291 / 355
第三章:進撃の闇
ダーク・イタマエの登場
しおりを挟む
廃屋で出会ったマラキリと共に飛空艇の元に向かう闇。
「こうですか?」
「違う、 こうだ」
歩きながらシャリの握り方をマラキリに指南する闇。
「うんうん、 筋は良いな」
「子供達に料理を長年作っていたんで料理は得意なんですよ」
「なるほどな、 うん?」
どさり、 と二人の前に置かれたのは息も絶え絶えなソルジャースシ。
「こいつは即席のスシブレーダーか、 何で死にかけているんだ?」
「私が説明しよう」
漆黒の顔全体を覆うコック帽とコックコートに身を包んだ男が現れた。
「お前は?」
「私はダーク・イタマエ、 冒険家だ」
「名前と見た目から冒険家に見えないんだが・・・寧ろ料理人じゃないのか?」
「料理上手だ」
「なるほど、 それでダーク・イタマエ、 一体何の用だ?」
「うむ、 実はこの少し先に飛空艇が停泊しているんだ」
「あぁ、 俺達はその飛空艇を目指しているんだ、 それで?
冒険家さんが俺達に何の用だ?」
「飛空艇から降りて来た連中がアンタと似た様な物を使っていた」
「スシブレーダーか、 それで?」
「私は貴方に興味が出て来た、 それが何か、 アンタ達が何か
教えて欲しい、 実に興味深い、 探検家は好奇心旺盛なんだ」
「良いだろう、 歩きながらでも良いか?」
「良いぞ」
闇は語って聞かせた。
スシブレードの事。
自分が異世界から呼び出された事、 魔王を始末した事。
元の世界に戻る為に色々画策している事。
元の世界の事、 元の世界には魔王を超える存在がうようよしていると言う事。
「実に、 実に興味深い!! このダーク・イタマエの是非とも
闇のスシブレーダーになりたい!! 是非とも薫陶を!!」
「良いぞ、 来る者拒まずだ、 遠慮無く来ると良い」
「実にありがたい!!」
「うむ、 さて、 そうこうしている間に飛空艇? が見えて来たな」
飛空艇が見えて来た一行。
「飛空艇と言うよりは飛行船? じゃないのか?」
デザイン的には飛行船に見えなくはないデザインだが
空気より比重の小さい気体をつめた気嚢によって機体を浮揚させ
推進用の動力や舵をとるための尾翼などを取り付けて操縦可能にした飛行船とは違い。
魔力的な作用で飛行している為、 まるで構造から言って違うのだ。
因みに飛空艇を所持しているのはシャリ王国のみである。
何故シャリ王国のみが飛空艇を所持しているのかと言うと
飛行艇を使った戦争が過去に起こって、 教国を始めとした国々が禁止したからである。
シャリ王国が査察の目を盗んで所持している飛行艇が
現存して存在している飛行艇である。
「こうですか?」
「違う、 こうだ」
歩きながらシャリの握り方をマラキリに指南する闇。
「うんうん、 筋は良いな」
「子供達に料理を長年作っていたんで料理は得意なんですよ」
「なるほどな、 うん?」
どさり、 と二人の前に置かれたのは息も絶え絶えなソルジャースシ。
「こいつは即席のスシブレーダーか、 何で死にかけているんだ?」
「私が説明しよう」
漆黒の顔全体を覆うコック帽とコックコートに身を包んだ男が現れた。
「お前は?」
「私はダーク・イタマエ、 冒険家だ」
「名前と見た目から冒険家に見えないんだが・・・寧ろ料理人じゃないのか?」
「料理上手だ」
「なるほど、 それでダーク・イタマエ、 一体何の用だ?」
「うむ、 実はこの少し先に飛空艇が停泊しているんだ」
「あぁ、 俺達はその飛空艇を目指しているんだ、 それで?
冒険家さんが俺達に何の用だ?」
「飛空艇から降りて来た連中がアンタと似た様な物を使っていた」
「スシブレーダーか、 それで?」
「私は貴方に興味が出て来た、 それが何か、 アンタ達が何か
教えて欲しい、 実に興味深い、 探検家は好奇心旺盛なんだ」
「良いだろう、 歩きながらでも良いか?」
「良いぞ」
闇は語って聞かせた。
スシブレードの事。
自分が異世界から呼び出された事、 魔王を始末した事。
元の世界に戻る為に色々画策している事。
元の世界の事、 元の世界には魔王を超える存在がうようよしていると言う事。
「実に、 実に興味深い!! このダーク・イタマエの是非とも
闇のスシブレーダーになりたい!! 是非とも薫陶を!!」
「良いぞ、 来る者拒まずだ、 遠慮無く来ると良い」
「実にありがたい!!」
「うむ、 さて、 そうこうしている間に飛空艇? が見えて来たな」
飛空艇が見えて来た一行。
「飛空艇と言うよりは飛行船? じゃないのか?」
デザイン的には飛行船に見えなくはないデザインだが
空気より比重の小さい気体をつめた気嚢によって機体を浮揚させ
推進用の動力や舵をとるための尾翼などを取り付けて操縦可能にした飛行船とは違い。
魔力的な作用で飛行している為、 まるで構造から言って違うのだ。
因みに飛空艇を所持しているのはシャリ王国のみである。
何故シャリ王国のみが飛空艇を所持しているのかと言うと
飛行艇を使った戦争が過去に起こって、 教国を始めとした国々が禁止したからである。
シャリ王国が査察の目を盗んで所持している飛行艇が
現存して存在している飛行艇である。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。
ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。
※短いお話です。
※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。
絶対婚約いたしません。させられました。案の定、婚約破棄されました
toyjoy11
ファンタジー
婚約破棄ものではあるのだけど、どちらかと言うと反乱もの。
残酷シーンが多く含まれます。
誰も高位貴族が婚約者になりたがらない第一王子と婚約者になったミルフィーユ・レモナンド侯爵令嬢。
両親に
「絶対アレと婚約しません。もしも、させるんでしたら、私は、クーデターを起こしてやります。」
と宣言した彼女は有言実行をするのだった。
一応、転生者ではあるものの元10歳児。チートはありません。
4/5 21時完結予定。
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
美味しい料理で村を再建!アリシャ宿屋はじめます
今野綾
ファンタジー
住んでいた村が襲われ家族も住む場所も失ったアリシャ。助けてくれた村に住むことに決めた。
アリシャはいつの間にか宿っていた力に次第に気づいて……
表紙 チルヲさん
出てくる料理は架空のものです
造語もあります11/9
参考にしている本
中世ヨーロッパの農村の生活
中世ヨーロッパを生きる
中世ヨーロッパの都市の生活
中世ヨーロッパの暮らし
中世ヨーロッパのレシピ
wikipediaなど
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる