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第2章 不思議な僧侶と世紀末的砂けむり事件
第22話 水の石炭と破壊的異世界ゴーレム
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「うぅ……」
タクマは、唸りながら身体を起こし、辺りを見渡した。
辺りはヴァルガンナ城跡とは違い綺麗な木造であった。寝ている間に休める場所へ移動されたのだろう。
「やっと目を覚ましたようだね、タクマ君」
タクマの横でウトウトしていたアルゴ王は、タクマが起き上がったことに気付いて目を覚まし、そう言った。その隣に居るメアとノエルは、完全に眠っていた。
それを見てまさかと、タクマは外の様子を見に行った。
すると案の定、空にはもう、満天の星々と綺麗な月が真っ暗な空を照らしていた。スマホが壊れているため時間は分からないが、月の位置からして多分丑満時くらいだろう。
「メアから話は聞いたが、一体どんな感じだったんだい?そのヴァンガンナの記憶という奴は」
「そうですねぇ……」
そう訊かれ、タクマはヴァルガンナの記憶の中で見た事を全て話した。
「そうか、あのおとぎ話紛いな証言は本当で、鎧は未知なる文明の産物。名はアナザー……」
そう言って、アルゴ王は証言を基に書いたイメージ図に追加のメモを記した。
しかし、あのアナザーと名乗った男、一体何者なのだろうか。そして奴の目的は一体……
タクマがそう考えていた時、何者かが勢いよく部屋のドアを開け、その場に倒れ込んでしまった。
「大丈夫か!?とりあえずそこにかけて休め!」
しかし、やってきた兵士は、王に言われた通りにせず、壁にもたれかかりながらも残り少ない力で立ち上がった。
「キョ……キョーハイ砂漠にゴーレムのようなものが現れました。ですが、ただのゴーレムとは違い、謎の金属が使われているせいか、全然刃が通ら……」
最後まで言えずに兵士は横に倒れてしまった。
それを聞き、タクマは壁に置いてあった自分の剣を持って外へ飛び出した。
「病み上がりでもないのにどこへ行くんだ!」
王は走っていくタクマの腕を掴んで引き止めた。
「でも、あの近くにはノエルの故郷、ウォルがあるんです!早く行かないと……」
「全く、騒がしいと思ったらお主らか」
「ホント、起きたならちゃんと私達も起こしてくださいよ」
王と共に振り返ると、そこにはメアとノエルの2人が立っていた。
「私達大人には若い者を守る義務がある。あの兵士を見て敵がどれほどやばい存在なのか、分かるだろう?」
王はそう言った。だが、メアやノエルの目を見て、諦めたのかため息をついた。
そしてタクマの腕を掴んでいた手を、タクマの手に移動させ、もう片方の手で懐から何かを取り出した。
「君達が行くと言うのならば仕方がない。だから、君にこれを授ける。お守りだ」
王はそう言ってタクマの手の中に石のような物を入れた。
それを開くと、水の紋章のような物が刻まれた石炭が現れた。
「それは水砲石、持っているだけでウォーターを使うことができる。それとノエル君にはコイツを渡そう」
すると、王は背負っていた杖をノエルに渡した。
「それは氷雪の杖、ゴーレムの材質が何かはわからないが、タクマ君のウォーターと合わせて使えば強力な筈だ」
そして、タクマは無言で王と共に頷き、地面に手をかざしながら《ワープ》と唱えた。
「我が娘を頼んだぞ、タクマ君」
【キョーハイ砂漠】
タクマ達が来ると、既にウォルの兵士達が戦っているのが見えた。
大砲やら戦車、大魔法などを使っているが、一回り以上も大きな影は、びくともしていなかった。
「なんだコイツ、全然歯がたたねぇ!」
「俺の槍が折れただと!?」
「くそっ、フレアすらも効かないなんて……」
その光景を見て、タクマは目を丸くした。
何故ならそのゴーレムの材質は、映画でしか見たことのない、近未来的な金属製だったからである。そこから察するに、奴はゴーレムではなく、ロボット。
「何でこんなスマホのスの字も知らない世界にこんなロボが……」
「あんなデカブツ……ありえぬ!妾が見た本には無かったぞ!」
初めて見るロボットに、メアは怯える。ノエルも、あまりの大きさ、そして遠くからでも分かる強さに、口をぱくぱくとさせて驚いていた。
あんなの聞いてない。未熟者の俺達に勝てるのか?
いいやそんな事を考えている暇はない。タクマは吹っ切れ、ゴーレムの方へと走った。
ロボットなのであれば何処かに配線があるはず、ならばそこを中心に斬れば機能停止するはずだ。タクマはそう考えながら走った。
しかし、無い。どこを見ても、完璧な作りのためか配線がない。
「なんじゃコイツ!投げナイフが一本も刺さらない!」
メアも、いつものように投げナイフで応戦するが、全てカン!と言う無機質な音を出すだけで、ゴーレムには傷一つついていない。
すると、ゴーレムはその足を大きく上げ、メアを踏みつぶそうとした。
その時だった。
「《フリズ》!」
ノエルは、咄嗟にもう片方の足元へ《フリズ》を放った。
そしてそれはヒットし、ゴーレムは体勢を崩し、横に倒れた。
「ナイス、ノエル!」
しかしそう思ったも束の間、ゴーレムはまた立ち上がり、右手から火炎放射を放った。
「まずい、ここは一旦逃げるぞ!」
タクマは砂に足を取られながらも、メアとノエルの手を掴み、その場から逃げた。
「畜生、あんなのどうやって攻略すれば……」
その時、どこからか飛んできた何かにぶつかりそのロボットはダウンした。
何かは良く見えなかったが、モノでない事は見て取れた。
すると、その何かがタクマのすぐ隣に降りた。
黒いフードを被った謎の剣士のように見えたが、緊急事態のためタクマはそれについて言及するのはやめた。
「アンタは……?」
「フリズで凍らせたウォーターを頭に打て」
そう言い残し、その剣士は夜の闇へと消えていった。
「成る程。ノエル、俺がウォーターを放ったらそこにフリズを与えてくれ。メアは俺が魔力を溜める分の時間、稼いでくれ」
「なんだかよく分かりませんけど、やってみます!」
「無理も承知でやってみるのじゃ!」
「それじゃあ、作戦開始だっ!」
タクマのその合図と共に、タクマは魔力を溜め、メアは質より量と投げる速さで押しながらゴーレムの相手をした。
「ドーリャリャリャリャリャ!」
しかし、何度投げようとも出る音は無機質な「カン!」と言う音ばかり。ダメージになっているのかすら怪しい。
「くぅ、これでは拉致があかぬ……かくなる上は!頭目掛けてぶん投げるのみじゃ!」
そうしてメアは、大量のナイフを取り出し、空高くに投げた。
そして、それと同時にタクマの魔力も限界に達し、《ウォーター》を唱え、魔法陣をゴーレムの頭上に出現させた。
「今だ、ノエル!」
「分かりました!《フリズ!》」
ノエルの放ったフリズは、流れてくるウォーターとメアのナイフに当たり、先に大量のナイフが入った大きな氷塊と化した。そして、それはそのままゴーレムの頭部に当たった。
「「「いっけぇぇぇぇ!!!」」」
メア、タクマ、ノエルの三人は、その氷塊によって倒れる事を祈った。
しかし、その願いは届かず、ゴーレムは頭に刺さった氷塊を引き抜こうとした。
だが、落ちる速度が速かったからか、抜くのに手こずっている。
しかし、手こずっていると、はいえ抜けるのも時間の問題。周りの兵士やタクマは「もうだめだ」と絶望した。
だがその時、山の方から光が射してきた。そう、朝になったのである。
それと同時に、ゴーレムは地中へと潜り、姿を消してしまった。
「な、なんとか食い止められましたね……タクマさん?」
メアとノエルは、何とか凌いだ事にホッとしたが、タクマは喜ばなかった。
(本当にこれで良かったのか?消えたとはいえ、奴はまだ生きている。強くならないと……)
「タクマ?考えて事でもしておったのか?」
メアはずっと黙り込んでいたタクマの肩に手を当てた。
「うわぁっ!」
タクマは驚き飛び上がった。相当な考え事をしていたため気づかなかったようだ。
「悪い悪い、とりあえずヴァルガンナに戻ろう」
そうして、三人は《ワープ》を使い、アルゴ王の待つヴァルガンナ跡へと戻った。
タクマは、唸りながら身体を起こし、辺りを見渡した。
辺りはヴァルガンナ城跡とは違い綺麗な木造であった。寝ている間に休める場所へ移動されたのだろう。
「やっと目を覚ましたようだね、タクマ君」
タクマの横でウトウトしていたアルゴ王は、タクマが起き上がったことに気付いて目を覚まし、そう言った。その隣に居るメアとノエルは、完全に眠っていた。
それを見てまさかと、タクマは外の様子を見に行った。
すると案の定、空にはもう、満天の星々と綺麗な月が真っ暗な空を照らしていた。スマホが壊れているため時間は分からないが、月の位置からして多分丑満時くらいだろう。
「メアから話は聞いたが、一体どんな感じだったんだい?そのヴァンガンナの記憶という奴は」
「そうですねぇ……」
そう訊かれ、タクマはヴァルガンナの記憶の中で見た事を全て話した。
「そうか、あのおとぎ話紛いな証言は本当で、鎧は未知なる文明の産物。名はアナザー……」
そう言って、アルゴ王は証言を基に書いたイメージ図に追加のメモを記した。
しかし、あのアナザーと名乗った男、一体何者なのだろうか。そして奴の目的は一体……
タクマがそう考えていた時、何者かが勢いよく部屋のドアを開け、その場に倒れ込んでしまった。
「大丈夫か!?とりあえずそこにかけて休め!」
しかし、やってきた兵士は、王に言われた通りにせず、壁にもたれかかりながらも残り少ない力で立ち上がった。
「キョ……キョーハイ砂漠にゴーレムのようなものが現れました。ですが、ただのゴーレムとは違い、謎の金属が使われているせいか、全然刃が通ら……」
最後まで言えずに兵士は横に倒れてしまった。
それを聞き、タクマは壁に置いてあった自分の剣を持って外へ飛び出した。
「病み上がりでもないのにどこへ行くんだ!」
王は走っていくタクマの腕を掴んで引き止めた。
「でも、あの近くにはノエルの故郷、ウォルがあるんです!早く行かないと……」
「全く、騒がしいと思ったらお主らか」
「ホント、起きたならちゃんと私達も起こしてくださいよ」
王と共に振り返ると、そこにはメアとノエルの2人が立っていた。
「私達大人には若い者を守る義務がある。あの兵士を見て敵がどれほどやばい存在なのか、分かるだろう?」
王はそう言った。だが、メアやノエルの目を見て、諦めたのかため息をついた。
そしてタクマの腕を掴んでいた手を、タクマの手に移動させ、もう片方の手で懐から何かを取り出した。
「君達が行くと言うのならば仕方がない。だから、君にこれを授ける。お守りだ」
王はそう言ってタクマの手の中に石のような物を入れた。
それを開くと、水の紋章のような物が刻まれた石炭が現れた。
「それは水砲石、持っているだけでウォーターを使うことができる。それとノエル君にはコイツを渡そう」
すると、王は背負っていた杖をノエルに渡した。
「それは氷雪の杖、ゴーレムの材質が何かはわからないが、タクマ君のウォーターと合わせて使えば強力な筈だ」
そして、タクマは無言で王と共に頷き、地面に手をかざしながら《ワープ》と唱えた。
「我が娘を頼んだぞ、タクマ君」
【キョーハイ砂漠】
タクマ達が来ると、既にウォルの兵士達が戦っているのが見えた。
大砲やら戦車、大魔法などを使っているが、一回り以上も大きな影は、びくともしていなかった。
「なんだコイツ、全然歯がたたねぇ!」
「俺の槍が折れただと!?」
「くそっ、フレアすらも効かないなんて……」
その光景を見て、タクマは目を丸くした。
何故ならそのゴーレムの材質は、映画でしか見たことのない、近未来的な金属製だったからである。そこから察するに、奴はゴーレムではなく、ロボット。
「何でこんなスマホのスの字も知らない世界にこんなロボが……」
「あんなデカブツ……ありえぬ!妾が見た本には無かったぞ!」
初めて見るロボットに、メアは怯える。ノエルも、あまりの大きさ、そして遠くからでも分かる強さに、口をぱくぱくとさせて驚いていた。
あんなの聞いてない。未熟者の俺達に勝てるのか?
いいやそんな事を考えている暇はない。タクマは吹っ切れ、ゴーレムの方へと走った。
ロボットなのであれば何処かに配線があるはず、ならばそこを中心に斬れば機能停止するはずだ。タクマはそう考えながら走った。
しかし、無い。どこを見ても、完璧な作りのためか配線がない。
「なんじゃコイツ!投げナイフが一本も刺さらない!」
メアも、いつものように投げナイフで応戦するが、全てカン!と言う無機質な音を出すだけで、ゴーレムには傷一つついていない。
すると、ゴーレムはその足を大きく上げ、メアを踏みつぶそうとした。
その時だった。
「《フリズ》!」
ノエルは、咄嗟にもう片方の足元へ《フリズ》を放った。
そしてそれはヒットし、ゴーレムは体勢を崩し、横に倒れた。
「ナイス、ノエル!」
しかしそう思ったも束の間、ゴーレムはまた立ち上がり、右手から火炎放射を放った。
「まずい、ここは一旦逃げるぞ!」
タクマは砂に足を取られながらも、メアとノエルの手を掴み、その場から逃げた。
「畜生、あんなのどうやって攻略すれば……」
その時、どこからか飛んできた何かにぶつかりそのロボットはダウンした。
何かは良く見えなかったが、モノでない事は見て取れた。
すると、その何かがタクマのすぐ隣に降りた。
黒いフードを被った謎の剣士のように見えたが、緊急事態のためタクマはそれについて言及するのはやめた。
「アンタは……?」
「フリズで凍らせたウォーターを頭に打て」
そう言い残し、その剣士は夜の闇へと消えていった。
「成る程。ノエル、俺がウォーターを放ったらそこにフリズを与えてくれ。メアは俺が魔力を溜める分の時間、稼いでくれ」
「なんだかよく分かりませんけど、やってみます!」
「無理も承知でやってみるのじゃ!」
「それじゃあ、作戦開始だっ!」
タクマのその合図と共に、タクマは魔力を溜め、メアは質より量と投げる速さで押しながらゴーレムの相手をした。
「ドーリャリャリャリャリャ!」
しかし、何度投げようとも出る音は無機質な「カン!」と言う音ばかり。ダメージになっているのかすら怪しい。
「くぅ、これでは拉致があかぬ……かくなる上は!頭目掛けてぶん投げるのみじゃ!」
そうしてメアは、大量のナイフを取り出し、空高くに投げた。
そして、それと同時にタクマの魔力も限界に達し、《ウォーター》を唱え、魔法陣をゴーレムの頭上に出現させた。
「今だ、ノエル!」
「分かりました!《フリズ!》」
ノエルの放ったフリズは、流れてくるウォーターとメアのナイフに当たり、先に大量のナイフが入った大きな氷塊と化した。そして、それはそのままゴーレムの頭部に当たった。
「「「いっけぇぇぇぇ!!!」」」
メア、タクマ、ノエルの三人は、その氷塊によって倒れる事を祈った。
しかし、その願いは届かず、ゴーレムは頭に刺さった氷塊を引き抜こうとした。
だが、落ちる速度が速かったからか、抜くのに手こずっている。
しかし、手こずっていると、はいえ抜けるのも時間の問題。周りの兵士やタクマは「もうだめだ」と絶望した。
だがその時、山の方から光が射してきた。そう、朝になったのである。
それと同時に、ゴーレムは地中へと潜り、姿を消してしまった。
「な、なんとか食い止められましたね……タクマさん?」
メアとノエルは、何とか凌いだ事にホッとしたが、タクマは喜ばなかった。
(本当にこれで良かったのか?消えたとはいえ、奴はまだ生きている。強くならないと……)
「タクマ?考えて事でもしておったのか?」
メアはずっと黙り込んでいたタクマの肩に手を当てた。
「うわぁっ!」
タクマは驚き飛び上がった。相当な考え事をしていたため気づかなかったようだ。
「悪い悪い、とりあえずヴァルガンナに戻ろう」
そうして、三人は《ワープ》を使い、アルゴ王の待つヴァルガンナ跡へと戻った。
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