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番外編 ☆ 平等に愛して♪湯煙温泉旅行編 ☆
6 3P
しおりを挟む脱力した体を、響介に預けていたら、背後から亜稀が重なってきた。
「奈都、大好き」
耳元で囁かれて、ふるっと体が震えた。
達したばかりの体は敏感だ。耳に吐息が触れただけでも、感じてしまう。
後孔に熱く硬い物があたっている。
また貫かれると思った矢先に、想像通りの圧迫感がやってきた。
「ああん!亜稀、ゆっくり」
奈都は響介にしがみつく。
一番太い亀頭が入る瞬間が一番辛い。
ゆっくり飲み込んで、一番太い部分が入ると、亜稀が一度動きを止めてくれた。
その間に、呼吸を整える。
「奈都、大丈夫?」
「大丈夫じゃないって言ったらやめてくれる?」
「やめない」
「それなら聞かないでよ」
亜稀の楔がゆっくり体の中に入ってくる。
「響介のが入ってると、胎内(なか)が硬く感じるな」
「隣り合っている場所だからな」
「お腹が苦しい」
奈都の呼吸が荒い。
「奈都、動くよ」
「うん」
亜稀が後孔を激しく抱く。
「あああん!」
「亜稀が動くと、その勢いで響介も動く。
二つの楔で貫かれて、快感に翻弄される。
「だめ、だめだよ」
自分ではどうにもならない快感に、奈都は泣き出していた。
早く終わってと願うことしかできない。
二人を同時に愛することは難しい。
同時に愛し合うことなんて無謀だ。
「いや、もう駄目。もう無理。もうやめて」
前と後ろに白濁が広がる。その刺激でも、奈都は感じて達していた。
「奈都、もう一回な」
「え?」
亜稀は楔を入れたまま、奈都の体を起こすと、泣き顔の奈都の体が反り返る。
響介の手が胸を愛撫始める。
「ええ?おかしくなっちゃう」
激しい快感に奈都は何度も達して、奈都の体から力抜けて、パタリと響介の体の上に倒れた。
「また昇天しちゃったな」
「俺はまだ足りない」
意識を失った奈都を抱こうとした亜稀の頭を小突く。
「もう終わりだ」
「あと一回だけ」
「意識を手放した時点でおしまいだ。ほら、奈都から出て行け」
亜稀は不満そうな顔をしながら、腰を引いた。
響介は奈都から楔を抜くと、起き上がり、意識を失った奈都の体を抱き上げて、露天風呂に連れていった。
精液で汚れた体を温泉で洗い、布団の上に広げさせたバスタオルの上で体を拭うと、乾いた布団に移動させた。
「おまえも浴びてこれば?」
「ああ、うん」
まるで宝物を抱くような響介を見て、亜稀は響介を見習わないといけないと感じていた。
愛情と嫉妬と性欲にまみれた亜稀は、自分が制御できない。
それでも、奈都が好きで仕方がない。
「奈都、頑張ったな」
亜稀が温泉から上がると、響介は奈都の髪をドライヤーで乾かしていた。
いつの間に着せたのか、浴衣も着ている。
「響ちゃん」
奈都が寝言を言って、響介の膝にしがみついた。
「夢を見ているのかな」
ドライヤーのコンセントを抜きながら、響介は愛しくてたまらないという顔をしていた。
「亜稀、ドライヤー使うか?」
「いらねえ」
「風邪引くなよ」
響介は、奈都の隣に横になると、寒くないように布団をかけた。
抱き包むように眠る響介を見ながら、亜稀は自分がまだ幼いと感じていた。
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