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蛇足
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残されたリーゼとメイズは互いに茶を飲んで顔を見合わせた。
「リーゼ、 他に情報は無かったのか?」
「何もかもが推論になりますが・・・一つだけ有ります
カボン子爵は先程言った様に無茶を色々してきたせいで恨まれる事も多々有りました
その中でシーと同じ孤児院出身者が何人か王都に居ます」
「・・・・・彼等は共犯だと思うか?」
「いえ、 共犯の多さと事件の解決率の高さは比例します
恐らく居ても1人2人でしょう、 そして肝心な事が有ります」
「肝心な事?」
「暗号です」
「・・・・・あぁ、 確か脅迫状がこの国の暗号だという話か
その孤児院出身者の中に暗号に携われる者が居たのか?」
「えぇ、 一人居ました、 マーカス殿下の執事のリチャードです」
「確か執事の1人が居なくなったとか言っていたな」
「・・・・・」
「・・・・・」
溜息を吐く二人。
だから如何した。
としか言いようがない。
証拠になる遺体は丸焦げ、 判別し様が無い。
そもそもマーカスを始めとした連中を追い出せたのだからリーゼとメイズ含めて
多くの人間達にとってメリットしかない。
何方かと言えばメイズにしてみれば
マーズ王国から大量のダイヤモンドを売る事が出来たという利しか無かった。
態々追及するまでも無い話であり
全てが終わった今となってはシーを追いかける必要はない。
修道院から逃げ出した、 となればまた話は別だろうが
それはマーズ国に嫁入りするリーゼとメイズには関係無い。
ラズ公爵家には話を通すべきだろうが二人が今、 動く必要はない。
「マーカス殿下達は失脚、 人一人死んでいるのに全然悲しくない・・・
心が死んでるんですかね?」
遠い眼をするリーゼ。
「そうかな、 何処か遠い国で戦争や貧困で多くの人間が死んでも
可哀想だと思う人間は多くても悲しむ人間は少ないと思う」
「・・・・・そうですかね」
「そうだよ、 気に病む事は無いさ」
「・・・・・」
リーゼは空を見上げるのだった。
「リーゼ、 他に情報は無かったのか?」
「何もかもが推論になりますが・・・一つだけ有ります
カボン子爵は先程言った様に無茶を色々してきたせいで恨まれる事も多々有りました
その中でシーと同じ孤児院出身者が何人か王都に居ます」
「・・・・・彼等は共犯だと思うか?」
「いえ、 共犯の多さと事件の解決率の高さは比例します
恐らく居ても1人2人でしょう、 そして肝心な事が有ります」
「肝心な事?」
「暗号です」
「・・・・・あぁ、 確か脅迫状がこの国の暗号だという話か
その孤児院出身者の中に暗号に携われる者が居たのか?」
「えぇ、 一人居ました、 マーカス殿下の執事のリチャードです」
「確か執事の1人が居なくなったとか言っていたな」
「・・・・・」
「・・・・・」
溜息を吐く二人。
だから如何した。
としか言いようがない。
証拠になる遺体は丸焦げ、 判別し様が無い。
そもそもマーカスを始めとした連中を追い出せたのだからリーゼとメイズ含めて
多くの人間達にとってメリットしかない。
何方かと言えばメイズにしてみれば
マーズ王国から大量のダイヤモンドを売る事が出来たという利しか無かった。
態々追及するまでも無い話であり
全てが終わった今となってはシーを追いかける必要はない。
修道院から逃げ出した、 となればまた話は別だろうが
それはマーズ国に嫁入りするリーゼとメイズには関係無い。
ラズ公爵家には話を通すべきだろうが二人が今、 動く必要はない。
「マーカス殿下達は失脚、 人一人死んでいるのに全然悲しくない・・・
心が死んでるんですかね?」
遠い眼をするリーゼ。
「そうかな、 何処か遠い国で戦争や貧困で多くの人間が死んでも
可哀想だと思う人間は多くても悲しむ人間は少ないと思う」
「・・・・・そうですかね」
「そうだよ、 気に病む事は無いさ」
「・・・・・」
リーゼは空を見上げるのだった。
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