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ブレイクタイム

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誘拐事件にも一段落が付きルイ王国王都のラズ公爵家のタウンハウスにて
茶を飲むリーゼとメイズ。

「殿下、 大変だったようですね」
「本当に大変だったよ・・・でも君も大変だったんじゃないのか?」
「えぇ、 本当にそうですね」

リーゼは一息ついた。

「如何だった? カボン子爵領は?」
「特に問題は無かったですね、 それどころか領民達も活気が有って良い所でしたよ
彼等は未来に希望を持てています、 王都の住民でも未来に希望を持っている人は
居るには居ますが全員では無い」
「ふむ、 カボン子爵は領民に良い政治をしていたと聞いているが本当かい?」
「えぇ、 以前はガンガン行く経済貴族で下の者を気にしない男だったようですが
シーを養子に迎えてから領民に対して手厚く保護をしていたみたいです」
「チェンも似たような事を言っていたな
シーは先代の雇っていた執事の孫娘とも言っていたが・・・」
「シーの事を調べ上げましたが、 先代の執事を探し当てました
今は息子の元で老後を過ごしていました」
「それで孫娘は?」
「孫娘は居たそうですが・・・既に死亡しているとの事です」
「死亡・・・と言う事は経歴は偽か・・・如何思う?」
「婚外子ではないかと・・・」
「そうなるか・・・」


一方その頃、 王城の一室ではルイ3世とロウが書類整理をしていた。

「今回の件で金が動きましたからね」
「そうだな、 大変だがお前達はちゃんと払えるのか?」
「問題有りませんよ
丁度、 遠方の国で婿を募集している姫が居たのでそちらに送ります」
「金で息子を売るか」
「奴が出した損害を考えれば妥当でしょう、 チェンも息子を婿に送るそうです」
「ほう、 何処だ?」
「北方のギラン公爵家ですね」
「ギラン? 奴に娘は居るのは?」
「いえいえ、 公爵の趣味・・・・・です」
「・・・そういう事か、 奴は加虐趣味のホモ野郎だからな
チェンの息子も馬鹿をしたもんだ」
「それよりもカボンは如何するつもりですか?」
「奴は全て一括で払うつもりらしい」
「え? 家臣団が反対していると聞いていましたよ?」
「私もそう聞いていた、 だから今日説得すると言っていたぞ」
「説得ですか、 まぁ一括で払って貰った方がこちらとしても助かりますよ
5000年も支払える訳ないですし」
「そうだな、 とは言え・・・説得に成功したとしてアイツこれから如何生活するつもりだ?」
「さぁ? こちらとしては払う物払って貰えれば良いでしょう」
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