クラスまるごと異世界転移

八神

文字の大きさ
上 下
541 / 556

541

しおりを挟む
「まあ本人がちゃんと反省してるんならいっか。多分完成は30分後ぐらいだね」

「30分!そんな早いのか!」

「ここまでの物を作るのなら月単位…いや、年単位でもおかしくないはずだが…!」


俺は一応少し釘を刺すように言ってから切り上げ、製作時間を告げるとモニクァの王子とドロウィンの王子が驚く。


「人数を増やせば余裕余裕。って事で、ちょっと行ってくる」


すぐ戻ってくるから…と、俺は家に作業する兵を召喚するために馬車で一旦帰り…そしてすぐまたトルツの大使館的な建物へと戻った。


「ただいま」

「ん?早いな。まだ5分しか経ってないぞ?」

「今で6分だな。指示を出しに行っただけなのか?」

「そうそう。だからすぐ戻るって行ったじゃん」

「…それにしても…」


俺が応接室に戻るとドロウィンの王子が時計を見ながら驚いたように言い、トルツの王子が聞くので肯定するもワウシャープの王子は微妙な感じで笑いながら呟く。



…それから30分後。



「お。できたみたい」

「なんと!もうか!?」

「…アレから30分も…早い…」

「楽しい時間はあっという間ですものね」


王子達との雑談中に俺が報告するとモニクァの王子が驚くように確認するとワウシャープの王子も驚きながら呟き、王女が残念そうに…名残惜しそうに返す。


「じゃあ…はい、コレ」

「うむ!ありがたい!」


俺は召喚した兵から受け取ったハルバードや幅広で足と手に付けれるブレスレット…


カチューシャに軽鎧のようなチャック式の袖のないメタルジャケットをモニクァの王子に渡すと喜びながら受け取る。


「ほう…ヒルミィ殿はハルバードか」

「うむ!突いてよし、斬ってよし、叩いてよし、と槍と斧の利点を持ち合わせているからな」


トルツの王子が意外そうに言うとハルバードを使っている理由を話す。


「でも重くない?」

「ふはは、そこは鍛えているからな。…しかしコレはまるで小枝のように軽いな…この大きさで重さをほとんど感じぬ」


俺の問いに王子は笑いながら腕力で解決してる事を返すと俺が渡した武器を持ちながら驚きながら呟く。


「まあ魔法鍛法の技術を全てぶち込んだ集大成で、まさに技術の結晶だからね…はい」

「うむ」


俺は適当な感じで理由を話しながら今度はドロウィンの王子に身の丈ほどもある幅広の大剣を渡した。


「ギルバート殿は大剣か。それも身の丈ほどもある剣とは珍しい」

「盾にも使えますからな。いざと言う時は身体を張って敵を食い止め、民を逃がす時間を稼がねばなりません」

「あとコレ」


モニクァの王子の発言にドロウィンの王子が理由を話すので俺はシンプルで細いサークレットと…


後はモニクァの王子に渡したのと同じ形状の防具を渡す。


「…しかしヒルミィ殿のより質量があるこの大剣でさえ重さはまるで棒切れのようだ」

「じゃあ次、ハイ」

「…感謝する」


大剣の重さを確かめる王子を無視して今度はワウシャープの王子に細身の剣を二本とモニクァの王子と同じ防具を渡した。
しおりを挟む
感想 29

あなたにおすすめの小説

女神のお気に入り少女、異世界で奮闘する。(仮)

土岡太郎
ファンタジー
 自分の先祖の立派な生き方に憧れていた高校生の少女が、ある日子供助けて死んでしまう。 死んだ先で出会った別の世界の女神はなぜか彼女を気に入っていて、自分の世界で立派な女性として活躍ができるようにしてくれるという。ただし、女神は努力してこそ認められるという考え方なので最初から無双できるほどの能力を与えてくれなかった。少女は憧れの先祖のような立派な人になれるように異世界で愉快で頼れる仲間達と頑張る物語。 でも女神のお気に入りなので無双します。 *10/17  第一話から修正と改訂を初めています。よければ、読み直してみてください。 *R-15としていますが、読む人によってはそう感じるかもしないと思いそうしています。  あと少しパロディもあります。  小説家になろう様、カクヨム様、ノベルアップ+様でも投稿しています。 YouTubeで、ゆっくりを使った音読を始めました。 良ければ、視聴してみてください。 【ゆっくり音読自作小説】女神のお気に入り少女、異世界で奮闘する。(仮) https://youtu.be/cWCv2HSzbgU それに伴って、プロローグから修正をはじめました。 ツイッター始めました。 https://twitter.com/tero_oo

スマートシステムで異世界革命

小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 /// ★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★ 新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。 それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。 異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。 スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします! 序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです 第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練 第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い 第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚 第4章(全17話)ダンジョン探索 第5章(執筆中)公的ギルド? ※第3章以降は少し内容が過激になってきます。 上記はあくまで予定です。 カクヨムでも投稿しています。

俺の店の屋根裏がいろんな異世界ダンジョンの安全地帯らしいから、握り飯を差し入れてる。

網野ホウ
ファンタジー
【小説家になろう】さまにて作品を先行投稿しています。 俺、畑中幸司。 過疎化が進む雪国の田舎町の雑貨屋をしてる。 来客が少ないこの店なんだが、その屋根裏では人間じゃない人達でいつも賑わってる。 賑わってるって言うか……祖母ちゃんの頼みで引き継いだ、握り飯の差し入れの仕事が半端ない。 食費もかかるんだが、そんなある日、エルフの女の子が手伝いを申し出て……。 まぁ退屈しない日常、おくってるよ。

商人でいこう!

八神
ファンタジー
「ようこそ。異世界『バルガルド』へ」

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

隠密スキルでコレクター道まっしぐら

たまき 藍
ファンタジー
没落寸前の貴族に生まれた少女は、世にも珍しい”見抜く眼”を持っていた。 その希少性から隠し、閉じ込められて5つまで育つが、いよいよ家計が苦しくなり、人買いに売られてしまう。 しかし道中、隊商は強力な魔物に襲われ壊滅。少女だけが生き残った。 奇しくも自由を手にした少女は、姿を隠すため、魔物はびこる森へと駆け出した。 これはそんな彼女が森に入って10年後、サバイバル生活の中で隠密スキルを極め、立派な素材コレクターに成長してからのお話。

野生児少女の生存日記

花見酒
ファンタジー
とある村に住んでいた少女、とある鑑定式にて自身の適性が無属性だった事で危険な森に置き去りにされ、その森で生き延びた少女の物語

喰らう度強くなるボクと姉属性の女神様と異世界と。〜食べた者のスキルを奪うボクが異世界で自由気ままに冒険する!!〜

田所浩一郎
ファンタジー
中学でいじめられていた少年冥矢は女神のミスによりできた空間の歪みに巻き込まれ命を落としてしまう。 謝罪代わりに与えられたスキル、《喰らう者》は食べた存在のスキルを使い更にレベルアップすることのできるチートスキルだった! 異世界に転生させてもらうはずだったがなんと女神様もついてくる事態に!?  地球にはない自然や生き物に魔物。それにまだ見ぬ珍味達。 冥矢は心を踊らせ好奇心を満たす冒険へと出るのだった。これからずっと側に居ることを約束した女神様と共に……

処理中です...