400 / 556
400
しおりを挟む
「…はぁ…しょうがねぇな。4万で受けてやるよ」
「本当か!?」
「形は適当で良いのか?見本があればソレと同じモン作るけど」
「…じゃあコレを!」
「…オッケー。じゃあ昼あたりまでには用意しとくよ」
「昼だな?分かった。よろしく頼む!」
身に着けてる鎧を渡してくる男に俺が召喚した兵に受け取らせて時間をザックリと指定すると喜びながら去って行く。
「直接交渉だなんて珍しいな。いや、初めて見たわ」
「…俺も初めてよ。びっくりだな」
「随分とアグレッシブな奴だったな、暗黙の了解ガン無視かよ」
柴田の意外そうな言葉に俺は兵に指示を出して賛同すると藤原が楽しそうに返す。
…そして拠点内をある程度見て回っていると、昼飯の時間になったので帰宅する事に。
「ただいまー」
「たでーまー」
「まー」
「お。帰って来た」
家の中に入って挨拶すると何故か食堂から駒込が出て来た。
「ん?なんでお前が居んだ?」
「深山に誘われた」
「あー、なる」
柴田の問いに駒込が答えると藤原が納得したように言い、俺らが洗面所に向かってると…
「にしてもお前らこんなデカくて良い家に住んでたのかよ。やっぱ英雄って言われるぐらいだから金がっぽりか?」
なぜか駒込もついて来て笑いながら聞いてくる。
「いやまあそれなりに…ってかこの家、海のだしな」
「…は?」
「海が建てたから海のもんよ。女子も含めた俺らただの居候だし」
「……いやちょっと待て。海原が買ったのか?この豪邸のようなデカイ家を?」
「買ったんじゃなくて建てた。柴もそう言ってただろ?」
「…は?」
藤原の発言に間抜けな声を出した駒込に柴田が説明するも微妙に間違った捉え方をするので、俺が訂正すると駒込はまたしても間抜けな声を出す。
「…いやいや、ちょっと待て…少し整理させてくれ。まずこの家は海原の物なんだよな?」
「おう」
「『建てた』っていうのは建売じゃなく、注文して設計とかに関わった…って事か?」
「いや?言葉の通りよ。俺が一から作った」
正確には俺の兵達が…だけど。と俺は駒込の確認に否定しつつ軽く説明する。
「…はあ?一から作った?こんなデカイ家を?できるのか?そんな事が」
「それができちゃうんだなー、俺なら」
「……ま、まあ建物は技術があれば作れるから、まあ人手があればいけるかもな…でも良くこんな中心の超一等地に庭付きの豪邸が作れたな?ソレは流石に柴田達の力だろ?」
驚きながら信じられないように確認してくる駒込に俺が手を洗いながら返すと、無理やり納得したみたいに呟き…笑いながらまたしても確認してきた。
「まああながち間違っちゃいねーな。俺一人では魔獣の排除が無理だったかもしれんし」
「いや、でも結局俺ら一緒にゲームしてたじゃん?保険は大事とはいえ、アレ俺ら何もしてねーぜ?」
「マジでずっとゲームしてただけだしな」
「…お前ら、マジでどんな…何を…?俺、全く話について行けてないんだが?」
俺が肯定しながら返すと柴田は微妙な顔で若干否定するように言い、藤原もそれに乗ると駒込が困惑し始める。
「本当か!?」
「形は適当で良いのか?見本があればソレと同じモン作るけど」
「…じゃあコレを!」
「…オッケー。じゃあ昼あたりまでには用意しとくよ」
「昼だな?分かった。よろしく頼む!」
身に着けてる鎧を渡してくる男に俺が召喚した兵に受け取らせて時間をザックリと指定すると喜びながら去って行く。
「直接交渉だなんて珍しいな。いや、初めて見たわ」
「…俺も初めてよ。びっくりだな」
「随分とアグレッシブな奴だったな、暗黙の了解ガン無視かよ」
柴田の意外そうな言葉に俺は兵に指示を出して賛同すると藤原が楽しそうに返す。
…そして拠点内をある程度見て回っていると、昼飯の時間になったので帰宅する事に。
「ただいまー」
「たでーまー」
「まー」
「お。帰って来た」
家の中に入って挨拶すると何故か食堂から駒込が出て来た。
「ん?なんでお前が居んだ?」
「深山に誘われた」
「あー、なる」
柴田の問いに駒込が答えると藤原が納得したように言い、俺らが洗面所に向かってると…
「にしてもお前らこんなデカくて良い家に住んでたのかよ。やっぱ英雄って言われるぐらいだから金がっぽりか?」
なぜか駒込もついて来て笑いながら聞いてくる。
「いやまあそれなりに…ってかこの家、海のだしな」
「…は?」
「海が建てたから海のもんよ。女子も含めた俺らただの居候だし」
「……いやちょっと待て。海原が買ったのか?この豪邸のようなデカイ家を?」
「買ったんじゃなくて建てた。柴もそう言ってただろ?」
「…は?」
藤原の発言に間抜けな声を出した駒込に柴田が説明するも微妙に間違った捉え方をするので、俺が訂正すると駒込はまたしても間抜けな声を出す。
「…いやいや、ちょっと待て…少し整理させてくれ。まずこの家は海原の物なんだよな?」
「おう」
「『建てた』っていうのは建売じゃなく、注文して設計とかに関わった…って事か?」
「いや?言葉の通りよ。俺が一から作った」
正確には俺の兵達が…だけど。と俺は駒込の確認に否定しつつ軽く説明する。
「…はあ?一から作った?こんなデカイ家を?できるのか?そんな事が」
「それができちゃうんだなー、俺なら」
「……ま、まあ建物は技術があれば作れるから、まあ人手があればいけるかもな…でも良くこんな中心の超一等地に庭付きの豪邸が作れたな?ソレは流石に柴田達の力だろ?」
驚きながら信じられないように確認してくる駒込に俺が手を洗いながら返すと、無理やり納得したみたいに呟き…笑いながらまたしても確認してきた。
「まああながち間違っちゃいねーな。俺一人では魔獣の排除が無理だったかもしれんし」
「いや、でも結局俺ら一緒にゲームしてたじゃん?保険は大事とはいえ、アレ俺ら何もしてねーぜ?」
「マジでずっとゲームしてただけだしな」
「…お前ら、マジでどんな…何を…?俺、全く話について行けてないんだが?」
俺が肯定しながら返すと柴田は微妙な顔で若干否定するように言い、藤原もそれに乗ると駒込が困惑し始める。
0
お気に入りに追加
329
あなたにおすすめの小説
女神のお気に入り少女、異世界で奮闘する。(仮)
土岡太郎
ファンタジー
自分の先祖の立派な生き方に憧れていた高校生の少女が、ある日子供助けて死んでしまう。
死んだ先で出会った別の世界の女神はなぜか彼女を気に入っていて、自分の世界で立派な女性として活躍ができるようにしてくれるという。ただし、女神は努力してこそ認められるという考え方なので最初から無双できるほどの能力を与えてくれなかった。少女は憧れの先祖のような立派な人になれるように異世界で愉快で頼れる仲間達と頑張る物語。 でも女神のお気に入りなので無双します。
*10/17 第一話から修正と改訂を初めています。よければ、読み直してみてください。
*R-15としていますが、読む人によってはそう感じるかもしないと思いそうしています。
あと少しパロディもあります。
小説家になろう様、カクヨム様、ノベルアップ+様でも投稿しています。
YouTubeで、ゆっくりを使った音読を始めました。
良ければ、視聴してみてください。
【ゆっくり音読自作小説】女神のお気に入り少女、異世界で奮闘する。(仮)
https://youtu.be/cWCv2HSzbgU
それに伴って、プロローグから修正をはじめました。
ツイッター始めました。 https://twitter.com/tero_oo
スマートシステムで異世界革命
小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 ///
★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★
新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。
それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。
異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。
スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします!
序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです
第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練
第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い
第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚
第4章(全17話)ダンジョン探索
第5章(執筆中)公的ギルド?
※第3章以降は少し内容が過激になってきます。
上記はあくまで予定です。
カクヨムでも投稿しています。
俺の店の屋根裏がいろんな異世界ダンジョンの安全地帯らしいから、握り飯を差し入れてる。
網野ホウ
ファンタジー
【小説家になろう】さまにて作品を先行投稿しています。
俺、畑中幸司。
過疎化が進む雪国の田舎町の雑貨屋をしてる。
来客が少ないこの店なんだが、その屋根裏では人間じゃない人達でいつも賑わってる。
賑わってるって言うか……祖母ちゃんの頼みで引き継いだ、握り飯の差し入れの仕事が半端ない。
食費もかかるんだが、そんなある日、エルフの女の子が手伝いを申し出て……。
まぁ退屈しない日常、おくってるよ。
隠密スキルでコレクター道まっしぐら
たまき 藍
ファンタジー
没落寸前の貴族に生まれた少女は、世にも珍しい”見抜く眼”を持っていた。
その希少性から隠し、閉じ込められて5つまで育つが、いよいよ家計が苦しくなり、人買いに売られてしまう。
しかし道中、隊商は強力な魔物に襲われ壊滅。少女だけが生き残った。
奇しくも自由を手にした少女は、姿を隠すため、魔物はびこる森へと駆け出した。
これはそんな彼女が森に入って10年後、サバイバル生活の中で隠密スキルを極め、立派な素材コレクターに成長してからのお話。
封印されていたおじさん、500年後の世界で無双する
鶴井こう
ファンタジー
「魔王を押さえつけている今のうちに、俺ごとやれ!」と自ら犠牲になり、自分ごと魔王を封印した英雄ゼノン・ウェンライト。
突然目が覚めたと思ったら五百年後の世界だった。
しかもそこには弱体化して少女になっていた魔王もいた。
魔王を監視しつつ、とりあえず生活の金を稼ごうと、冒険者協会の門を叩くゼノン。
英雄ゼノンこと冒険者トントンは、おじさんだと馬鹿にされても気にせず、時代が変わってもその強さで無双し伝説を次々と作っていく。
喰らう度強くなるボクと姉属性の女神様と異世界と。〜食べた者のスキルを奪うボクが異世界で自由気ままに冒険する!!〜
田所浩一郎
ファンタジー
中学でいじめられていた少年冥矢は女神のミスによりできた空間の歪みに巻き込まれ命を落としてしまう。
謝罪代わりに与えられたスキル、《喰らう者》は食べた存在のスキルを使い更にレベルアップすることのできるチートスキルだった!
異世界に転生させてもらうはずだったがなんと女神様もついてくる事態に!?
地球にはない自然や生き物に魔物。それにまだ見ぬ珍味達。
冥矢は心を踊らせ好奇心を満たす冒険へと出るのだった。これからずっと側に居ることを約束した女神様と共に……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる