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第十章:大海戦

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地下墓地の先にどんどん進む墓守とバルド一行。
しゃれこうべで造られたアーチ、 人骨で造られた柱。
髑髏の装飾、 と何処を見ても人の骨だらけである。

「・・・・・」

女性陣は気分が若干悪くなっている。

「悪趣味・・・葬るのならこんな事しなくても・・・」
「これは死を忘れない為らしいだァ」
「ここ独自の宗教観と言う奴だな」
「そんなモンだァ、 そろそろ最奥だァ」

迷路の様な構造を進んで行くと、 最奥の部屋に辿り着いた。

「ボスぅ、 お客さんだァ」

カウボーイハットの男が机に脚を乗せながら横になっていた。

「客かぁ、 やっと来たかー」

カウボーイハットの男がバルド達に顔を向けた。

「!!」

バルドはつかつかとカウボーイハットの男に歩む寄ると殴り飛ばした。

「がっ!! いってぇなバルド!!」
「この裏切り者が!! お前のせいでどれだけ僕達が苦労したと思っている!!」
「けっ、 知るかよ!! レーアが俺を取り立てなかったのが悪い」
「お前如きを取り立てる訳無いだろう!! この騎士見習いの怠け者が!!」
「んだとぉ!? 今は俺はヤミ・マスターの実力を持つんだ、 俺と戦ってみるか?」
「良いだろう!! やろうじゃないか!!」
「ストップ!! ストップー!!」

グレンが二人の間に割って入る。

「如何したの急に!! アンタらしくも無いよバルド!!」
「如何したもこうしたも無い!! この男はジューン!!
レーア様を拉致して闇寿司に引き渡した裏切り者!!
この男のせいで反乱軍は混乱し空中分解してしまった!!
ハルト様もこの男が遠因で死んだも同然!!」
「おいおいハルトのおっさんは俺は知らんぞ」
「貴様ァ!! 白々と!!」

殴りかかろうとするバルドを止めるグレン。

「バルド、 コイツを殺すのは事が終わってからだ」

ハウがバルドを諫める。

「おいおい、 ハウさん、 怖い事を言うなぁ」
「お前は殺されても可笑しくない位恨まれているんだ」
「そうかよ、 俺だって闇寿司には力を得て感謝はしているが
ダークネスシ帝国には恨みが有る、 とりあえずここは協力しようじゃないか
ダークネスシ帝国と共に戦う同志として」
「一度裏切ったお前を信用する事は難しい」
「だが俺を信じないと話は始まらないぜ?」
「・・・・・」

ジューンを憎々し気に見るハウ。

「まぁてめぇが裏切ったお陰でバルドがスシブレードの知識を得たんだ
そこは感謝しても良いのかもしれない」

ゴハンが割って入る。

「ゴハン!!」
「そうなのか、 じゃあ俺に感謝しろ」
「まぁそれを差し引いてもてめぇは後で打っ殺す
とりあえず情報を吐け」
「・・・・・分かったよ」
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