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番外編『魔法使いがいく!』
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彼が作戦を説明しての翌朝。
「さて、行くとするか…いいか、俺の命令は絶対だぞ?逆らう者は処罰しろ」
「「サー、イエッサー!」」
港町の広場にこの町で現存している300名ほどの兵が集まり…
その先頭に居る『中将 Lv17』『大将 Lv 19』と表示された二人のおじさんに彼が釘を刺すように告げると、敬礼しながら返事をしたので作戦通り街を出る。
…彼が提案した作戦は簡単なものだった。
『彼が無力化した敵兵を魔導協会の魔術師達と協力して捕縛し、捕虜にする』という、作戦と呼ぶには怪しい内容。
それに『自らの命の危機が無い限り、無力化している人間及び魔物に危害を加える事を禁止する』という命令が付け加えられている。
破れば法律違反に加えて命令違反で普通の刑よりも重くなるとのこと。
彼はそんなでたらめな作戦指示、命令をして町を出た後…
一人で先陣を切るように敵陣へと歩いて行く。
「上から見た限り、敵の数はおそらく数万…奴らが動き出す前に先手を取れたのは大きいな…魔導スキル『召喚』!」
出でよ!雷の王、インドラ!と彼が叫ぶと20mほどの上空に魔方陣が展開され、大きめの召喚獣が現れる。
「やりすぎないように威力を抑えろ。目標、敵全体…攻撃だ!」
「ウオオオ!!!」
彼が号令をかけるかのごとく叫ぶと召喚獣は雄叫びを上げながら手にした剣を空に突き出す。
…次の瞬間。
辺り一面が真っ白になるほどの閃光が走った。
「ふ、ふはは…ふはははは!コレが召喚獣の力か!圧倒的じゃないか!」
『魔導召喚師』という自分の職業の真価を、目の前の大軍勢が倒れてる様子で確認出来た彼は高笑いをする。
「…おっと、やり過ぎてないか確認をせねば…」
しばらく悦に浸った後、冷静になりスキルを使って召喚獣をストックし…小走りで倒れている敵兵を確認しに行く。
「…う、うぅ…」
倒れて呻いている兵士はHPのゲージが赤になっており、『状態異常 麻痺 暗闇』と表示されていた。
「…誰も殺してはいないな…よし、合図だ」
敵の陣営を歩き回った彼はある程度の敵兵がみんな同じ状態のため、ほとんどの敵兵も同じ状態だろう…と予想して信号弾を放つ。
そしてその合図を見た港町の兵士と魔導協会所属の魔術師達が駆けつけ、敵兵の捕縛作戦がスタートする。
「いやはや…!圧倒的ですな!」
「あれほどの大軍勢を、たった一人で…しかも僅かな時間で無力化するとは!」
敵軍の牽制のような睨みから解放された他の町や村からの増援も来て、兵士達と魔術師達の協力による捕縛作戦が順調に進んで行く中…
『中将 Lv17』『大将 Lv 19』と表示されている二人のおじさんがその様子を見ながら彼の側で嬉しそうに声を上げた。
「いいか、彼らは捕虜として丁重に扱え…性別や地位に限らず、一人残らずだ」
「ええ、分かっています…しかし…食料の方が…」
「大軍勢敗北の報せで王都と東側以外の町や村も解放されたとは言え、東側に食料が貯蔵されていますので…」
彼の指示におじさん達は頷くものの問題がある事を告げる。
「東側を解放すれば食料問題は解決するのか?」
「ええ、多少の不足はあるでしょうが…問題とまではいかないかと」
「そうか…よし、ココがあらかた片付いたら東側を解放する」
なるべくなら夕方前に終わらせておいてくれ。と告げると彼は港町へと戻った。
「さて、行くとするか…いいか、俺の命令は絶対だぞ?逆らう者は処罰しろ」
「「サー、イエッサー!」」
港町の広場にこの町で現存している300名ほどの兵が集まり…
その先頭に居る『中将 Lv17』『大将 Lv 19』と表示された二人のおじさんに彼が釘を刺すように告げると、敬礼しながら返事をしたので作戦通り街を出る。
…彼が提案した作戦は簡単なものだった。
『彼が無力化した敵兵を魔導協会の魔術師達と協力して捕縛し、捕虜にする』という、作戦と呼ぶには怪しい内容。
それに『自らの命の危機が無い限り、無力化している人間及び魔物に危害を加える事を禁止する』という命令が付け加えられている。
破れば法律違反に加えて命令違反で普通の刑よりも重くなるとのこと。
彼はそんなでたらめな作戦指示、命令をして町を出た後…
一人で先陣を切るように敵陣へと歩いて行く。
「上から見た限り、敵の数はおそらく数万…奴らが動き出す前に先手を取れたのは大きいな…魔導スキル『召喚』!」
出でよ!雷の王、インドラ!と彼が叫ぶと20mほどの上空に魔方陣が展開され、大きめの召喚獣が現れる。
「やりすぎないように威力を抑えろ。目標、敵全体…攻撃だ!」
「ウオオオ!!!」
彼が号令をかけるかのごとく叫ぶと召喚獣は雄叫びを上げながら手にした剣を空に突き出す。
…次の瞬間。
辺り一面が真っ白になるほどの閃光が走った。
「ふ、ふはは…ふはははは!コレが召喚獣の力か!圧倒的じゃないか!」
『魔導召喚師』という自分の職業の真価を、目の前の大軍勢が倒れてる様子で確認出来た彼は高笑いをする。
「…おっと、やり過ぎてないか確認をせねば…」
しばらく悦に浸った後、冷静になりスキルを使って召喚獣をストックし…小走りで倒れている敵兵を確認しに行く。
「…う、うぅ…」
倒れて呻いている兵士はHPのゲージが赤になっており、『状態異常 麻痺 暗闇』と表示されていた。
「…誰も殺してはいないな…よし、合図だ」
敵の陣営を歩き回った彼はある程度の敵兵がみんな同じ状態のため、ほとんどの敵兵も同じ状態だろう…と予想して信号弾を放つ。
そしてその合図を見た港町の兵士と魔導協会所属の魔術師達が駆けつけ、敵兵の捕縛作戦がスタートする。
「いやはや…!圧倒的ですな!」
「あれほどの大軍勢を、たった一人で…しかも僅かな時間で無力化するとは!」
敵軍の牽制のような睨みから解放された他の町や村からの増援も来て、兵士達と魔術師達の協力による捕縛作戦が順調に進んで行く中…
『中将 Lv17』『大将 Lv 19』と表示されている二人のおじさんがその様子を見ながら彼の側で嬉しそうに声を上げた。
「いいか、彼らは捕虜として丁重に扱え…性別や地位に限らず、一人残らずだ」
「ええ、分かっています…しかし…食料の方が…」
「大軍勢敗北の報せで王都と東側以外の町や村も解放されたとは言え、東側に食料が貯蔵されていますので…」
彼の指示におじさん達は頷くものの問題がある事を告げる。
「東側を解放すれば食料問題は解決するのか?」
「ええ、多少の不足はあるでしょうが…問題とまではいかないかと」
「そうか…よし、ココがあらかた片付いたら東側を解放する」
なるべくなら夕方前に終わらせておいてくれ。と告げると彼は港町へと戻った。
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