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俺はベビーカーに菜都美を寝かせて、大量な着替えとミルクの消毒をベビーカーの籠に入るだけ入れた。それから、登山用の大きなリュックに菜都美の洋服と俺の服を入れて、大学の教授を訪ねた。
予め電話を入れておいたので、大学で待ってくれているはずだ。
教授の部屋の扉をノックすると、中側から教授が扉を開けてくれた。
「教授、お久しぶりです」
「新井君、家が大変なことになっていたなんて、全く知らなかったよ」
「葬儀は家族葬にしたので」
「会社には行ってないのか?」
「菜都美、赤ちゃんが産まれたばかりだから、保育園でも見られないほど小さくて、三ヶ月、休みをもらったんだ」
「それは親切な会社だな?」
「親切なのかな?俺と篤志を引き離すための三ヶ月だと、俺は思っているんだ。篤志を会社の社長の娘と仲良くさせようとしているみたいで、毎日、帰宅は0時だし。食事も社長の家で食べているみたい」
俺は盛大な溜息をついた。
教授は俺が篤志の事を慕って、たくさんの大企業の推薦を蹴って、大塚電気株式会社プログラミング課に決めたことを知っている人だ。
「俺は乳幼児の保護者になってしまったから、残業はできないから、俺を欲しがってくれた会社に面談に行っても、どこも雇ってくれないかもしれないけれど。この子は大切な兄ちゃんの子だから、俺が育てたいんだ」
「大塚電気株式会社プログラミング課じゃ駄目なのか?」
「俺、誰にも言ってなかったけど、篤志と恋人同士なんだ。俺の存在は、篤志の為にならない。だって、社長は自分の娘と結婚させようとしているんだ。篤志の恋人が社内にいたら、邪魔になるだけだ。今はまだ誰にも知られていないけれど、きっとバレる。その時、追い出されるのは辛いし、篤志も嫌なこと言われたら、きっと辛いと思うんだ。だから、俺がそこにいない方が篤志の為になると思うんだ」
話していたら、涙が零れてきた。
急いで、ハンカチで涙を拭う。
「新井君は、滝川君の為だけしか考えていないのか?滝川君はなんと言っているんだ?」
「別れたくないって言ってくれているけれど、実際、社長の言うとおりにしているんだ。だったら、篤志は会社の跡取りになれば、将来安泰じゃないか?反対する理由など少しも見付からないと思っている」
はあ、と溜息をついて、ベビーカーの上で寝ている菜都美を見る。
「子持ちの俺でも雇ってくれる会社はないかなと思って、相談に来たんだ。菜都美はまだ二ヶ月だから、あと一ヶ月休めると助かる。その間に保育園を探す。探すっていっても、就職先が見付からないと、俺の拠点が決まらないから、先に就職先を見つけたいんだ」
「そうか、そうだよな。新井君、取り敢えず一年、大学の講師になるか?講師をしながら研究と論文を書くのは大変だろうけど、もう一度、推薦が来るような実績を作ったらどうだ?」
「先生、雇ってくれるんですか?」
「まだ正式な返事は保留だ。大学本部と話をしてくる。一週間くらい時間をくれるか?」
「先生、ありがとうございます」
「そうか、滝川君と恋人同士だったのか?滝川君は、男まいだからな」
「幼馴染みで、ずっと篤志の後を追いかけて進学してきたんだ。二歳歳が離れているから、学校に入っても、一年しか一緒にいられないけれど、大学に入ってからは、一緒に住んで、やっとずっと一緒にいられると思っていたんだ。でも、やっぱり卒業は俺より二年早いんだもんな。篤志が卒業するときに俺も大学辞めれば、同期になれたかもしれないけれど、そうすると、俺の経歴が下がるから、篤志にドクターまで取れと言われたんだ。ドクターまで取ったのに、仕事がないって、どんだけ大学に金払ってきたんだよって思ったよ」
「確かに、補助金もらっていても、全額払ってもらえる訳じゃないから、ゆとりのある家庭の子しか進めない進路ではあるな。返済型の奨学金を借りることはできるが、借りたら返さなくてはならない。頭脳とセンスがなければ、賞を取るのは難しい。お金だけの問題でもないが。俺は滝川君より新井君が書く論文の方が優れていたと思うがな」
「先生、ありがとう。そう言ってもらえると嬉しい。死んだ両親も喜ぶと思う。でも、現実は厳しい」
「大学本部と相談してくる。新井君に打診があった会社にも連絡をしてみる。ぐれずに暫く待ってくれ」
「お願いします」
「そろそろ昼だが、食べていくか?」
「食べていく。でも、その前に菜都美にミルクを飲ませないと、ギャン泣きするかもしれない。ミルク作ってもいいですか?水道借りてもいいですか?」
「ああ、いいぞ」
俺はベビーカーの籠に入っている袋を取り出して、テーブルに置いた。
手を洗って、袋から消毒液に浸かっている哺乳瓶を取り出して、ミルクを作っていく。お湯は大きな水筒にたっぷり熱湯を作ってきた。それで水で飲み頃になるまで冷ます。
菜都美は起きていた。
哺乳瓶を置いて、片付けられる物は片付けて、菜都美を覗き込む。
最近、顔を覚えたのか、俺の顔を見るとふにゃと笑う。
天使の微笑み。
「ウ、ウックン、ウックン」
「菜都美、ご機嫌だね」
「あー、ウ、ウックン、ウックン」
おしめを替えて、戸別にビニールに入れてしっかり結ぶ。
手を洗って、抱っこして、ミルクを飲ます。
成長したので、ミルクを飲む量も増えてきた。
先生は黙って、俺と菜都美を見ている。
ミルクを飲んで、背中をさすると、可愛いゲップが出た。
ベビーカーに寝かせて、哺乳瓶を洗って、消毒液につけて、また鞄に入れて、ベビーカーに乗せる。ミルクの缶も片付ける。
「慣れた物だ」
「生後7日からずっとやってるからね」
「今日は家に戻るのか?」
「篤志はどうせ0時にしか帰ってこないし。実家に一度戻ってみようかと思って。今の会社が下請けにするって言っていったけど、実際、どうなったか報告がないんだ。気になってて」
「それなら、早めに昼食に行こうか」
「懐かしいな」
「何が好きなんだ?」
「ラーメンかな。安くて。でも、お金に余裕あるときは、パスタランチや天ぷらそばも美味しかったな」
「今日は奢ってやるから、好きな物食べなさい」
「え、本当に?」
教授は笑った。
俺は天ぷらそばの大盛りをオーダーした。
先生も同じ物を注文した。
「新井君、かなり痩せたね、ちゃんと食べているのか?」
「最初のうち、食べ物がなくて、でも、最近はネットスーパーを利用して、自炊するようになった。篤志のご飯が毎日余るから、翌日のお昼に食べたりして。もうご飯は要らないと分かったから、篤志のご飯は作らないから、無駄な物はなくなった。これからは俺のご飯かな?そのうち、菜都美の離乳食を一緒に食べるのかな?」
俺は離乳食の本を買って、もう勉強している。
赤ちゃんの成長は早い。
ノンビリしてたら、どうしたらいいのか分からなくなる。
母ちゃんが生きていたら、喜んで教えてくれたとおもうけれど、俺の家族は菜都美と二人だから、俺がしっかりしないと。
久しぶりに食べる天ぷらがとても美味しくて。
蕎麦は、学食だけれど、けっこう本格的だ。
そば湯も出てくる。
「卒業して、初めて美味しい物食べた気がする」
「今度来るときは、学食じゃなくて、外の美味しい物食べさせてやろう」
「学食でいいよ。俺、学食好きだし」
「安上がりの生徒だ。他の生徒は焼き肉食わせろってうるさいぞ」
「先生も大変だね」
「そういえば、新井は食事会に来たことはなかったな」
「実験で手が離せなかったんだよ」
「真面目な生徒だ」
「真面目な生徒でも報われない」
大きな手が、俺の頭を撫でた。
「必ず、報われる時が来る」
先生がそう言うなら、信じてみるか?
「今から実家に戻るのか?時間が遅くなったりしないか?」
「新幹線とタクシー使うよ」
「そうか、気をつけていけよ」
「ありがとう、先生。ご飯ご馳走様。就職先探してください」
「少し待っていてくれ」
「はい、今から帰ります」
俺は先生にお辞儀した。
先生は俺に手を振ってくれた。
緑豊かな学校だ。学校から最寄りの駅までバスが出ている。
授業料は他の学校より高めだが、施設が充実している。
そんなところが好きだった。
国立のレベルの高い人気校だった。
予め電話を入れておいたので、大学で待ってくれているはずだ。
教授の部屋の扉をノックすると、中側から教授が扉を開けてくれた。
「教授、お久しぶりです」
「新井君、家が大変なことになっていたなんて、全く知らなかったよ」
「葬儀は家族葬にしたので」
「会社には行ってないのか?」
「菜都美、赤ちゃんが産まれたばかりだから、保育園でも見られないほど小さくて、三ヶ月、休みをもらったんだ」
「それは親切な会社だな?」
「親切なのかな?俺と篤志を引き離すための三ヶ月だと、俺は思っているんだ。篤志を会社の社長の娘と仲良くさせようとしているみたいで、毎日、帰宅は0時だし。食事も社長の家で食べているみたい」
俺は盛大な溜息をついた。
教授は俺が篤志の事を慕って、たくさんの大企業の推薦を蹴って、大塚電気株式会社プログラミング課に決めたことを知っている人だ。
「俺は乳幼児の保護者になってしまったから、残業はできないから、俺を欲しがってくれた会社に面談に行っても、どこも雇ってくれないかもしれないけれど。この子は大切な兄ちゃんの子だから、俺が育てたいんだ」
「大塚電気株式会社プログラミング課じゃ駄目なのか?」
「俺、誰にも言ってなかったけど、篤志と恋人同士なんだ。俺の存在は、篤志の為にならない。だって、社長は自分の娘と結婚させようとしているんだ。篤志の恋人が社内にいたら、邪魔になるだけだ。今はまだ誰にも知られていないけれど、きっとバレる。その時、追い出されるのは辛いし、篤志も嫌なこと言われたら、きっと辛いと思うんだ。だから、俺がそこにいない方が篤志の為になると思うんだ」
話していたら、涙が零れてきた。
急いで、ハンカチで涙を拭う。
「新井君は、滝川君の為だけしか考えていないのか?滝川君はなんと言っているんだ?」
「別れたくないって言ってくれているけれど、実際、社長の言うとおりにしているんだ。だったら、篤志は会社の跡取りになれば、将来安泰じゃないか?反対する理由など少しも見付からないと思っている」
はあ、と溜息をついて、ベビーカーの上で寝ている菜都美を見る。
「子持ちの俺でも雇ってくれる会社はないかなと思って、相談に来たんだ。菜都美はまだ二ヶ月だから、あと一ヶ月休めると助かる。その間に保育園を探す。探すっていっても、就職先が見付からないと、俺の拠点が決まらないから、先に就職先を見つけたいんだ」
「そうか、そうだよな。新井君、取り敢えず一年、大学の講師になるか?講師をしながら研究と論文を書くのは大変だろうけど、もう一度、推薦が来るような実績を作ったらどうだ?」
「先生、雇ってくれるんですか?」
「まだ正式な返事は保留だ。大学本部と話をしてくる。一週間くらい時間をくれるか?」
「先生、ありがとうございます」
「そうか、滝川君と恋人同士だったのか?滝川君は、男まいだからな」
「幼馴染みで、ずっと篤志の後を追いかけて進学してきたんだ。二歳歳が離れているから、学校に入っても、一年しか一緒にいられないけれど、大学に入ってからは、一緒に住んで、やっとずっと一緒にいられると思っていたんだ。でも、やっぱり卒業は俺より二年早いんだもんな。篤志が卒業するときに俺も大学辞めれば、同期になれたかもしれないけれど、そうすると、俺の経歴が下がるから、篤志にドクターまで取れと言われたんだ。ドクターまで取ったのに、仕事がないって、どんだけ大学に金払ってきたんだよって思ったよ」
「確かに、補助金もらっていても、全額払ってもらえる訳じゃないから、ゆとりのある家庭の子しか進めない進路ではあるな。返済型の奨学金を借りることはできるが、借りたら返さなくてはならない。頭脳とセンスがなければ、賞を取るのは難しい。お金だけの問題でもないが。俺は滝川君より新井君が書く論文の方が優れていたと思うがな」
「先生、ありがとう。そう言ってもらえると嬉しい。死んだ両親も喜ぶと思う。でも、現実は厳しい」
「大学本部と相談してくる。新井君に打診があった会社にも連絡をしてみる。ぐれずに暫く待ってくれ」
「お願いします」
「そろそろ昼だが、食べていくか?」
「食べていく。でも、その前に菜都美にミルクを飲ませないと、ギャン泣きするかもしれない。ミルク作ってもいいですか?水道借りてもいいですか?」
「ああ、いいぞ」
俺はベビーカーの籠に入っている袋を取り出して、テーブルに置いた。
手を洗って、袋から消毒液に浸かっている哺乳瓶を取り出して、ミルクを作っていく。お湯は大きな水筒にたっぷり熱湯を作ってきた。それで水で飲み頃になるまで冷ます。
菜都美は起きていた。
哺乳瓶を置いて、片付けられる物は片付けて、菜都美を覗き込む。
最近、顔を覚えたのか、俺の顔を見るとふにゃと笑う。
天使の微笑み。
「ウ、ウックン、ウックン」
「菜都美、ご機嫌だね」
「あー、ウ、ウックン、ウックン」
おしめを替えて、戸別にビニールに入れてしっかり結ぶ。
手を洗って、抱っこして、ミルクを飲ます。
成長したので、ミルクを飲む量も増えてきた。
先生は黙って、俺と菜都美を見ている。
ミルクを飲んで、背中をさすると、可愛いゲップが出た。
ベビーカーに寝かせて、哺乳瓶を洗って、消毒液につけて、また鞄に入れて、ベビーカーに乗せる。ミルクの缶も片付ける。
「慣れた物だ」
「生後7日からずっとやってるからね」
「今日は家に戻るのか?」
「篤志はどうせ0時にしか帰ってこないし。実家に一度戻ってみようかと思って。今の会社が下請けにするって言っていったけど、実際、どうなったか報告がないんだ。気になってて」
「それなら、早めに昼食に行こうか」
「懐かしいな」
「何が好きなんだ?」
「ラーメンかな。安くて。でも、お金に余裕あるときは、パスタランチや天ぷらそばも美味しかったな」
「今日は奢ってやるから、好きな物食べなさい」
「え、本当に?」
教授は笑った。
俺は天ぷらそばの大盛りをオーダーした。
先生も同じ物を注文した。
「新井君、かなり痩せたね、ちゃんと食べているのか?」
「最初のうち、食べ物がなくて、でも、最近はネットスーパーを利用して、自炊するようになった。篤志のご飯が毎日余るから、翌日のお昼に食べたりして。もうご飯は要らないと分かったから、篤志のご飯は作らないから、無駄な物はなくなった。これからは俺のご飯かな?そのうち、菜都美の離乳食を一緒に食べるのかな?」
俺は離乳食の本を買って、もう勉強している。
赤ちゃんの成長は早い。
ノンビリしてたら、どうしたらいいのか分からなくなる。
母ちゃんが生きていたら、喜んで教えてくれたとおもうけれど、俺の家族は菜都美と二人だから、俺がしっかりしないと。
久しぶりに食べる天ぷらがとても美味しくて。
蕎麦は、学食だけれど、けっこう本格的だ。
そば湯も出てくる。
「卒業して、初めて美味しい物食べた気がする」
「今度来るときは、学食じゃなくて、外の美味しい物食べさせてやろう」
「学食でいいよ。俺、学食好きだし」
「安上がりの生徒だ。他の生徒は焼き肉食わせろってうるさいぞ」
「先生も大変だね」
「そういえば、新井は食事会に来たことはなかったな」
「実験で手が離せなかったんだよ」
「真面目な生徒だ」
「真面目な生徒でも報われない」
大きな手が、俺の頭を撫でた。
「必ず、報われる時が来る」
先生がそう言うなら、信じてみるか?
「今から実家に戻るのか?時間が遅くなったりしないか?」
「新幹線とタクシー使うよ」
「そうか、気をつけていけよ」
「ありがとう、先生。ご飯ご馳走様。就職先探してください」
「少し待っていてくれ」
「はい、今から帰ります」
俺は先生にお辞儀した。
先生は俺に手を振ってくれた。
緑豊かな学校だ。学校から最寄りの駅までバスが出ている。
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