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第六章:ダークネス・チョコレート・オン・ザ・アイス

ゾーバVSフォビドゥン・フルーツ

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ゾーバ達が本陣に向かって進む、 すると眼の前からメロンに乗ったフォビドゥン・フルーツ!!

「来たぞ!!」

スシを放つゾーバ達!!
メロンの圧倒的な質量の前では並のスシでは勝てない!!
しかしゾーバのファットプラネッツは並のスシでは無い!! 太巻きなのだ!!
しかもかなり大きい!!
メロンは回転軸が崩れフォビドゥン・フルーツはメロンから飛び降りた!!

「やる!!」

グリードの涙巻きのワサビジュピター
雲丹軍艦のシーエーチンがフォビドゥン・フルーツに襲い掛かる!!
しかし二個目のメロンを懐から取り出したフォビドゥン・フルーツがメロンを放つ!!

「二人共先に行け!!」

ゾーバが叫ぶ!!

「し、 しかし!!」
「お前達のスシブレードでは勝ち目が無い!! ここは俺に任せろ!!」
「・・・・・分かった行こうグリード」
「ラルフの旦那!!」

グリードを掴むラルフ。

「ゾーバさん、 後で追って来て下さいよ」
「あぁ」
「~~~っ!! ボス!! 勝って下さいよ!!」

グリードとラルフは走って行った。

「話は済んだか? ゾーバさん」

フォビドゥン・フルーツは律儀に待っていた。

「・・・俺の事を知っているのか?」
「一応は裏社会に居たからな、 とは行っても末端だったが」
「そうか、 なら俺に勝てないと分かるな」
「それはやってみないと分からない、 わくわくするなぁ」
「ワクワク?」
「強い奴と戦うってワクワクして来ないか?」
「・・・分からんね」
「ロマンの無い奴だ、 なっ!!」

射出したメロンに飛び乗り急加速し、 剣で斬りかかるフォビドゥン・フルーツ!!
しかしゾーバはブリッジをして回避した!!

「やるっ!!」
「・・・・・」

ゾーバのファットプラネッツがメロンを追いかける!!
しかし闇のパワーで増した回転の速さに追い付けない!!

「何という速さだ・・・さっきの連中とは格が違う様だな・・・
ヤミ・マスターって奴か」
「その通り!! ヤミ・マスターのフォビドゥン・フルーツの技の冴え良く見るが良い!!」
「スシブレーダーなのに剣を使うのか? スシブレーダーとしては如何なんだ?」
「はっ!! 勝てれば良いんだよ勝てれば!!」

闇寿司らしい考え方である。

「アンタのスシはでかくてパワーが有るが俺のメロンもパワーは有るし
スピードは段違いに速い!! さぁ如何するね!!」
「舐めるな小僧こんなの修羅場の内にも入らんわ」

相手は自分よりも遥かに速い、 だがしかしゾーバにとってみれば
そんな事は日常茶飯事、 自分の巨体で相手よりも先手を取れる事は稀である。
寧ろ奇襲で相手が先手を取られてからがゾーバの常であった。
ならば寧ろこの状況、 余裕の部類に入る。

「言うね!!」

フォビドゥン・フルーツは再度剣で襲い掛かる!!
ゾーバはファットプラネットを手元に戻した!!

「なるほど、 読めたぜ!!」

フォビドゥン・フルーツは自分がゾーバに近付いたと
共にスシブレードを射出するのだろうと思い至った。

「ならば近づかなければ良い!!」

フォビドゥン・フルーツは剣を仕舞ってナイフを投げた!!
ゾーバは腕でガードしてナイフを受け止めた!!

「むっ、 防刃か・・・」

ゾーバ手製の鎖帷子である。
ゾーバは落ちたナイフを拾った。

「ナイフで攻撃か!? このメロンのスピードに追い付けるか!?」

メロンの高速機動、 これを目で捉えるのは困難である!!

「さぁ如何するよ!?」
「・・・・・」

ゾーバはスシを射出した。

「あん? アンタのスシは俺のメロンよりも・・・」

フォビドゥン・フルーツが言い終える前にメロンにスシが激突した!!

「なっ、 なにっ!?」

フォビドゥン・フルーツはバランスを崩して転倒した!!

「な、 何故・・・!?」

メロンと激突したゾーバのスシブレードを見てフォビドゥン・フルーツは全てを理解した。
メロンに激突していたゾーバのスシブレード、 ファットプラネッツは
切り分けられていた!! 先程のナイフで自身のスシブレードを切っていたのだ!!
太巻きは切り分ける物!! 実に理に適った戦術である!!

「く、 くそ・・・」

立ち上がるフォビドゥン・フルーツ、 しかしゾーバはその隙を見逃さない
切り残したファットプラネッツを射出する!!
だがしかしフォビドゥン・フルーツはヤミ・マスター!!
ただでは死なぬ!! フォビドゥン・フルーツは闇のパワーでメロンを動かし引き寄せて
ファットプラネッツに衝突させて自身への攻撃を防いだのだ!!

「っ・・・」

立ち上がるフォビドゥン・フルーツ。
しかし闇のパワーを使い過ぎたのか動きに精彩が欠ける。
果たしてこの勝負、 どちらに軍配が上がるのか!?
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