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…翌日。
「お。ようやく完成したか」
「完成した?…家か?」
「あのもう一つの拠点に作ってるって言ってたアレか?」
朝食後にゲームをしてるともう一つの拠点で作業してる兵から報告があったので柴田と藤原に伝えると思い出したように確認してきた。
「おう。この建物と同じやつだな」
「へー、意外と早かったな」
「アッチは10人ぐらいだろ?」
「まあそんな急ぐ事でも無かったからな」
一応報告はしたもののわざわざ見に行く必要も無いのでそのままゲームを続行する。
「ん?」
「どした?」
「トルツの王子が来た」
「トルツの?」
ゲームをしてると家に来客が来たので兵に対応させてこの部屋へと呼ぶ。
「ウミハラ殿、今時間あるだろうか?」
「大丈夫大丈夫。何の用?」
「研究を手伝って欲しいのだが」
「オッケー、ちょっと待ってて」
王子が仕事の依頼をしてくるので俺は軽く了承してキリの良い所でセーブし、王子と共に家から出た。
「いやー、今はなんか大変な事になってるみたいだね」
「…ウミハラ殿もあの情報を?」
移動中に俺が話題を振ると王子は周りを見ながら小声で確認してくる。
「ん。昨日聞いた」
「そうか…彼はウミハラ殿とも繋がりがあるんだったな…今のところ争いを避ける方向で一致し、話を進めているが相手の出方次第ではそう悠長な事も言えなくなってしまう」
「まあ仕掛けられたら応戦しないといけないからなぁ」
「まさかアッチがここまでの強硬策に出ようとは我々には予想すら…先手を取れたのが幸いだ。もし後手に回っていれば為す術なくこの拠点を取られていただろう」
王子は難しい顔をしながら対応に困ってるかのような事を言う。
「他の調査隊みたいに別の所から上陸して拠点を作りゃあ良いのに…」
「…他の調査隊はことごとく失敗したんだが…知らなかったのか?」
「マジ?」
「ああ。もう一週間ほど前になるか…この大陸に上陸して3日も保たずに逃げ帰ったそうだ」
「…マジか。情けねー…」
俺の呆れながらの呟きに王子が不思議そうに聞くので確認すると、そう報告され俺は呆れたままバカにしながら呟いた。
「お」
「アレは…」
「お前も来てたんかい」
「…海原か。何の用だ」
「別に。ただ声をかけただけ」
大使館っぽい建物の近くで灰村を見かけたので声をかけると不機嫌そうな顔で返されたので俺は適当に返して建物の中へと入った。
「まさかあの『狂犬』まで来てるとは…」
「まあ流石にココじゃ大人しくするでしょ」
「…確かにそうだ」
意外そうに言う王子に俺がフォローすると条件を思い出したのか顎に手を当てて納得したように呟く。
「お。ようやく完成したか」
「完成した?…家か?」
「あのもう一つの拠点に作ってるって言ってたアレか?」
朝食後にゲームをしてるともう一つの拠点で作業してる兵から報告があったので柴田と藤原に伝えると思い出したように確認してきた。
「おう。この建物と同じやつだな」
「へー、意外と早かったな」
「アッチは10人ぐらいだろ?」
「まあそんな急ぐ事でも無かったからな」
一応報告はしたもののわざわざ見に行く必要も無いのでそのままゲームを続行する。
「ん?」
「どした?」
「トルツの王子が来た」
「トルツの?」
ゲームをしてると家に来客が来たので兵に対応させてこの部屋へと呼ぶ。
「ウミハラ殿、今時間あるだろうか?」
「大丈夫大丈夫。何の用?」
「研究を手伝って欲しいのだが」
「オッケー、ちょっと待ってて」
王子が仕事の依頼をしてくるので俺は軽く了承してキリの良い所でセーブし、王子と共に家から出た。
「いやー、今はなんか大変な事になってるみたいだね」
「…ウミハラ殿もあの情報を?」
移動中に俺が話題を振ると王子は周りを見ながら小声で確認してくる。
「ん。昨日聞いた」
「そうか…彼はウミハラ殿とも繋がりがあるんだったな…今のところ争いを避ける方向で一致し、話を進めているが相手の出方次第ではそう悠長な事も言えなくなってしまう」
「まあ仕掛けられたら応戦しないといけないからなぁ」
「まさかアッチがここまでの強硬策に出ようとは我々には予想すら…先手を取れたのが幸いだ。もし後手に回っていれば為す術なくこの拠点を取られていただろう」
王子は難しい顔をしながら対応に困ってるかのような事を言う。
「他の調査隊みたいに別の所から上陸して拠点を作りゃあ良いのに…」
「…他の調査隊はことごとく失敗したんだが…知らなかったのか?」
「マジ?」
「ああ。もう一週間ほど前になるか…この大陸に上陸して3日も保たずに逃げ帰ったそうだ」
「…マジか。情けねー…」
俺の呆れながらの呟きに王子が不思議そうに聞くので確認すると、そう報告され俺は呆れたままバカにしながら呟いた。
「お」
「アレは…」
「お前も来てたんかい」
「…海原か。何の用だ」
「別に。ただ声をかけただけ」
大使館っぽい建物の近くで灰村を見かけたので声をかけると不機嫌そうな顔で返されたので俺は適当に返して建物の中へと入った。
「まさかあの『狂犬』まで来てるとは…」
「まあ流石にココじゃ大人しくするでしょ」
「…確かにそうだ」
意外そうに言う王子に俺がフォローすると条件を思い出したのか顎に手を当てて納得したように呟く。
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