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Chapter1:Retreat
第12話【Book】
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「魔法が使えないなら魔法の授業なんて出来ないじゃない」
「うん、 それはごめん・・・」
気を落す天使。
「魔法の使い方を知っている人をここに連れて来る事は出来ないの?」
「そいつは無理だな」
デッドが即答する。
「何で?」
「ここはダンジョンの最下部だぞ? 普通の人が入って来れる訳無いじゃん」
「君達が連れて来るとか・・・」
「いやいや、 ここに来れる奴なんて普通じゃないから」
「僕は普通じゃないの?」
「うん、 全然普通じゃないな」
「普通じゃない良い子だよ」
「良く分かんないけど・・・じゃあ魔法の教科書みたいな本とかは無いの?」
「有るけどもねぇ・・・」
天使が腕を組んで考える。
「魔法の本を書いた人の主観が多く含まれるからあまりお勧めは出来ない」
「そうなの?」
「うん、 【魔法の指南書売り上げNo.1!!】とか言っている本とかは
サクラが大量に購入したとか就活本と同じだよ」
「ずるっ!!」
「就活本と同じく魔法の指南書も鵜呑みにし過ぎるのは良くない
旧世界での最高峰と呼ばれた魔法使いの魔法の使い方も今となっては時代遅れの産物だし
魔法の使い方は日々進歩していると思うよ」
「人間の進歩と同じ様なもんだな」
デッドが笑う。
「まぁとりあえず自分で何とかしろと言う事だな、 剣と同じだ
努力してやってみるのが肝心だ」
「そうそう就活と同じで考えを固定するんじゃなくて
柔軟な発想をする事が重要なのよ」
「天使さんは就活をした事有るの?」
「うん、 就活とは違うけどこっちの世界に来る為に勉強とか面接はしたよ」
「面接」
「天使の面接の講習とかだったらいけるんだけど・・・如何?」
「如何って・・・僕は天使の面接とかする予定は無いんだけど・・・」
「それもそうか・・・」
がっくりと項垂れる天使。
「剣術とかの勉強はやらないの?」
「やらないし出来ないよ」
きっぱり言う天使。
「剣術は何度も言うけどハッキリ言って君には才能は無い」
「酷いなぁ・・・」
「君は誰かを傷つけるのには徹底的に向かないのよ」
「それは・・・何となく分かるけど・・・」
「だから只管練習有るのみ!! 魔法も一緒に頑張ってやれば良し!!」
「うん!! 分かった!!」
「じゃあ今日のお勉強はこれで終わりにするから剣の練習をするの?」
「うん!! 魔法もやってみる!!」
「うん、 それはごめん・・・」
気を落す天使。
「魔法の使い方を知っている人をここに連れて来る事は出来ないの?」
「そいつは無理だな」
デッドが即答する。
「何で?」
「ここはダンジョンの最下部だぞ? 普通の人が入って来れる訳無いじゃん」
「君達が連れて来るとか・・・」
「いやいや、 ここに来れる奴なんて普通じゃないから」
「僕は普通じゃないの?」
「うん、 全然普通じゃないな」
「普通じゃない良い子だよ」
「良く分かんないけど・・・じゃあ魔法の教科書みたいな本とかは無いの?」
「有るけどもねぇ・・・」
天使が腕を組んで考える。
「魔法の本を書いた人の主観が多く含まれるからあまりお勧めは出来ない」
「そうなの?」
「うん、 【魔法の指南書売り上げNo.1!!】とか言っている本とかは
サクラが大量に購入したとか就活本と同じだよ」
「ずるっ!!」
「就活本と同じく魔法の指南書も鵜呑みにし過ぎるのは良くない
旧世界での最高峰と呼ばれた魔法使いの魔法の使い方も今となっては時代遅れの産物だし
魔法の使い方は日々進歩していると思うよ」
「人間の進歩と同じ様なもんだな」
デッドが笑う。
「まぁとりあえず自分で何とかしろと言う事だな、 剣と同じだ
努力してやってみるのが肝心だ」
「そうそう就活と同じで考えを固定するんじゃなくて
柔軟な発想をする事が重要なのよ」
「天使さんは就活をした事有るの?」
「うん、 就活とは違うけどこっちの世界に来る為に勉強とか面接はしたよ」
「面接」
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「酷いなぁ・・・」
「君は誰かを傷つけるのには徹底的に向かないのよ」
「それは・・・何となく分かるけど・・・」
「だから只管練習有るのみ!! 魔法も一緒に頑張ってやれば良し!!」
「うん!! 分かった!!」
「じゃあ今日のお勉強はこれで終わりにするから剣の練習をするの?」
「うん!! 魔法もやってみる!!」
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