・・」
夜が更けて朝になって自分が殺した狼達の死体の山で自分の手を見ながら呟くモルガナ。
何故自分の技が急激に冴えたのか、 考えてみると直ぐに分かった。
自分はソク家戦斧術を素手で放っていたのだ。
ソク家戦斧術は斧での戦闘術、 その技を素手で放つというのは変な感じだが
彼女はコウ流格闘術も修めている、 即ち素手でも強いという事。
それに感情が高ぶれば高ぶる程、 強くなる【狂戦士】
感情の振れ幅が凄い【躁鬱】、 素手の攻撃力が上がる【持たざる者】
二つの武術体形にこの三つのスキルが合わさり圧倒的な戦闘能力を生んだのだ。
「皮肉なもんだ、 嫌っていた家の技術で生き残るとは
・・・あぁ・・・体中が痛い」
生き残ったとは言い難い、 彼女はもう既にズタボロの状態である。
意識を失えば二度と戻る事はない、 そんな状況である。
「・・・・・美しい」
朝日を眺めて涙を流すモルガナ。
こんなにも美しい世界が有ったのかと感動する。
「あぁ、 もう十分だ・・・」
モルガナは眼を閉じて意識を失う
と言う事は無かった。
「こっち!! こっち!!」
「ちょっと待ってよロダン・・・って何コレ!?」
唐突に騒がしくなって来た。
「・・・・・」
首だけを動かして声のする方向を向くモルガナ。
「うわぁ、 酷い怪我じゃないですか!! 今治しますね?」
「お前は?」
「ミドル・ヒール!!」
ロダンは回復魔法を唱えてモルガナの傷を全快させた。
意識を回復させ眼の前の少年と向き合うモルガナ。
「お・・・おぉ・・・すまないな、 ありがとう、 お前は?」
「いえいえ、 それじゃあこれで」
「ってロダン、 これでって言う状況じゃないでしょ
お姉さん服もボロボロだし・・・」
「服・・・っ!?」
自分の姿があられもない事に気が付き
気が動転したモルガナは咄嗟に眼の前に居た少年ことロダンを殴り飛ばしてしまった。
「なんでぇーーーーー」
「す、 すまない・・・咄嗟に・・・」
「いや・・・え・・・えー・・・ロダン大丈夫?」
「・・・・・・・・ミドル・ヒール」
自身に回復魔法をかけて回復するロダン。
「割と深手でしたが大丈夫です」
「す、 すまない」
すまなそうにするモルガナ。
「僕はロダンって言います、 貴方は?」
「モルガナ・・・で良い」
ロダンとモルガナが出会った瞬間であった。
夜が更けて朝になって自分が殺した狼達の死体の山で自分の手を見ながら呟くモルガナ。
何故自分の技が急激に冴えたのか、 考えてみると直ぐに分かった。
自分はソク家戦斧術を素手で放っていたのだ。
ソク家戦斧術は斧での戦闘術、 その技を素手で放つというのは変な感じだが
彼女はコウ流格闘術も修めている、 即ち素手でも強いという事。
それに感情が高ぶれば高ぶる程、 強くなる【狂戦士】
感情の振れ幅が凄い【躁鬱】、 素手の攻撃力が上がる【持たざる者】
二つの武術体形にこの三つのスキルが合わさり圧倒的な戦闘能力を生んだのだ。
「皮肉なもんだ、 嫌っていた家の技術で生き残るとは
・・・あぁ・・・体中が痛い」
生き残ったとは言い難い、 彼女はもう既にズタボロの状態である。
意識を失えば二度と戻る事はない、 そんな状況である。
「・・・・・美しい」
朝日を眺めて涙を流すモルガナ。
こんなにも美しい世界が有ったのかと感動する。
「あぁ、 もう十分だ・・・」
モルガナは眼を閉じて意識を失う
と言う事は無かった。
「こっち!! こっち!!」
「ちょっと待ってよロダン・・・って何コレ!?」
唐突に騒がしくなって来た。
「・・・・・」
首だけを動かして声のする方向を向くモルガナ。
「うわぁ、 酷い怪我じゃないですか!! 今治しますね?」
「お前は?」
「ミドル・ヒール!!」
ロダンは回復魔法を唱えてモルガナの傷を全快させた。
意識を回復させ眼の前の少年と向き合うモルガナ。
「お・・・おぉ・・・すまないな、 ありがとう、 お前は?」
「いえいえ、 それじゃあこれで」
「ってロダン、 これでって言う状況じゃないでしょ
お姉さん服もボロボロだし・・・」
「服・・・っ!?」
自分の姿があられもない事に気が付き
気が動転したモルガナは咄嗟に眼の前に居た少年ことロダンを殴り飛ばしてしまった。
「なんでぇーーーーー」
「す、 すまない・・・咄嗟に・・・」
「いや・・・え・・・えー・・・ロダン大丈夫?」
「・・・・・・・・ミドル・ヒール」
自身に回復魔法をかけて回復するロダン。
「割と深手でしたが大丈夫です」
「す、 すまない」
すまなそうにするモルガナ。
「僕はロダンって言います、 貴方は?」
「モルガナ・・・で良い」
ロダンとモルガナが出会った瞬間であった。
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