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第三章:進撃の闇

逃避の先

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「落ち着けよ、 別に殺す訳じゃない
手駒になりそうだから連れて行きたいだけだ」
「この子を道具になどさせん!! うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

ラマスは剣を振り被って攻撃して来るも、 闇はまるで意に介さず
乱雑に唐揚げで迎撃する。

「ぐは・・・」

ラマスは吹き飛ばされるが立ち上がる。

「おいおい、 今のはクリーンヒットだろう
何で立ち上がれる」
「私には娘が二人いた・・・二人とも死んでしまった・・・この子だけは助ける!!」
「・・・・・」

ラマスは血を吐きながらも剣を構える。

「内蔵と骨がやられて居る筈なのにまだ立つか、 面白い
ならばお前も来い」
「何だと・・・如何言う・・・事だ」
「お前が俺に勝てないのは既に分かっているだろう
このまま行けば、 その娘が俺に良い様に使われるだろう
だからお前も一緒に来てその子を守れば良い
まぁ俺の予測ではお前はその子を上回れないだろうが・・・」
「・・・・・」

ラマスはトゥーンウィを見る。

「やみ。や、み、やみやみやみ・・・」

震えてやみやみ言っている。

「分かった、 良いだろう、 だがしかし!!
もしもこの子を裏切る様な事が有れば・・・その時は・・・」
「安心しろ、 俺はよっぽど馬鹿な真似をしない限り見限る事はしない」
「・・・・・」

そこまで聞くとラマスはばたりと倒れた。

「さてと・・・とりあえず帰るか」

ラマスとトゥーンウィを連れて闇はコメドコロセンターに帰ったのだった。
ラマスは大怪我を負っていたが何とか治療には成功した。

「そういえば人が少なくないか?」

闇が通りすがりの衛兵に尋ねる。

「実は鶴帝国から我が国に何者かが入り込み、
陛下が飛空船で迎撃に向かったのです
それで色々と付いて行って」
「何だそれ面白そう、 俺も行きたいな
その飛空艇とやらはもう一隻有るか?」
「いえ、 残念ながら一隻のみでして」
「何だよしけてんな・・・まぁ良いや、 適当に追いかけて行こう」
「いえ、 恐らく追い付けないかと・・・飛空艇は空を飛んでますし物凄い早いです」
「待っているのも暇だし良いよ、 追いかけて行くよ」
「そうですか、 では馬車を」
「要らん、 歩いている時にバッタリ闇のスシブレーダーの素養が
有る奴が見つかるかもしれない」
「そうバッタリ見つかりますかねぇ・・・」
「一人見つけたぞ、 アナキン・ヴォルフガングとか言う奴だ」
「アナキン・・・あ、 そう言えば我々に恭順の意を示して来た貴族に居ましたね」
「ドヤァ・・・」

ドヤ顔をする闇であった。
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