クラスまるごと異世界転移

八神

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「じゃあ持って行く材料も結構な量になりそうだな」

「簡単な造りで済ますらしいからそれほど多くはないんじゃない?」

「この前はどれくらい持ってったんだ?」

「一応馬車の荷台4つ分」

「どれだけの量か分からねー…」


俺が想定して言うと佐藤は否定するように返し、柴田の問いに指で数を表して答えるも藤原は微妙な顔で呟く。


「アッチに捨てて来た物資が残ってれば楽なんだけど…」

「その中継基地とやらは何日かけて完成させる予定だ?」

「当初の予定だと15人で二日ぐらいだったけど今回は30人に増やして一日で終わらす予定だって」

「一日か…そうだな…人と物を送るだけなら良いぜ」

「ホント!!」


佐藤とのやりとりで俺は面倒な集団行動や共同生活を避けるアイディアを思いついたので、限定的なら手伝っても良い事を告げると佐藤は立ち上がって確認した。


「その代わり俺らも行くんだからお前も来い」

「良いよ良いよオッケー。柴田と藤原が来るんなら駒込君もいるし安全は確保されてるから全然行く!」


俺が条件を押し付けるも佐藤は喜んで即座に了承する。


「佐藤を誘うなんて珍しいな」

「旗使えば俺らだけ戻って来れるから他人に合わせる必要ないじゃん?でも旗を取られたらアウトだから佐藤に見張らせる」

「あーなるほど。お前頭いいな!」

「えー…だったら私も戻してよ」


藤原の意外そうな問いに俺が理由を話すと柴田が褒め、佐藤は納得いかなそうな顔で返す。


「戻りてーなら戻してやるけどそうすると報告とかは一切届かねーぜ?」

「う…」

「せいぜい寝る時ぐらいじゃね?…いやでも寝てる最中に何があるか分かんねーからな…」

「…はぁ…また寝袋とかで寝るのかぁ…」


俺が注意点を教えると佐藤は言葉に詰まり、柴田の言葉にため息を吐いて嫌そうに呟く。


「…まあいいや、どうせその我慢もアッチに着くまでだし。とりあえず海原は協力してくれるんだよね?」

「金さえ貰えればな」

「オッケー、じゃあギル達に話してくる。多分計画が大幅に修正や変更されると思うけど…そこは決まったら話す」

「はいよ。なるべく早くな」


佐藤の確認に俺が指でポーズを取りながら返すと佐藤は王子達のトコへと行くみたいなので俺らはゲームをする事に。





ーーーーー






「あ、なんか明日出発するんだって」

「「「…は?」」」


おやつの時間ぐらいに女子達と一緒に帰って来た佐藤が思い出したように報告してくるので…俺らの反応と言葉が被った。


「いやいや…明日?」

「うん」

「いくらなんでも早すぎねー?準備とか大丈夫なのかよ?」

「準備は大丈夫。なんか捨ててきた物資が無くなる前に出来るだけ回収したいんだって」


俺の確認に佐藤が肯定し、藤原の確認にも肯定して前倒しになった理由を言う。 


「じゃあ運ぶ量は減る感じか?」

「ううん。一応回収出来なかった時のためにちゃんと持って行くみたい」

「あー…」


今度は柴田が確認するもソレは否定されたがその理由に俺は納得しながら呟いた。
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