クラスまるごと異世界転移

八神

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…それから10分後。


「オッケーだって。ここから歩いて5分ぐらいの所にある空き地なら貰えるって」

「マジか。見に行こーぜ」

「うん!」

「書類は今から作らせるらしいから多分一時間後じゃないかな」

「オッケーオッケー」


佐藤の返事を聞いて俺は深山と一緒に早速新しく貰った土地を見に行く事に。


「…ココ」

「うわ狭っ。立地的にも住宅には向かねーな」

「だから今まで空き地だったんでしょーが」


大きな建物に囲まれた変な場所にある10坪ほどの空き地に案内され、感想を言うと佐藤に呆れたようにツッコまれた。


「そりゃそうか。ま、俺らは住まねーからどうでもいーけどな」

「で、どうするの?大工でも呼ぶ?」

「いや、俺の兵に簡単な家を建てさせる」

「へー。海原の兵ってそんな事も出来るんだ」

「まあな。とりあえず材料買ってこねーと…じゃあ書類が出来たら電話してくれ」

「分かった。じゃあ私たちは戻ってお菓子食べとこ」

「うん!」


俺は深山と佐藤を城まで送ると木材や建築資材を買いに行って空き地に山小屋のような簡単な家を建てさせる事にした。


…見てる間に暇なので、ついでに藤原に電話してアレコレと説明する事に。


…そして昼。


「うわっ!マジでワープだ!」


書類と建築が終わり簡単な小屋が手に入ったので藤原に電話してスキルで戻して貰った。 


「おう佐藤久しぶりだな」

「佐藤さん久しぶりー!」

「佐藤も来たんだ!」


佐藤が拠点ワープに驚いていると柴田が手を上げながら挨拶して斉藤と住吉が嬉しそうに駆け寄る。


「王様、ただの過労だって?」

「一応寝込んでたから行って良かったかもな。新しい移動拠点も手に入ったし」

「そういや聞いてよ!また海原がさー!」


柴田の問いに俺がそう返すと佐藤が思い出したようにさっきの事をみんなに話し出した。






ーーーーーーー






その夜。


「あ、もうこんな時間。そろそろ帰らないと…藤原お願い」

「あいよ。海」

「へいへい」


夕飯を食べ終わった後に時間を見た佐藤が藤原に頼むと俺に話を振って来たので王都の移動拠点に兵を召喚する。


「じゃあまたね!」

「うん。またね」

「永江さんも。バイバイ」

『うむ』

「んじゃ、行くぜ?」

「お願い」


佐藤が手を振って別れの挨拶をするので藤原は気を遣って確認してから佐藤を王都へと送った。
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