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…俺らのスキルごとの戦い方の切り替えと駒込の無効化の切り替えによるいたちごっこを繰り返す事、数十分後。
最終的に藤原の閃きと思いつきによる『死大帝』の装備を身につけた藤原と駒込のタイマンで藤原が圧勝し、無駄に長かった戦いにようやく幕が下りた。
「うへー…『死大帝』の装備強っ」
「まあステータスが結構えぐいしな」
「ほとんどの装備が4桁の中、コレ5桁だし」
藤原は防具を外して俺の兵に渡しながら呟くので俺がそう返すと柴田は『死大帝の双剣』を見ながら言う。
「にしてもやっぱ大剣より双剣よ。一撃の重さよりも手数が多い方が戦い易いわ」
「へー。そうなのか?」
「いや知らんけど!」
藤原が仕立て直した武器の感想を言うので俺は柴田に聞くもツッコむように返された。
「ふっ…流石だな、藤原。英雄と呼ばれているだけはある。俺の完敗だ」
「まあぶっちゃけ装備の差だな。お前めっちゃ強いから普通に素で戦ったら勝ち目無いし」
「ははっ、俺も以前灰村に同じ事を言ったな」
素直に負けを認めた駒込に藤原が敗因を教えてフォローすると駒込は爽やかに笑って思い出すように言う。
「お前もアイツと喧嘩したのかよ」
「ああ。喧嘩の仲裁に入ったハズなのに気づいたら何故か灰村と喧嘩しててな」
「「「あー…」」」
俺の問いに駒込が当時の状況を話すので俺らはさっきの駒込の熱血っぽいハイテンションの様子を思い出して納得しながら呟く。
「で、あんなヤンキーにそのスキルで良く勝てたな」
「今言ったように装備の差だ。アイツは100前後の装備しか着けてなかったからな」
「いや良くソレで段位持ちになれたな。アイツの固有スキルがなんか知らんがそんな強ぇーのか?」
柴田が感心したように言うと駒込は誤解を正すかのように説明して藤原がツッコんで疑問を聞いた。
「俺もアイツのスキルがなんだか知らないが…アイツが段位持ちになったのはその後だ。どうやら俺のアドバイス通りちゃんと装備を更新していってるようだからな」
「…まあアイツがゲームに詳しくないのは理解できっけど…良くそんなんで俺らに喧嘩売れたな?アイツ」
「だな。そんな状態じゃ普通に海の兵にボコられるだけなのに」
「ヤンキーなんてそんなもんじゃね」
駒込の言葉に藤原が呆れたように言い、柴田も同意するので俺は適当に返す。
ーーーーーー
その夜、皇帝から食事会に誘われたがドロウィンの第一王子いわく『ちゃんとした畏まった場』らしく、貴族達も集まるとかで俺らは参加の要請を拒否した。
…招待状を渡しに来たおつかいの人がえらく怒っていたが俺らには関係無いので無視して追い返し、スキルの連携で帰宅。
そして夕食後に女子達が別の町に移動したいと言いだし…
話し合いの結果、温泉のあるナンホクナンの豪邸へと戻る事に。
「やっぱりプールも良いけど温泉が一番だよね」
「だね。温泉に浸かると気持ちいいもん」
「普通の湯船と何が違うんだろう?」
「多分成分とかじゃないかな?」
…戻って直ぐに風呂に直行した女子達は何故か俺らがゲームしている部屋で髪を乾かしながら話し始めた。
最終的に藤原の閃きと思いつきによる『死大帝』の装備を身につけた藤原と駒込のタイマンで藤原が圧勝し、無駄に長かった戦いにようやく幕が下りた。
「うへー…『死大帝』の装備強っ」
「まあステータスが結構えぐいしな」
「ほとんどの装備が4桁の中、コレ5桁だし」
藤原は防具を外して俺の兵に渡しながら呟くので俺がそう返すと柴田は『死大帝の双剣』を見ながら言う。
「にしてもやっぱ大剣より双剣よ。一撃の重さよりも手数が多い方が戦い易いわ」
「へー。そうなのか?」
「いや知らんけど!」
藤原が仕立て直した武器の感想を言うので俺は柴田に聞くもツッコむように返された。
「ふっ…流石だな、藤原。英雄と呼ばれているだけはある。俺の完敗だ」
「まあぶっちゃけ装備の差だな。お前めっちゃ強いから普通に素で戦ったら勝ち目無いし」
「ははっ、俺も以前灰村に同じ事を言ったな」
素直に負けを認めた駒込に藤原が敗因を教えてフォローすると駒込は爽やかに笑って思い出すように言う。
「お前もアイツと喧嘩したのかよ」
「ああ。喧嘩の仲裁に入ったハズなのに気づいたら何故か灰村と喧嘩しててな」
「「「あー…」」」
俺の問いに駒込が当時の状況を話すので俺らはさっきの駒込の熱血っぽいハイテンションの様子を思い出して納得しながら呟く。
「で、あんなヤンキーにそのスキルで良く勝てたな」
「今言ったように装備の差だ。アイツは100前後の装備しか着けてなかったからな」
「いや良くソレで段位持ちになれたな。アイツの固有スキルがなんか知らんがそんな強ぇーのか?」
柴田が感心したように言うと駒込は誤解を正すかのように説明して藤原がツッコんで疑問を聞いた。
「俺もアイツのスキルがなんだか知らないが…アイツが段位持ちになったのはその後だ。どうやら俺のアドバイス通りちゃんと装備を更新していってるようだからな」
「…まあアイツがゲームに詳しくないのは理解できっけど…良くそんなんで俺らに喧嘩売れたな?アイツ」
「だな。そんな状態じゃ普通に海の兵にボコられるだけなのに」
「ヤンキーなんてそんなもんじゃね」
駒込の言葉に藤原が呆れたように言い、柴田も同意するので俺は適当に返す。
ーーーーーー
その夜、皇帝から食事会に誘われたがドロウィンの第一王子いわく『ちゃんとした畏まった場』らしく、貴族達も集まるとかで俺らは参加の要請を拒否した。
…招待状を渡しに来たおつかいの人がえらく怒っていたが俺らには関係無いので無視して追い返し、スキルの連携で帰宅。
そして夕食後に女子達が別の町に移動したいと言いだし…
話し合いの結果、温泉のあるナンホクナンの豪邸へと戻る事に。
「やっぱりプールも良いけど温泉が一番だよね」
「だね。温泉に浸かると気持ちいいもん」
「普通の湯船と何が違うんだろう?」
「多分成分とかじゃないかな?」
…戻って直ぐに風呂に直行した女子達は何故か俺らがゲームしている部屋で髪を乾かしながら話し始めた。
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