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「…聖女様。中で陛下がお待ちです」
「あ、はい。ありがとうございます」
「開門!」
俺らが城門に近づくと5分もしない内に許可が下りたのか兵が報告して深山がお礼を言うと門を開ける。
「…マジでこんなすんなり行くんだな」
「それだけ深山の影響力がすげーって事よ」
「…そうかなー?」
「そうだって」
城の中に入って藤原が意外そうに言うので俺が深山を褒めるも本人は納得いってないように不思議そうに返すので柴田が教えるように言う。
「ま、なんにせよこっから先は俺らの仕事だな」
「永江、俺らに何があろうと深山を最優先に守って逃げろよ」
「少しでもヤバイと思ったら手段を選ぶなよ。手遅れになってからじゃおせーからな」
『あい分かった。どんな手段を使ってでも傷一つ負わせぬ』
柴田は指の骨を鳴らしながらやる気を出して言うので藤原が指示を出し、俺が注意するように言うと永江はニヤリと悪い笑い方をして了承した。
「そういやどこ行けばいいんだ?」
「多分謁見の間だから…こっち」
今回は案内役の人が居ないので少し歩いたとこで柴田が止まると深山が案内するように先導する。
「これは聖女様!お久しぶりでございます!」
「あ、はい」
「聖女様!お元気そうでなによりです!」
「そちらこそ…」
すれ違う兵達の中には怪訝そうに俺らを見る者の他に深山を見る度に直立姿勢を取って敬礼しながら話しかけてくる者もいて、深山は若干困惑したように返していく。
「…深山ってめっちゃ人気者だな」
「多分アイツら奇跡の力で治してもらった奴らじゃねーかな?」
「あー…じゃあ信者ってわけか」
柴田が小声で話しかけてくるので俺は普通の音量で返すと藤原が納得したように振り向いてすれ違った兵を見た。
「聖女様、中で陛下がお待ちです」
「どうぞ」
…『謁見の間』とかいう部屋に着くとドアの前にいた兵が深山を見るや否やすぐさまドアを開ける。
「おお!聖女ミヤマよ、良くぞ戻った!」
「あ、えっと…」
「深山、下がってろ」
「後は海がやるから」
「…まあいいけど」
玉座に座った王様が機嫌良さげに言うと深山は困惑したように呟き、柴田がフォローすると藤原は俺に投げた。
「ん?その者達は…!」
「どーも。その節は世話になったね。まさか魔獣が化けてたなんてな…どこぞの皇帝と違って上手かったから気が付かなかったわ」
「魔獣だと?この私が?何を世迷言を」
王様は俺らに気づいたのか驚いたような反応をするので俺が皮肉を言うとやっぱりシラを切る。
「…はぁ~…その下りは皇帝の時にやったからさ、茶番は止めない?面倒だし見てるコッチが恥ずかしい」
「…貴様は何を言っている?」
「アンタのお仲間は人間に化けるのが下手でね、直ぐにバレたんだよ」
俺の煽りに王様が困惑したように返すので皇帝に化けてた災魔の事を話す。
「…くくく…そうか、それで逃げて来たというわけか…はーはっはっは!!我なら倒せそうだと思ったか!?片腹痛いわ!」
「永江」
『うむ』
「気をつけてね」
「おう」
王様に化けた魔獣は下を向いて笑ったかと思えば急に天を仰いで高笑いし始めるので柴田が永江に合図を出して先に深山を避難させた。
「あ、はい。ありがとうございます」
「開門!」
俺らが城門に近づくと5分もしない内に許可が下りたのか兵が報告して深山がお礼を言うと門を開ける。
「…マジでこんなすんなり行くんだな」
「それだけ深山の影響力がすげーって事よ」
「…そうかなー?」
「そうだって」
城の中に入って藤原が意外そうに言うので俺が深山を褒めるも本人は納得いってないように不思議そうに返すので柴田が教えるように言う。
「ま、なんにせよこっから先は俺らの仕事だな」
「永江、俺らに何があろうと深山を最優先に守って逃げろよ」
「少しでもヤバイと思ったら手段を選ぶなよ。手遅れになってからじゃおせーからな」
『あい分かった。どんな手段を使ってでも傷一つ負わせぬ』
柴田は指の骨を鳴らしながらやる気を出して言うので藤原が指示を出し、俺が注意するように言うと永江はニヤリと悪い笑い方をして了承した。
「そういやどこ行けばいいんだ?」
「多分謁見の間だから…こっち」
今回は案内役の人が居ないので少し歩いたとこで柴田が止まると深山が案内するように先導する。
「これは聖女様!お久しぶりでございます!」
「あ、はい」
「聖女様!お元気そうでなによりです!」
「そちらこそ…」
すれ違う兵達の中には怪訝そうに俺らを見る者の他に深山を見る度に直立姿勢を取って敬礼しながら話しかけてくる者もいて、深山は若干困惑したように返していく。
「…深山ってめっちゃ人気者だな」
「多分アイツら奇跡の力で治してもらった奴らじゃねーかな?」
「あー…じゃあ信者ってわけか」
柴田が小声で話しかけてくるので俺は普通の音量で返すと藤原が納得したように振り向いてすれ違った兵を見た。
「聖女様、中で陛下がお待ちです」
「どうぞ」
…『謁見の間』とかいう部屋に着くとドアの前にいた兵が深山を見るや否やすぐさまドアを開ける。
「おお!聖女ミヤマよ、良くぞ戻った!」
「あ、えっと…」
「深山、下がってろ」
「後は海がやるから」
「…まあいいけど」
玉座に座った王様が機嫌良さげに言うと深山は困惑したように呟き、柴田がフォローすると藤原は俺に投げた。
「ん?その者達は…!」
「どーも。その節は世話になったね。まさか魔獣が化けてたなんてな…どこぞの皇帝と違って上手かったから気が付かなかったわ」
「魔獣だと?この私が?何を世迷言を」
王様は俺らに気づいたのか驚いたような反応をするので俺が皮肉を言うとやっぱりシラを切る。
「…はぁ~…その下りは皇帝の時にやったからさ、茶番は止めない?面倒だし見てるコッチが恥ずかしい」
「…貴様は何を言っている?」
「アンタのお仲間は人間に化けるのが下手でね、直ぐにバレたんだよ」
俺の煽りに王様が困惑したように返すので皇帝に化けてた災魔の事を話す。
「…くくく…そうか、それで逃げて来たというわけか…はーはっはっは!!我なら倒せそうだと思ったか!?片腹痛いわ!」
「永江」
『うむ』
「気をつけてね」
「おう」
王様に化けた魔獣は下を向いて笑ったかと思えば急に天を仰いで高笑いし始めるので柴田が永江に合図を出して先に深山を避難させた。
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