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Chapter1:Retreat
第21話【A poor workman blames his tools】
しおりを挟む「・・・あ、 閃いた」
ロダンが閃く。
「武器とか装備とかを充実させたら如何だろう?
27倍良い装備なら天使さんにも勝てるんじゃないだろうか?」
「はい、 馬鹿-」
デッドが囃し立てる。
「・・・何が可笑しいの?」
「お前さぁ、 それ以上の剣はちょっと手に入らないぜ?
そいつは大昔の神々の戦いの時に召喚された勇者経由でやってきた商事会社が造り出した
素人でも扱いやすい剣のハイエンドモデルだ」
「大昔のハイエンドモデルって言われても・・・」
「ふん、 この世界の連中ではその剣を再現する事は出来ない
これ以上の剣ならザラに有るが、 この剣の最大の特徴は耐久力と扱いやすさにある」
「耐久力と扱いやすさ?」
「その通り、 大昔の物なのにまだこうして使える上に
お前一切手入れしてないのに使い続けられるだろ?」
「そういえば・・・」
「この剣は手入れ要らずでずっと使い続けられると言う夢の刃物だ」
「ほへぇ・・・すっごい・・・でも大して斬れないんでしょ?」
「そりゃそうだ、 攻撃力は大した事無いが数万年単位で使える剣は稀も稀だ
それにお前の様な剣の素人でも使える剣だしな」
「うーん・・・やっぱり剣下手なのか・・・」
「そうだな」
ロダンの頭を撫でるデッド。
「27倍の壁を埋めるのは難しい、 もっと柔軟に考え続けるんだ」
「うん・・・じゃあ鎧とか盾とか着ると言うのは・・・」
「あー・・・あれもあれで厳しい世界だ、 諦めろ」
「そうなの?」
「鎧とか軽いと役に立たないが重いとそもそも動けない
お前には不向きだ、 盾も片手が塞がれるしおススメしない」
「うーん・・・」
「剣以外の武器も厳しいかな」
「いや、 剣以外の武器を使うとかありえない」
きっぱりと拒否するロダン。
「・・・何で?」
「何で? うーん僕は剣を使いたいんだよ」
「何で?」
「・・・・・何でだろ、 兎に角剣を使いたい、 そこは譲れない」
「・・・まぁやりたい事やったもん勝ちだしそれは良いだろう」
「うん、 とりあえず・・・・・」
はっ、 とした表情になるロダン。
「デッド、 逆に軽装になるって言うのは如何かな?」
「どういう事だ?」
「今まで天使さんに反撃されて直ぐに終わるって言うパターンが多かった
ならば今着ている服には防御作用は無い、 つまり全裸で戦うと言うのは」
実際に全裸で戦ってみて直ぐにボコられたロダンだった
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