変態御曹司の秘密の実験

エピローグ

エピローグ

　亜梨子は渋面だ。
「新しい商品なんだ。膣に挿入してみてくれる？滅菌済みだから大丈夫だよ」
　今度の商品は、クリ責めとGスポット攻めのバイブだ。
「クリトリスをちゃんと吸引できているか試してみて。あとGスポットにあたって気持ち良くなれるか」
「私、妊娠中なのよ」
「妊娠中だってエッチできるだろう」
「それはそうだけど」
　手渡されたバイブはショッキングピンクで、滅菌済みと書かれた袋に入れられている。
「それが終わったら、お尻にも入る３点責めも試して欲しいんだ。遠隔で操作できるから、感想を聞かせてくれるか、レポートに書いてくれる？」
　相変わらず、新商品のお試しだ。
　ラブドールの顔は、変更してもらった。
　もともとの童顔の顔に、目鼻立ちを変えてくれた。
　以前の顔の方がいいとクレームが来たが、顔は戻されなかった。
　学くんがラブドールの修理を依頼していた。
　精密機械が入っている人形なので、衝撃に弱い。
　AIの交換に顔の傷や体の傷を直すと、新品を買う方が安い値段になることがわかったが、修理を依頼してきた。その後、顔が違うとクレームがきたが、説明済みなので、亜梨子の顔ではないALICEを受け取ることになった。
　ALICEラブドールはALICE玩具研究所の看板商品になった。
　購入者は男性から女性まで、幅が広い。
　アタッチメント交換で、男性器をつけられるのが受け入れられ、普段は飾り物のドールとして飾られているらしい。
　アンジュコラボの次に、別の有名メーカーとコラボして、また新しいドレスを着たラブドールが期間限定で出されたが、即完売になった。
　処女用バイブも売り出され、売り上げもいい。
　満たされても満たされなくても欲しくなる大人の玩具は、不景気知らずのようだ。
　亜梨子は仕方なく、更衣室兼秘書室でスカートの中に手を入れて、パンティーをずらすと、滅菌済みのバイブを秘所に入れた。
（ああ、満たされる）
　嫌がって見せたが、亜梨子はこの実験をいつの間にか好きになっていた。
　誉は抱いてくれるが、それとは違う気持ちよさがある。
　コントローラーを持ち、少しずつ試していく。
　パソコンの前に座り、秘書の仕事をしながら秘所の仕事をしている。