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…結局進めど進めど魔獣の姿は無く、俺は『コイツらにドッキリかなんかで騙されたんじゃ…?』と訝しみながら更に奥へと進んで行く。
「いた!」
「あいつあいつ!でけえだろ?」
「マジだ。でかっ」
胴体の大きさだけで俺たちの首の高さまである上に更に長い身体の蛇に俺も柴田に賛同するように呟く。
「…でも動かねーな。寝てんのか?」
「そりゃ好都合だ。起きる前にさっさと倒しちまおうぜ」
「そだな」
「あ」
ピクリとも動かない大蛇に俺らが先制攻撃を仕掛けようとした時…
大蛇が淡く発行すると体の上の方に亀裂が入り頭から尻尾まで縦に亀裂が続いていった。
「お、おい!行くぞ」
「おう」
「オッケー」
藤原の合図に俺と柴田が賛同して、今まさに大蛇の殻を破って生まれ変わろうとする魔獣を別空間へと送る。
「…焦って姿を見る前にスキルを使っちまったけど…良く考えたら進化後の姿を見てからでも良かったな」
大蛇がいなくなって少し冷静になったのか藤原が残念そうに呟く。
「上半身が女っぽいぜ。髪が蛇だからメデューサか?」
「上半身だけなら『ナーガ』かもな」
「まあソレでヤマタノオロチは無いわな」
俺が兵の視界を通じて見た魔獣の姿を説明すると柴田が予想して藤原が頷いた。
ーーーーーーーー
「「「お」」」
…約二時間後、ピロリロリン♪と頭の中でレベルアップのメロディが鳴って別空間から蛇が戻って来る。
『ぐっ…汝ら…なにゆえ妾を倒そうとする…!』
「あれ?まだ生きてんぞ?」
「珍しいな。戦闘不能で倒した扱いか」
蛇が倒れた状態からモゾモゾと動いて問いかけてくるので俺が疑問に思って聞くと柴田が意外そうに答える。
『妾は汝らに何もしていないはずだ…!』
「と言われてもなぁ?家の近くに害獣を見つけたら予防策ぐらいは取るだろ」
「海、魔獣の言うことなんて気にすんな。ただの命乞いよ」
「そーそー。こいつ助かりたくて適当こいてるだけだって」
蛇の言い分に俺が理由を話すと藤原と柴田が流されないよう注意してきた。
「それもそうか」
『待て!妾は汝らの住処を襲うつもりなど無い!そもそも妾はこのダンジョンから出る気も無い!』
「だとよ。どうする?」
「海~…お前悪魔の甘言に簡単に耳を傾けんなよ」
俺が納得したように呟くと蛇が必死に説得するような言葉を言うと藤原が呆れたように返す。
「それに瀕死のコイツを倒せばまた経験値が貰えるボーナスチャンスだぜ?倒した方がお得だって」
『本当だ!妾を信じてくれ!』
「はあ?魔獣の言うことなんて信じられるかよ。証拠を出せ、証拠を」
「確かに。魔獣の戯言を聞いて滅びた村がいくつあると思ってんだ」
柴田の発言を聞いて蛇が必死になって訴えかけるも二人の疑いを晴らす事はできなかった。
「いた!」
「あいつあいつ!でけえだろ?」
「マジだ。でかっ」
胴体の大きさだけで俺たちの首の高さまである上に更に長い身体の蛇に俺も柴田に賛同するように呟く。
「…でも動かねーな。寝てんのか?」
「そりゃ好都合だ。起きる前にさっさと倒しちまおうぜ」
「そだな」
「あ」
ピクリとも動かない大蛇に俺らが先制攻撃を仕掛けようとした時…
大蛇が淡く発行すると体の上の方に亀裂が入り頭から尻尾まで縦に亀裂が続いていった。
「お、おい!行くぞ」
「おう」
「オッケー」
藤原の合図に俺と柴田が賛同して、今まさに大蛇の殻を破って生まれ変わろうとする魔獣を別空間へと送る。
「…焦って姿を見る前にスキルを使っちまったけど…良く考えたら進化後の姿を見てからでも良かったな」
大蛇がいなくなって少し冷静になったのか藤原が残念そうに呟く。
「上半身が女っぽいぜ。髪が蛇だからメデューサか?」
「上半身だけなら『ナーガ』かもな」
「まあソレでヤマタノオロチは無いわな」
俺が兵の視界を通じて見た魔獣の姿を説明すると柴田が予想して藤原が頷いた。
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「「「お」」」
…約二時間後、ピロリロリン♪と頭の中でレベルアップのメロディが鳴って別空間から蛇が戻って来る。
『ぐっ…汝ら…なにゆえ妾を倒そうとする…!』
「あれ?まだ生きてんぞ?」
「珍しいな。戦闘不能で倒した扱いか」
蛇が倒れた状態からモゾモゾと動いて問いかけてくるので俺が疑問に思って聞くと柴田が意外そうに答える。
『妾は汝らに何もしていないはずだ…!』
「と言われてもなぁ?家の近くに害獣を見つけたら予防策ぐらいは取るだろ」
「海、魔獣の言うことなんて気にすんな。ただの命乞いよ」
「そーそー。こいつ助かりたくて適当こいてるだけだって」
蛇の言い分に俺が理由を話すと藤原と柴田が流されないよう注意してきた。
「それもそうか」
『待て!妾は汝らの住処を襲うつもりなど無い!そもそも妾はこのダンジョンから出る気も無い!』
「だとよ。どうする?」
「海~…お前悪魔の甘言に簡単に耳を傾けんなよ」
俺が納得したように呟くと蛇が必死に説得するような言葉を言うと藤原が呆れたように返す。
「それに瀕死のコイツを倒せばまた経験値が貰えるボーナスチャンスだぜ?倒した方がお得だって」
『本当だ!妾を信じてくれ!』
「はあ?魔獣の言うことなんて信じられるかよ。証拠を出せ、証拠を」
「確かに。魔獣の戯言を聞いて滅びた村がいくつあると思ってんだ」
柴田の発言を聞いて蛇が必死になって訴えかけるも二人の疑いを晴らす事はできなかった。
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