琴陵姉妹の異世界日記

もっけさん

文字の大きさ
上 下
42 / 148
セブール

41.久々のステータス確認

しおりを挟む
 準備をして、いざサイエスに戻って参りました!
 勿論、全員揃っています。
「ドワーフの洞窟で鉱石を採掘したいです!」
 そう言えば、そんなこと言ってたっけ?
 採掘作業をする前に、ドワーフの洞窟がどこにあるか分かっているのだろうか。
「無理じゃね? 洞窟の特定が先でしょう。それよりも優先して、ポーション作りだよ。手持ちの下級ポーションは殆ど無いし、戦闘中に作るなんて無理。幾ら治癒healが使えると言っても、大けがしたら治らないんだよ」
 保険で購入した胡散臭いた身代わり人形を持たせているが、あれも気休め程度である。
「準備を疎かにするのは良くないよね! ポーションの材料は、街の外でするんでしょう? 私は狩りをしてるから、宥子ひろこは薬草を採取してポーション作りに専念して。それが終わったら、ドワーフの洞窟に行こうよ」
 私は、容子まさこの提案を秒で却下した。
 一人で採取してポーション作りまでするとか嫌過ぎる。
「良いじゃん、ケチ」
容子まさこは、サイエスでの活動無期限停止な」
 ムカッとしたので、活動無期限停止を言い渡したら大人しくなった。
「別に洞窟に行かないとは言ってないじゃん。ポーションの素材集めくらいは手伝ってよ。集めた後が、一番大変なんだから! 採取の間に、襲ってくるモンスターは狩って良いし。それくらいは、我慢してよ」
「……ちぇっ、分かったよー」
 容子まさこは不満そうだったが、最後は納得したようだ。
 玄関ドアを開けて、宿に戻る。
「まずは、ポーションの材料になるものを探すぞ!」
 オーッ! と掛け声を上げて、宿を飛び出した。
 薬師ギルドで、薬草が採取される場所を確認してから街を出た。
 街の外に出て歩くこと一時間。
 索敵を展開させて、周囲に誰も居ないのを確認してから原付バイクにヘルメット、サングラスをアイテムボックスから出した。
容子まさこ、隠密は常時発動してね。サクラは、私と容子まさこ聖域sanctuaryをかけて」
<分かったですの~。聖域sanctuary!>
 バイクごとキラキラと光って眩しい。
 サングラスが無かったら、とてもじゃないがバイクに乗れない。
「了解」
「準備OK? じゃあ、薬草の群生まで走るよー」
「オー!」
 私達は、ポーションの素になる草の群生のある場所まで原付バイク駆け抜けた。
 原付バイクに轢き殺されたモンスターは、思ったより少なかった。
 ドロップアイテムは、もれなく拡張空間ホームの行きになっている。
 さて、ここで一つ問題がある。
 鑑定は、私しか所持していないのだ。
 群生があるポイントに着き、バイクから降りて不要な荷物をアイテムボックスに仕舞う。
「皆、スキル見せてくんない?」
「何で?」
 容子まさこが問いかけてきた。
「鑑定スキルがあるか確認する。それとは別で、皆のレベルも確認しておきたいしね。まずは、私から。ステータスオープン」
 目の前に現在のステータスが表示された。

---------STATUS---------
名前:ヒロコ(琴陵 宥子ことおか ひろこ
種族:人族[異世界人]
レベル:53→62
職業:魔物使いテイマー
年齢:18歳[25歳]
体力:182→214
魔力:503→512
筋力:119→123
防御:95→101
知能:141→157
速度:100→121
運 :5000→8222
■装備:白シャツ・ベージュのパンツ・スニーカー・サコッシュ
■スキル:縁結び・契約テイム∞・剣術2・索敵1[8]・[隠ぺい8]・[隠密8]・魔力操作2→5・初級魔法1→3(全属性)・生活魔法2・調合3・射撃2→4・念話1
■ギフト:全言語能力最適化・拡張空間ホーム共有化・鑑定・経験値倍化・成長促進
■称号:蜂殺し・轢き逃げ
■加護:なし[須佐之男命・櫛稲田姫命]
[■ボーナスポイント:23,280pt]
所持金;金貨9枚・銀貨8枚・銅貨7枚・青銅貨17枚
冒険者ギルド預金:金貨2352枚・銀貨11枚・銅貨25枚・青銅貨16枚
薬師ギルド預金:金貨3枚・銀貨1776枚・銅貨2550枚・青銅貨13450枚
商業ギルド預金:金貨317枚・銀貨89310枚・銅貨29060枚・青銅貨1205枚

---------STATUS---------
名前:マサコ(琴陵 容子ことおか まさこ
種族:人族
レベル:49→55
職業:社畜
年齢:18歳[25歳]
体力:162→182
魔力:281→403
筋力:100→111
防御:84→97
知能:128→288
速度:68→99
運 :77→84
■装備:黒のカットシャツ・黒のパンツ・スニーカー
■スキル:縁切り・料理4・射撃5・聖魔法1・鍛冶1→2・生活魔法1→2・索敵1[5→8]・隠蔽2[8]・隠密[9]・魔力操作1→3・念話1
■ギフト:なし[拡張空間ホーム共有化]
■称 号:蜂殺し・轢き逃げ(宥子ひろこの従魔?)
■加護:なし[須佐之男命・櫛稲田姫命]
[■ボーナスポイント:5,484pt]

---------STATUS---------
名前:サクラ
種族:ヒールスライム
レベル:59→65
年齢:0歳
体力:251→348
魔力:711→1290
筋力:58→64
防御:44→55
知能:152→182
速度:333→377
幸運:2564→7692
■スキル:聖属性魔法4→5・念話1→3
■ギフト:なし[拡張空間ホーム共有化]
■称号:宥子ひろこの従魔・癒しのマスコット
■加護:須佐之男命・櫛稲田姫命
[■ボーナスポイント:134,918pt]

---------STATUS---------
名前:赤白せきはく
種族:蛇/スノーコーンスネイク
レベル:1→31
年齢:1歳
体力:50→532
魔力:1→31
筋力:100→3000
防御:100→3000
知能:50→270
速度:800→2480
幸運:9999→42495
■スキル:丸飲み8→13・絞め殺し10→33・念話1→4
■ギフト:なし[拡張空間ホーム共有化]
■称号:宥子ひろこの従魔・脱走常習者
■加護:須佐之男命・櫛稲田姫命
[■ボーナスポイント:45,134,918pt]

---------STATUS---------
名前:紅白
種族:蛇/ウルトラアネリモトーレ
レベル:1→33
年齢:0歳
体力:11→333
魔力:8→19
筋力:80→2115
防御:80→2115
知能:30→162
速度:600→2812
幸運:7777→35128
■スキル:丸飲み4→10・絞め殺し8→27・念話1→4
■ギフト:なし[拡張空間ホーム共有化]
■称号:宥子ひろこの従魔・脱走常習者
■加護:須佐之男命・櫛稲田姫命
[■ボーナスポイント:45,181,493pt]

---------STATUS---------
名前:楽白らくはく
種族:蜘蛛/リトルスパイダー(幼体)
レベル:13→44
年齢:0歳
体力:1→44
魔力:3→47
筋力:5→49
防御:5→49
知能:180→432
速度:1319→4247
幸運:5482→28225
■スキル:糸操3→4・糸吐き5→5・毒耐性10・索敵10→11・看破2・念話1→5
■ギフト:韋駄天・[拡張空間ホーム共有化]
■称号:宥子ひろこの従魔
■加護:須佐之男命・櫛稲田姫命
■ボーナスポイント:76,518pt
-------------------------------

 私と容子まさこ以外は、極振りチートだった。
 突っ込みどころ満載なステータスは一先ず置いておこう。
 容子まさこ以外の獣魔が、全員『幸運』になっている。
 やたらと高ランクモンスターに遭遇したのは、悪運と幸運の相乗効果が発揮されたからとか? 
 いやいや、そんなことない。
 ないよね?
 モンスターとのエンカウント率が、えぐ過ぎる。
 もっと減らして欲しいくらいだ。
「まずは、鑑定取得だね」
「鑑定は、あった方が良いもんね」
 私は、ギフトで貰っているので必要ない。
 皆は持ってないので、これを機に取得させておいて損はないだろう。
 ポイントと地図、この両方を共有するスキルが無いか探してみたら在った。
 PT統合とMAP共有。
 PT統合は契約テイムしている従魔の所持ポイントを、私のポイントに統合し、従魔達に再分配するスキルだ。
 MAP共有は、スクロールした地図を自動でマッピングし仲間と共有するスキルである。
 MAP共有に関しては、共有相手が獣魔限定ではないので使い勝手は良いと言える。
 なかなか優れたスキルだと思ったら、その分スキルポイントが高かった。
 PT統合は50万ポイント、マッピングは20万ポイント必要だ。
「赤白はPT統合、紅白はMAP統合のスキルを取得して」
<ええけど>
<何でや?>
「PT統合は、各自のボーナスポイントを一括管理できる上に共有化が可能だから。一番ポイントが少ない容子まさこが、ポイント不足でスキルが取得できないって泣くことがなくなるからだよ」
<ふーん、まあ良えわ。その代わり、大吟醸・魔王の誘いを飲ませてや>
<ワイは、鯨の刺身を所望するで>
 こ奴ら、ちゃっかりしているわ。
 渋って拒否されても面倒臭いし、その条件を飲むか。
「良いよ。その代わり、ちゃんと取得してね」
<分かっとるわ! これかいな? 取れたから確認せえ>
<任せとき! こっちも取れたで>
 二匹の言葉に、自分のステータスを確認し直す。
 私のボーナスポイントが凄い事になっていた。
 私の所持ポイントは、ボーナスポイントからPT統合に変化し、統合後のポイントは89,856,611ptに変化している。
 容子まさこ達のボーナスポイントはPT分配:0に変化していた。
 全員のポイントを合わせて、約9千万ポイントある。
 殆ど、蛇達のお陰でもあるんだけどね。
「楽白以外、ポイントを割り振るから鑑定スキルを取得してね。容子まさこ以外は、隠蔽スキルも取得すること」
 隠蔽7・鑑定5まで全員取得させた。
 見られて困る箇所は、全部伏せさせましたとも。
「準備万端だね! 採取するぞ!」
 採取方法を教えて、一時間毎に見張りと採取役を交代する方法を採用した。
 私・楽白・赤白、容子まさこ・サクラ・紅白のペアで採取をしたので、一人で採取するより格段に効率が上がり、薬草もがっぽり取れた。
 刈りつくしてはいませんよ、多分。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

しっかり者のエルフ妻と行く、三十路半オッサン勇者の成り上がり冒険記

スィグトーネ
ファンタジー
 ワンルームの安アパートに住み、非正規で給料は少なく、彼女いない歴35年=実年齢。  そんな負け組を絵にかいたような青年【海渡麒喜(かいときき)】は、仕事を終えてぐっすりと眠っていた。  まどろみの中を意識が彷徨うなか、女性の声が聞こえてくる。  全身からは、滝のような汗が流れていたが、彼はまだ自分の身に起こっている危機を知らない。  間もなく彼は金縛りに遭うと……その後の人生を大きく変えようとしていた。 ※この物語の挿絵は【AIイラスト】さんで作成したモノを使っています ※この物語は、暴力的・性的な表現が含まれています。特に外出先等でご覧になる場合は、ご注意頂きますようお願い致します。

かつてダンジョン配信者として成功することを夢見たダンジョン配信者マネージャー、S級ダンジョンで休暇中に人気配信者に凸られた結果バズる

竜頭蛇
ファンタジー
伊藤淳は都内の某所にあるダンジョン配信者事務所のマネージャーをしており、かつて人気配信者を目指していた時の憧憬を抱えつつも、忙しない日々を送っていた。 ある時、ワーカーホリックになりかねていた淳を心配した社長から休暇を取らせられることになり、特に休日に何もすることがなく、暇になった淳は半年先にあるS級ダンジョン『破滅の扉』の配信プロジェクトの下見をすることで時間を潰すことにする. モンスターの攻撃を利用していたウォータースライダーを息抜きで満喫していると、日本発のS級ダンジョン配信という箔に目が眩んだ事務所のNO.1配信者最上ヒカリとそのマネージャーの大口大火と鉢合わせする. その配信で姿を晒すことになった淳は、さまざまな実力者から一目を置かれる様になり、世界に名を轟かす配信者となる.

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

転生エルフによる900年の悠久無双記~30歳で全属性魔法、100歳で古代魔術を習得。残り900年、全部無双!~

榊原モンショー
ファンタジー
木戸 稔《きど・みのる》 享年30。死因:交通事故。 日本人としての俺は自分の生きた証を残すこともなく、あっけなく死んでしまった。 死の間際に、「次はたくさん長生きして、自分の生きた証を残したいなぁ」なんてことを思っていたら――俺は寿命1000年のエルフに転生していた! だからこそ誓った。今度こそ一生を使って生きた証を残せる生き方をしようと。 さっそく俺は20歳で本来エルフに備わる回復魔法の全てを自在に使えるようにした。 そして30歳で全属性魔法を極め、100歳で古代魔術の全術式解読した。 残りの寿命900年は、エルフの森を飛び出して無双するだけだ。 誰かに俺が生きていることを知ってもらうために。 ある時は、いずれ英雄と呼ばれるようになる駆け出し冒険者に懐かれたり。 ある時は、自分の名前を冠した国が建国されていたり。 ある時は、魔法の始祖と呼ばれ、信仰対象になっていたり。 これは生ける伝説としてその名を歴史に轟かしていく、転生エルフの悠々自適な無双譚である。 毎日に18時更新します

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~

一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。 しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。 流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。 その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。 右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。 この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。 数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。 元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。 根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね? そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。 色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。 ……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

【完結】家庭菜園士の強野菜無双!俺の野菜は激強い、魔王も勇者もチート野菜で一捻り!

鏑木 うりこ
ファンタジー
 幸田と向田はトラックにドン☆されて異世界転生した。 勇者チートハーレムモノのラノベが好きな幸田は勇者に、まったりスローライフモノのラノベが好きな向田には……「家庭菜園士」が女神様より授けられた! 「家庭菜園だけかよーー!」  元向田、現タトは叫ぶがまあ念願のスローライフは叶いそうである?  大変!第2回次世代ファンタジーカップのタグをつけたはずなのに、ついてないぞ……。あまりに衝撃すぎて倒れた……(;´Д`)もうだめだー

平凡冒険者のスローライフ

上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。 平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。 果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか…… ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

処理中です...