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婚約破棄した王子が見初めた男爵令嬢に王妃教育をさせる様です
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王妃メデュアナが離宮で待っていると二人の男女がやって来た。
一人は自分の息子であるハワード王子。
もう一人はハワード王子が最近見染めたメイ男爵令嬢である。
「母上、 こちらが私が見初めたメイ男爵令嬢です」
「よろしくお願いしますお義母様」
ぎろり、 とメイ男爵令嬢を睨むメデュアナ。
「そう呼ばれるのを許した覚えはない」
「ひっ」
「母上、 貴方が公爵令嬢を気に入って居られたからと言って
邪見にしないで貰いたい」
「勘違いをするなハワード、 王妃教育が済んだら義母でも名前でも好きに呼ぶと言い」
「ありがとうございます!!」
「ただ」
指を差し出すメデュアナ。
「この娘が王妃教育に耐えられるかが疑問だが」
「頑張ります!!」
「頑張られても困るんだが」
「どういう事ですか母上?」
「うむ、 王妃教育の生存率は2%
つまり王妃教育を100人行った場合98人が死ぬ」
「何ですって!?」
「し、 死ぬ!? どういう事ですか!?」
「王妃になるのだからそれ位の事は当然だろう、 怖気づいたか?」
「い、 いえ・・・」
「更に、 ハワードが立太子するのは2年後だから
2年以内に王妃教育を終えねばならない、 通常の王妃教育は6年
つまり3倍のスピードで王妃教育を終えなければならない
生存率は三分の一に下がる」
「つまり生存率は0.6%以下・・・」
「ふ、 何を言っているんですか母上!!」
ハワードはキッと自らの母親を見る。
「人と人が出会うのは奇跡的な確率!! その程度の確率なんて
私とメイが出会えた奇跡に比べれば余裕ですよ!! なぁメイ?」
「え・・・いや・・・その・・・」
「そうか、 ならば王妃教育を始めようか、 それではハワード、 席を外せ」
「何故ですか?」
「一度全裸になる必要が有るからだ」
「そうか・・・それでは失礼します」
「は、 ハワード様、 待って!!」
「大丈夫だ、 君なら出来るよ」
「待って!! 待ってええええええええええええええええ!!」
ハワードはその場から立ち去った。
メイ男爵令嬢は王妃教育に立ち向かった物の体が爆発四散し
全身から腐臭を放ち、 無惨にも息絶えてしまいました。
王子はその後、 結局公爵令嬢と結ばれましたが
王としての教育を終えたのでしぶしぶ公爵令嬢と子を成して天寿を全うしましたとさ。
一人は自分の息子であるハワード王子。
もう一人はハワード王子が最近見染めたメイ男爵令嬢である。
「母上、 こちらが私が見初めたメイ男爵令嬢です」
「よろしくお願いしますお義母様」
ぎろり、 とメイ男爵令嬢を睨むメデュアナ。
「そう呼ばれるのを許した覚えはない」
「ひっ」
「母上、 貴方が公爵令嬢を気に入って居られたからと言って
邪見にしないで貰いたい」
「勘違いをするなハワード、 王妃教育が済んだら義母でも名前でも好きに呼ぶと言い」
「ありがとうございます!!」
「ただ」
指を差し出すメデュアナ。
「この娘が王妃教育に耐えられるかが疑問だが」
「頑張ります!!」
「頑張られても困るんだが」
「どういう事ですか母上?」
「うむ、 王妃教育の生存率は2%
つまり王妃教育を100人行った場合98人が死ぬ」
「何ですって!?」
「し、 死ぬ!? どういう事ですか!?」
「王妃になるのだからそれ位の事は当然だろう、 怖気づいたか?」
「い、 いえ・・・」
「更に、 ハワードが立太子するのは2年後だから
2年以内に王妃教育を終えねばならない、 通常の王妃教育は6年
つまり3倍のスピードで王妃教育を終えなければならない
生存率は三分の一に下がる」
「つまり生存率は0.6%以下・・・」
「ふ、 何を言っているんですか母上!!」
ハワードはキッと自らの母親を見る。
「人と人が出会うのは奇跡的な確率!! その程度の確率なんて
私とメイが出会えた奇跡に比べれば余裕ですよ!! なぁメイ?」
「え・・・いや・・・その・・・」
「そうか、 ならば王妃教育を始めようか、 それではハワード、 席を外せ」
「何故ですか?」
「一度全裸になる必要が有るからだ」
「そうか・・・それでは失礼します」
「は、 ハワード様、 待って!!」
「大丈夫だ、 君なら出来るよ」
「待って!! 待ってええええええええええええええええ!!」
ハワードはその場から立ち去った。
メイ男爵令嬢は王妃教育に立ち向かった物の体が爆発四散し
全身から腐臭を放ち、 無惨にも息絶えてしまいました。
王子はその後、 結局公爵令嬢と結ばれましたが
王としての教育を終えたのでしぶしぶ公爵令嬢と子を成して天寿を全うしましたとさ。
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