305 / 556
305
しおりを挟む
「今日は高木が手伝ってくれたんだけど、なんか家で料理してたんだって」
「へー」
「そうは見えねーけどな」
「意外だな」
「でしょ?私達も高木が意外と手際良くてびっくりしたし」
まさかの一面に俺らが驚いてると住吉も笑いながら予想外で驚いたかのような事を言い出す。
「…ん?って事はさっきは呼びに来たって事か?」
「何が?」
「いや、さっき高木が来ててな。直ぐに引っ込んじまったけど」
「あ、そうなんだ。じゃあ呼びに行くって言ってくれれば良かったのに…」
「んん?どういう事だ?」
「さあ?」
「良く分からん」
住吉の話を聞いてさっきの高木の行動に納得いくかと思いきや…
女子達には何も言ってなかったらしく結局高木の考えの謎は深まるばかりだった。
…そして朝食後。
「ねえ海原君、高木さんの服を買いに行きたいんだけど…」
「おー、良いじゃん。どこに?」
「とりあえずココの王都から先に行こうかな、って」
「王都ね。藤」
「はいよ」
俺らがゲームしてると斉藤が拠点ワープをお願いしてくるので藤原に指示してスキルの連携で女子達を王都の移動拠点へと送る。
「…あー、もしかしたらアレ、必要にならねえ?海、今の内仕立て屋に持ってったらどうだ?」
女子達が居なくなって10分ぐらい経った後に柴田が何かを思いついて提案してきた。
「…なるか?まあ一応斉藤達と同じデザインにしてくるか。藤」
「おう。頼んだぜ」
俺は疑問に思いつつも念のためって事で行動に移す事にしてゲームをセーブする。
それから藤原とのスキルの連携で俺も王都の移動拠点へと移動して仕立て屋へと向かった。
ーーーーーー
「おや、ウミハラ殿。お疲れ様です」
「おう」
「お、兄ちゃん戻って来てたのか」
「ちょいと時間潰しでな」
死霊王の装備を仕立て屋に持って行った後、俺は時間まで城で暇を潰す事に。
「最近は忙しいのか?」
「いや、全然。一応たまに仕事の依頼で忙しい時もあるけど」
「仕事の依頼と言やぁ兄ちゃんが王都から離れたからギルドの仕事が溜まって大変だ、って話をよく耳にするな」
料理長の確認に俺が否定すると思い出すように最近のギルドの事情みたいな事を話し始める。
「まあ雑用の仕事なんて基本的に誰もやらねーしな…王子とかのお偉いさんは俺に直で仕事頼んでくるし」
「ははは、そりゃギルドに依頼しても結局は兄ちゃんに辿り着くんなら手間を省くのが一番だろうからな!」
「あれ?海原来てたんだ」
俺が料理長と雑談してると佐藤が声をかけてきた。
「ああ。ちょっと時間待ちで暇つぶしにな」
「時間待ちって?」
「死霊王の装備を仕立て屋に預けてんだよ」
「あー…あの斉藤さん達が着けてるカーディガンみたいなやつにするの?」
「そーそー。高木って女子が増えたから念のためにな」
「…高木?」
俺が佐藤の疑問に答えてるとクラスメイトの顔が浮かばないのか佐藤は名前を聞いて不思議そうな顔をする。
「見た感じは根暗な人見知りって感じ。あと行動が良く分からん謎な電波系だな」
「うーわ、結構響く…じゃあ私達と同じく陰キャ系か」
「清水はともかくお前陰キャか?つーか自称する奴って大体ちげーだろ」
俺らから見た高木の印象を話すと佐藤は自虐的な事を言い出して高木を勝手に同類認定するので俺はツッコむように否定した。
「へー」
「そうは見えねーけどな」
「意外だな」
「でしょ?私達も高木が意外と手際良くてびっくりしたし」
まさかの一面に俺らが驚いてると住吉も笑いながら予想外で驚いたかのような事を言い出す。
「…ん?って事はさっきは呼びに来たって事か?」
「何が?」
「いや、さっき高木が来ててな。直ぐに引っ込んじまったけど」
「あ、そうなんだ。じゃあ呼びに行くって言ってくれれば良かったのに…」
「んん?どういう事だ?」
「さあ?」
「良く分からん」
住吉の話を聞いてさっきの高木の行動に納得いくかと思いきや…
女子達には何も言ってなかったらしく結局高木の考えの謎は深まるばかりだった。
…そして朝食後。
「ねえ海原君、高木さんの服を買いに行きたいんだけど…」
「おー、良いじゃん。どこに?」
「とりあえずココの王都から先に行こうかな、って」
「王都ね。藤」
「はいよ」
俺らがゲームしてると斉藤が拠点ワープをお願いしてくるので藤原に指示してスキルの連携で女子達を王都の移動拠点へと送る。
「…あー、もしかしたらアレ、必要にならねえ?海、今の内仕立て屋に持ってったらどうだ?」
女子達が居なくなって10分ぐらい経った後に柴田が何かを思いついて提案してきた。
「…なるか?まあ一応斉藤達と同じデザインにしてくるか。藤」
「おう。頼んだぜ」
俺は疑問に思いつつも念のためって事で行動に移す事にしてゲームをセーブする。
それから藤原とのスキルの連携で俺も王都の移動拠点へと移動して仕立て屋へと向かった。
ーーーーーー
「おや、ウミハラ殿。お疲れ様です」
「おう」
「お、兄ちゃん戻って来てたのか」
「ちょいと時間潰しでな」
死霊王の装備を仕立て屋に持って行った後、俺は時間まで城で暇を潰す事に。
「最近は忙しいのか?」
「いや、全然。一応たまに仕事の依頼で忙しい時もあるけど」
「仕事の依頼と言やぁ兄ちゃんが王都から離れたからギルドの仕事が溜まって大変だ、って話をよく耳にするな」
料理長の確認に俺が否定すると思い出すように最近のギルドの事情みたいな事を話し始める。
「まあ雑用の仕事なんて基本的に誰もやらねーしな…王子とかのお偉いさんは俺に直で仕事頼んでくるし」
「ははは、そりゃギルドに依頼しても結局は兄ちゃんに辿り着くんなら手間を省くのが一番だろうからな!」
「あれ?海原来てたんだ」
俺が料理長と雑談してると佐藤が声をかけてきた。
「ああ。ちょっと時間待ちで暇つぶしにな」
「時間待ちって?」
「死霊王の装備を仕立て屋に預けてんだよ」
「あー…あの斉藤さん達が着けてるカーディガンみたいなやつにするの?」
「そーそー。高木って女子が増えたから念のためにな」
「…高木?」
俺が佐藤の疑問に答えてるとクラスメイトの顔が浮かばないのか佐藤は名前を聞いて不思議そうな顔をする。
「見た感じは根暗な人見知りって感じ。あと行動が良く分からん謎な電波系だな」
「うーわ、結構響く…じゃあ私達と同じく陰キャ系か」
「清水はともかくお前陰キャか?つーか自称する奴って大体ちげーだろ」
俺らから見た高木の印象を話すと佐藤は自虐的な事を言い出して高木を勝手に同類認定するので俺はツッコむように否定した。
0
お気に入りに追加
332
あなたにおすすめの小説


備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています

日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。



【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる