192 / 295
第8章 復讐の死神
第191話 異常な惨状
しおりを挟む
【メルサバ】
メルサバに到着するや否や、タクマ達は街の惨状を見て目を丸くした。滅ぼされたとまでは行かないが、木々は薙ぎ倒され、地面のタイルは剥がされ、所々に何かを強く打ちつけたような跡や斬撃の爪痕が残っている。
アナザーの粛清説を考えたが、そもそもメルサバが悪事を働くなんて事はあり得ない。それに、もしそうだとしたらリオは生きていない。
「酷い、どうして」
残酷な惨状を見たノエルは、受け止めきれないのか目を丸くしたまま膝から崩れ落ちる。
一体、誰が何のためにこんな酷い事を……
リオに訊こうにも、彼女はフラッシュの事で落ち着かないようで訊くに訊けない状態だ。
「決闘の跡、でありんすかね?」
「ド派手にやる馬鹿がいるモンだねぇ。今度はアタシが相手してもいいか?」
「ダメに決まっておるじゃろ。お主は一応賞金首なのじゃから、しょっ引かれたくなかったら大人しくせい」
元気よく指の骨を鳴らしていると、メアが後ろからハリセンでツッコミを入れた。そしてアリーナは頭を押さえて「冗談冗談、普通に死ぬわ」と返した。
彼女の言う通り、この深い爪痕はただ太いだけではなく、5センチほどの溝になっている。こんなものをまともに食らえば、きっと即死だろう。
するとその時、奥の方からナノの悲鳴が聞こえてきた。
「どうしたでござるか!」
「見て見て!マグマみたいに赤くてあったかい石!ここに落ちとったで!」
「おっ、お前ら!ここにも金みてーな石あったぜー!」
「二人とも、綺麗なのは分からんでもないけど、現場荒らしはダメでしょ」
タクマは二人の事を叱り、「元あった場所に戻してきなさい」と母親か!とツッコミを入れたくなるような事を言って返させようとした。
しかし、その破片を見たリオは「待って!」と止め、二人から石を受け取った。
「やっぱり、まだあったんだ」
「やっぱり?て事は、他にも?」
「ええ。とりあえず、詳しい事はアイツの所に行って話すから、着いてきて」
【メルサバ城 医療室】
「フラッシュ、客よ」
白い扉の前に立ったリオは、ゆっくりと3回ノックして言う。すると、奥から「どうぞ」と元気のない返事が返ってきた。
もう声からして元気がない。やはり、国を荒らした何者かに負けたのが相当なショックだったのだろうか。とにかくフラッシュが危険である事に変わりない。
リオは扉を開き、8人に入るよう目を向けた。
「お邪魔するの……じゃ!?」
「メアメア、なした……ん!?」
扉を開けた先には、フラッシュとは似ても似つかないミイラ男がベッドの上で黄昏ていた。ただ、しょぼんのお面だけはブレずに被っていたため、彼がフラッシュである事はすぐに分かった。
一応、アリーナ以外はリュウヤの一件で見たことがあったためそこまで驚きはしなかったが、初めて見たアリーナは吾朗に抱きつき色目を使った。
「ダーリン!何あれ怖い!」
「フラッシュさん、重症でありんすな……」
「おや?その声はまさか、おタツさんじゃあないですかぁ!いや~、こんな情けない姿での再会とはお恥ずかしい!」
おタツが心配そうに眺めていると、フラッシュはさっきまでの燃え尽きた状態から立ち直り、ワーハッハッハ!と高笑いした。
しかし、無理したことが災いし、腹部から血が吹き出し、またクラリと倒れる。
「まあ見ての通り、重症でトラウマ与えそうな姿で、元気がない。けど、来てくれて嬉しいよ」
「そりゃあ、ちゃんリオっちが泣いて助けてくれなんて言ってんだもんよ。それに、俺ら歳や役職違えどダチだろ?」
「ちょ、やめてよリュウヤ!別に泣いてなんかないわよ。私」
「悪りぃ。そんで話変わっけど、例のデンジさんは何処なんだ?」
リオに強く頭を殴られたリュウヤは、ケラケラしながら頭を掻き、もう一人の団員について訊く。
するとリオは俯いたまま「国王会談の結果待ちで未だに部屋よ」と答えた。
「国王会談?って言うと、アルゴを始めとした連合国が重要な会議をするあの?」
「やはりこの件と、何か関係があるでござるか?」
「ああ。きっと全ての元凶である悪魔、オニキスの話だろう」
フラッシュが呟くように答えた瞬間、周囲に背筋が凍るような風が吹いた。オニキス、確かに彼はそう言った。包帯で声がこもっていたにしても、奴の名前だけはしっかりと聞き取れた。いや、聞き取れていなければ背筋が凍るはずがない。
勿論、一同皆耳を疑った。しかしその証拠を見せるように、フラッシュは引き出しから赤色の石と金が混ざり合った塊を取り出して見せた。そう、リュウヤとナノが見つけた例の石だ。
「これって、ウチらの見つけた……」
「コイツは斬撃を与えた際に飛び散った瓦礫が、奴の水晶によって姿を変えたものだ」
「奴の水晶?それってまさか、オーブではないのか!?」
メアは驚きながら、二人に訊ねた。すると、リオとフラッシュは顔を見合わせた後、ゆっくりと頷き「間違い無いわ」と答えた。
更に、「赤と、金のオーブだったわ」と付け加えた。それを聞いたタクマとアリーナは、互いに顔を見合わせて青ざめた。
それもその筈。売ったオーブ二つが、解放目前まで来た状態で現れたのだから、驚くのも無理はない。
「ところで、オニキスはフラッシュさんと戦った後、どうしたんですかい?」
「奴は私をこんな姿にした後、『次はフォーデンだ』と言い残し、去っていったよ」
「ふぉでん?何それ、おでんか?」
リュウヤは聞き慣れない言葉に首を傾げる。すると、「全然違うわい」とメアにツッコミを入れられた。
「フォーデンって確か、ここから北北西にある国ですよね?」
「そうみたいだ。ちゃんと北北西の位置にある」
地図を広げたタクマは、机の上にそれを広げ、「フォーデン」と書かれた場所を指した。しかし、全く聞いたことのないおタツの吾朗はどんな国なのか想像がつかない様子で、考え込む。
とその時、外の方から何やら騒がしい足音が聞こえてきた。
「おろ?足音?」
「まずいで!皆、扉から離れて!」
野生の勘でここに来ると予想したナノは、叫んだ。いきなりのことでよく分からなかったが、タクマ達はナノの指示通りに扉から離れた。
するとナノの勘通り、扉をぶち破る勢いで一人の男が部屋に押しかけてきた。しかも、よく見てみると、その男はデンジだった。
「デンジ殿!こんなに急いでどうしたでござる!?」
「はい、水でありんす。ゆっくり飲んでおくんなし」
「はぁ、はぁ。すまない」
デンジはおタツの肩を借り、コップに注がれた水をゆっくりと飲み干した。息の切よう、ヒューヒューと笛のように響く喉の音から、相当急いでいたことがわかる。
しかし一体、何をこんなに急いでいるのだろうか。いや、答えなんて例のアイツの件以外あり得ない。
「国王会談の結果、奴がアナザーと同一人物である可能性が濃厚化した。それにより、奴の賞金は過半数の国王の意見で言い値となった」
メルサバに到着するや否や、タクマ達は街の惨状を見て目を丸くした。滅ぼされたとまでは行かないが、木々は薙ぎ倒され、地面のタイルは剥がされ、所々に何かを強く打ちつけたような跡や斬撃の爪痕が残っている。
アナザーの粛清説を考えたが、そもそもメルサバが悪事を働くなんて事はあり得ない。それに、もしそうだとしたらリオは生きていない。
「酷い、どうして」
残酷な惨状を見たノエルは、受け止めきれないのか目を丸くしたまま膝から崩れ落ちる。
一体、誰が何のためにこんな酷い事を……
リオに訊こうにも、彼女はフラッシュの事で落ち着かないようで訊くに訊けない状態だ。
「決闘の跡、でありんすかね?」
「ド派手にやる馬鹿がいるモンだねぇ。今度はアタシが相手してもいいか?」
「ダメに決まっておるじゃろ。お主は一応賞金首なのじゃから、しょっ引かれたくなかったら大人しくせい」
元気よく指の骨を鳴らしていると、メアが後ろからハリセンでツッコミを入れた。そしてアリーナは頭を押さえて「冗談冗談、普通に死ぬわ」と返した。
彼女の言う通り、この深い爪痕はただ太いだけではなく、5センチほどの溝になっている。こんなものをまともに食らえば、きっと即死だろう。
するとその時、奥の方からナノの悲鳴が聞こえてきた。
「どうしたでござるか!」
「見て見て!マグマみたいに赤くてあったかい石!ここに落ちとったで!」
「おっ、お前ら!ここにも金みてーな石あったぜー!」
「二人とも、綺麗なのは分からんでもないけど、現場荒らしはダメでしょ」
タクマは二人の事を叱り、「元あった場所に戻してきなさい」と母親か!とツッコミを入れたくなるような事を言って返させようとした。
しかし、その破片を見たリオは「待って!」と止め、二人から石を受け取った。
「やっぱり、まだあったんだ」
「やっぱり?て事は、他にも?」
「ええ。とりあえず、詳しい事はアイツの所に行って話すから、着いてきて」
【メルサバ城 医療室】
「フラッシュ、客よ」
白い扉の前に立ったリオは、ゆっくりと3回ノックして言う。すると、奥から「どうぞ」と元気のない返事が返ってきた。
もう声からして元気がない。やはり、国を荒らした何者かに負けたのが相当なショックだったのだろうか。とにかくフラッシュが危険である事に変わりない。
リオは扉を開き、8人に入るよう目を向けた。
「お邪魔するの……じゃ!?」
「メアメア、なした……ん!?」
扉を開けた先には、フラッシュとは似ても似つかないミイラ男がベッドの上で黄昏ていた。ただ、しょぼんのお面だけはブレずに被っていたため、彼がフラッシュである事はすぐに分かった。
一応、アリーナ以外はリュウヤの一件で見たことがあったためそこまで驚きはしなかったが、初めて見たアリーナは吾朗に抱きつき色目を使った。
「ダーリン!何あれ怖い!」
「フラッシュさん、重症でありんすな……」
「おや?その声はまさか、おタツさんじゃあないですかぁ!いや~、こんな情けない姿での再会とはお恥ずかしい!」
おタツが心配そうに眺めていると、フラッシュはさっきまでの燃え尽きた状態から立ち直り、ワーハッハッハ!と高笑いした。
しかし、無理したことが災いし、腹部から血が吹き出し、またクラリと倒れる。
「まあ見ての通り、重症でトラウマ与えそうな姿で、元気がない。けど、来てくれて嬉しいよ」
「そりゃあ、ちゃんリオっちが泣いて助けてくれなんて言ってんだもんよ。それに、俺ら歳や役職違えどダチだろ?」
「ちょ、やめてよリュウヤ!別に泣いてなんかないわよ。私」
「悪りぃ。そんで話変わっけど、例のデンジさんは何処なんだ?」
リオに強く頭を殴られたリュウヤは、ケラケラしながら頭を掻き、もう一人の団員について訊く。
するとリオは俯いたまま「国王会談の結果待ちで未だに部屋よ」と答えた。
「国王会談?って言うと、アルゴを始めとした連合国が重要な会議をするあの?」
「やはりこの件と、何か関係があるでござるか?」
「ああ。きっと全ての元凶である悪魔、オニキスの話だろう」
フラッシュが呟くように答えた瞬間、周囲に背筋が凍るような風が吹いた。オニキス、確かに彼はそう言った。包帯で声がこもっていたにしても、奴の名前だけはしっかりと聞き取れた。いや、聞き取れていなければ背筋が凍るはずがない。
勿論、一同皆耳を疑った。しかしその証拠を見せるように、フラッシュは引き出しから赤色の石と金が混ざり合った塊を取り出して見せた。そう、リュウヤとナノが見つけた例の石だ。
「これって、ウチらの見つけた……」
「コイツは斬撃を与えた際に飛び散った瓦礫が、奴の水晶によって姿を変えたものだ」
「奴の水晶?それってまさか、オーブではないのか!?」
メアは驚きながら、二人に訊ねた。すると、リオとフラッシュは顔を見合わせた後、ゆっくりと頷き「間違い無いわ」と答えた。
更に、「赤と、金のオーブだったわ」と付け加えた。それを聞いたタクマとアリーナは、互いに顔を見合わせて青ざめた。
それもその筈。売ったオーブ二つが、解放目前まで来た状態で現れたのだから、驚くのも無理はない。
「ところで、オニキスはフラッシュさんと戦った後、どうしたんですかい?」
「奴は私をこんな姿にした後、『次はフォーデンだ』と言い残し、去っていったよ」
「ふぉでん?何それ、おでんか?」
リュウヤは聞き慣れない言葉に首を傾げる。すると、「全然違うわい」とメアにツッコミを入れられた。
「フォーデンって確か、ここから北北西にある国ですよね?」
「そうみたいだ。ちゃんと北北西の位置にある」
地図を広げたタクマは、机の上にそれを広げ、「フォーデン」と書かれた場所を指した。しかし、全く聞いたことのないおタツの吾朗はどんな国なのか想像がつかない様子で、考え込む。
とその時、外の方から何やら騒がしい足音が聞こえてきた。
「おろ?足音?」
「まずいで!皆、扉から離れて!」
野生の勘でここに来ると予想したナノは、叫んだ。いきなりのことでよく分からなかったが、タクマ達はナノの指示通りに扉から離れた。
するとナノの勘通り、扉をぶち破る勢いで一人の男が部屋に押しかけてきた。しかも、よく見てみると、その男はデンジだった。
「デンジ殿!こんなに急いでどうしたでござる!?」
「はい、水でありんす。ゆっくり飲んでおくんなし」
「はぁ、はぁ。すまない」
デンジはおタツの肩を借り、コップに注がれた水をゆっくりと飲み干した。息の切よう、ヒューヒューと笛のように響く喉の音から、相当急いでいたことがわかる。
しかし一体、何をこんなに急いでいるのだろうか。いや、答えなんて例のアイツの件以外あり得ない。
「国王会談の結果、奴がアナザーと同一人物である可能性が濃厚化した。それにより、奴の賞金は過半数の国王の意見で言い値となった」
0
お気に入りに追加
140
あなたにおすすめの小説
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
食うために軍人になりました。
KBT
ファンタジー
ヴァランタイン帝国の片田舎ダウスター領に最下階位の平民の次男として生まれたリクト。
しかし、両親は悩んだ。次男であるリクトには成人しても継ぐ土地がない。
このままではこの子の未来は暗いものになってしまうだろう。
そう思った両親は幼少の頃よりリクトにを鍛え上げる事にした。
父は家の蔵にあったボロボロの指南書を元に剣術を、母は露店に売っていた怪しげな魔導書を元に魔法を教えた。
それから10年の時が経ち、リクトは成人となる15歳を迎えた。
両親の危惧した通り、継ぐ土地のないリクトは食い扶持を稼ぐために、地元の領軍に入隊試験を受けると、両親譲りの剣術と魔法のおかげで最下階級の二等兵として無事に入隊する事ができた。
軍と言っても、のどかな田舎の軍。
リクトは退役するまで地元でのんびり過ごそうと考えていたが、入隊2日目の朝に隣領との戦争が勃発してしまう。
おまけに上官から剣の腕を妬まれて、単独任務を任されてしまった。
その任務の最中、リクトは平民に対する貴族の専横を目の当たりにする。
生まれながらの体制に甘える貴族社会に嫌気が差したリクトは軍人として出世して貴族の専横に対抗する力を得ようと立身出世の道を歩むのだった。
剣と魔法のファンタジー世界で軍人という異色作品をお楽しみください。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる