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…その夜。
「やっと着いたー!」
「これで俺らの仕事は終わりだな」
「海のおかげで楽やったわー」
「…ん?なんだ…?」
車が跳ね橋を通って拠点内に入ると佐藤が両手を上げて喜び、柴田と藤原も喜ぶと車の上に居た見張りの兵が何かを発見した。
「どーした?」
「誰か…居る?人か?なんだ…?」
「人?こんなトコにか?」
柴田の問いに俺が不思議に思いながら返すと藤原も不思議そうにするので俺は車を止める。
「…アレ、人だよな?」
「マジだ」
「なんでこんなトコに?」
「…アレは…!!」
俺が車から降りながら指差して聞くと藤原が遠くを見るように目を細めて肯定すると柴田を目を細めながら不思議そうに言い、王子が謎の人影を見て驚く。
「…こんな所にこんな物が出来ているとは…一体何が…む?」
「ん?」
「いつの間に…!彼奴らの仕業か…?…!チッ、また来たか…」
謎の不審者は俺らに気づいて近づいてくると驚きながら舌打ちし、めんどくさそうに呟いたかと思えば姿が消えた。
「…なんだココは…?」
「「ん?」」「あ?」
「あっ!」
すると急に別の奴が出てきたかと思えば佐藤がそいつの顔を見て指を差しながら声を上げる。
「ん…?…もしかして…お前ら…」
「あっ!お前もしかして井上か!?」
「あ?クラスメイトか?」
「あー、どっかで見た顔だと思ったら」
アッチも俺らに気づくと藤原が指差して名前を尋ねるので俺が聞くと柴田は納得したように腕を組む。
「ってかお前今急に現れなかったか?隠密か?」
「ああ、俺のスキル。『神出鬼没』って言って世界中の好きな所にワープ出来るらしい」
「「マジで!?」」
俺の問いに井上とか言う奴が答えると柴田と藤原が同時に驚く。
「ワープスキルなんてあんの!?めっちゃ当たりじゃねーか!」
「ソレって他の奴とかも一緒にワープさせられんのか?」
「いや、今のところ俺一人だけ」
藤原が羨ましいそうに言い、柴田が疑問を聞くと井上は普通に答えてくれる。
「そんな事より。お前が来る前に誰か居たんだがアレも知り合いか?」
「チッ、やっぱり逃げられたか…アレは『災魔』と呼ばれる魔獣だ」
「「「「災魔?」」」」
俺の状況確認に井上が舌打ちしながら謎の不審者の正体を教えてくれ、俺らの反応と言葉が被った。
「おっ!イノじゃないか!久しぶりだな」
「駒!お前も来てたのか!」
駒込が車から降りて来て手を上げてながら挨拶すると井上は嬉しそうに手を上げて返す。
「なんなら灰村も居るぞ。荷台の方にだが」
「荷台?なんだ、お前らクラスメイト同士で固まって行動してたのか?あの灰村まで一緒だなんて意外過ぎる」
「いや、今回はたまたまだな」
「それより『災魔』ってのは『害獣』とか呼ばれてるあの強い魔獣の事か?」
駒込の言葉に井上が驚きながら尋ねてくるので俺が否定すると柴田は話を進める。
「いや、世間では一緒くたにされてるが『災魔』と『害獣』は実は違う」
「…マジ?」
「聞いた感じではおんなじじゃねーの?」
井上が否定すると柴田と藤原は意外そうに確認した。
「やっと着いたー!」
「これで俺らの仕事は終わりだな」
「海のおかげで楽やったわー」
「…ん?なんだ…?」
車が跳ね橋を通って拠点内に入ると佐藤が両手を上げて喜び、柴田と藤原も喜ぶと車の上に居た見張りの兵が何かを発見した。
「どーした?」
「誰か…居る?人か?なんだ…?」
「人?こんなトコにか?」
柴田の問いに俺が不思議に思いながら返すと藤原も不思議そうにするので俺は車を止める。
「…アレ、人だよな?」
「マジだ」
「なんでこんなトコに?」
「…アレは…!!」
俺が車から降りながら指差して聞くと藤原が遠くを見るように目を細めて肯定すると柴田を目を細めながら不思議そうに言い、王子が謎の人影を見て驚く。
「…こんな所にこんな物が出来ているとは…一体何が…む?」
「ん?」
「いつの間に…!彼奴らの仕業か…?…!チッ、また来たか…」
謎の不審者は俺らに気づいて近づいてくると驚きながら舌打ちし、めんどくさそうに呟いたかと思えば姿が消えた。
「…なんだココは…?」
「「ん?」」「あ?」
「あっ!」
すると急に別の奴が出てきたかと思えば佐藤がそいつの顔を見て指を差しながら声を上げる。
「ん…?…もしかして…お前ら…」
「あっ!お前もしかして井上か!?」
「あ?クラスメイトか?」
「あー、どっかで見た顔だと思ったら」
アッチも俺らに気づくと藤原が指差して名前を尋ねるので俺が聞くと柴田は納得したように腕を組む。
「ってかお前今急に現れなかったか?隠密か?」
「ああ、俺のスキル。『神出鬼没』って言って世界中の好きな所にワープ出来るらしい」
「「マジで!?」」
俺の問いに井上とか言う奴が答えると柴田と藤原が同時に驚く。
「ワープスキルなんてあんの!?めっちゃ当たりじゃねーか!」
「ソレって他の奴とかも一緒にワープさせられんのか?」
「いや、今のところ俺一人だけ」
藤原が羨ましいそうに言い、柴田が疑問を聞くと井上は普通に答えてくれる。
「そんな事より。お前が来る前に誰か居たんだがアレも知り合いか?」
「チッ、やっぱり逃げられたか…アレは『災魔』と呼ばれる魔獣だ」
「「「「災魔?」」」」
俺の状況確認に井上が舌打ちしながら謎の不審者の正体を教えてくれ、俺らの反応と言葉が被った。
「おっ!イノじゃないか!久しぶりだな」
「駒!お前も来てたのか!」
駒込が車から降りて来て手を上げてながら挨拶すると井上は嬉しそうに手を上げて返す。
「なんなら灰村も居るぞ。荷台の方にだが」
「荷台?なんだ、お前らクラスメイト同士で固まって行動してたのか?あの灰村まで一緒だなんて意外過ぎる」
「いや、今回はたまたまだな」
「それより『災魔』ってのは『害獣』とか呼ばれてるあの強い魔獣の事か?」
駒込の言葉に井上が驚きながら尋ねてくるので俺が否定すると柴田は話を進める。
「いや、世間では一緒くたにされてるが『災魔』と『害獣』は実は違う」
「…マジ?」
「聞いた感じではおんなじじゃねーの?」
井上が否定すると柴田と藤原は意外そうに確認した。
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