クラスまるごと異世界転移

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「う、海原君達怖い…」

「あんな怖い顔とかするんだ…」

「柴君や藤君は冒険者だから仕方ないにしても…海君まで…」


…そんな俺らの様子を見て女子達は若干ヒいたように少しビビりながら呟いた。


「でもこの状態じゃー目立つよな…おめーその下半身の蛇をどうにかできねーか？」

『少し待て…こうか？』


藤原の提案に永江は何かをやるような事を言うと下半身の蛇部分が光って俺らと同じような脚になる。


「へー、魔獣ってんな事も出来んのか。でもちょっとデカくね？」

「そだなー…でも流石に身長はどうにもならねーんじゃねーか？」


見た目は俺らと同じになったが…身長や体格が2mを余裕で超えるガタイなので俺が聞くも柴田が難しそうな顔で返す。


すると俺らの発言を聞いた永江の身体がどんどん縮み…


『…このくらいでいいか？』

「…おめーマジか。そんな事も出来んのかよ」

「でも顔がなー…斉藤達と同じ身長でその大人の美人顔はアンバランスだわ」


最終的に斉藤達と同じ身長、体格になるので藤原が驚いたように言うと柴田が顔との不釣り合いさを指摘する。


『…人間というのは難しいな。複雑過ぎる』

「いやいや、お前なんでも自由自在かよ」

「ミアちゃん凄い！」

「魔獣ってみんなアミみたいな事が出来るの！？」

「いや知らんけど」


永江が呆れたように呟くと顔が幼くなり可愛い系になるので俺が驚きながら返すと、その様子を見ていた女子達が興奮して聞いてきてソレを適当に受け流す。


それから女子達三人による魔獣の着せ替え人形遊びのようなのが始まったので、俺らはとりあえず家を出てギルドに行く事にした。


「まあなんやかんや馴染めそうで良かったな」

「そだな。首輪まで着けたんだから拒否られたらどうしようかと思ったぜ」

「とりあえず昼までどこで暇潰そーかなー」


俺は途中で二人と別れて一人でギルドに行き、雑用の依頼を片っ端から受けていく。


…そして昼飯の時間になったので一旦帰宅しようと家に向かって歩いていると目の前からやって来た馬車が俺の近くで停まり…


「あっ！海原！ちょうど良かった！柴田と藤原はどこ？」


中から佐藤が降りて来て二人の居場所を尋ねてきた。


「あいつらならもう家に帰ってんじゃね？それより珍しいな、お前が王都から離れるなんて」

「そう？これでも結構色んな所に顔出してるけどな」

「へー」

「っていうかあの二人の家はどこ？頼みたい事があるんだけど」

「ま、俺についてくりゃ分かるよ」


俺は佐藤の質問に答えるとのんびりと家に向かって歩き出す。


「たでーまー。柴と藤は帰って来てっか？」

「あー？何か用か？」

「俺らもさっき帰ってきたばっかなんだけど」


俺が帰宅して直ぐに聞くと柴田と藤原が玄関までやって来る。