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翌日。
「んじゃ、行って来るわ」
「おーう」
「じゃあ私達も行こっか」
「うん」
「海原君途中まで一緒に行こ?」
「へいへい」
俺は斉藤と住吉と共に家を出て途中で別れ、いつも通りギルドで雑用の依頼を片っ端から受けては兵士を派遣して資金を調達する。
…さらに翌日。
王冠とマントの仕立て直しが終わったので斉藤と住吉を連れてギルドに行き、装備品の所持登録を済ませた。
「意外と小銭程度の金で済むんだな」
「ギルドの人達…みんな理恵の装備見て驚いてたね」
「『死霊王』って不気味な名前だからじゃない?」
「…あんまり聞かないからね『死霊王』なんて」
ギルドからの帰り道に俺が呟くと斉藤と住吉は装備の二つ名に苦笑いする。
「じゃあ私たちは教会に行ってくるね」
「おう。護衛の兵を5体付けてるとはいえ雑魚だからな…危なくなったら藤に電話しろよ」
「分かってるって。じゃあね」
別れる前に万が一に備えての確認をすると住吉が笑いながら手を振った。
「さて、俺は何をするか…」
雑用の依頼は兵士達が頑張ってくれているので俺は暇つぶしとして街をぶらついてみる事に。
「おー、海、珍しいな。散歩か?」
「まあそんなとこだ」
適当に辺りを見渡しながら歩いてると藤原がどこからかやって来る。
「そういやよぉ…ココ、流石はデカイ街だけあって美味いモンがいっぱいあんのよ」
流石に海の兵士や女子の手料理には負けるけどな。と藤原は少し歩いた先にある店を指差す。
「あの店アイスが美味くてな。値段はちょっと張るけど量はそこそこ多いしコスパは良い方だぜ」
「マジで?じゃあ買って行くか」
「おっ、じゃあ奢ってくれ!」
「お前も金持ってんだから自分の分ぐらい自分で出せよ」
「海はケチだな…ま、最初から自分で買うつもりだったけど」
藤原はアイスの美味い店を教えてくれたが、いつものごとくたかってくるので俺は冗談を流すように拒否るとやっぱり普通に冗談だったようだ。
「んじゃ、行って来るわ」
「おーう」
「じゃあ私達も行こっか」
「うん」
「海原君途中まで一緒に行こ?」
「へいへい」
俺は斉藤と住吉と共に家を出て途中で別れ、いつも通りギルドで雑用の依頼を片っ端から受けては兵士を派遣して資金を調達する。
…さらに翌日。
王冠とマントの仕立て直しが終わったので斉藤と住吉を連れてギルドに行き、装備品の所持登録を済ませた。
「意外と小銭程度の金で済むんだな」
「ギルドの人達…みんな理恵の装備見て驚いてたね」
「『死霊王』って不気味な名前だからじゃない?」
「…あんまり聞かないからね『死霊王』なんて」
ギルドからの帰り道に俺が呟くと斉藤と住吉は装備の二つ名に苦笑いする。
「じゃあ私たちは教会に行ってくるね」
「おう。護衛の兵を5体付けてるとはいえ雑魚だからな…危なくなったら藤に電話しろよ」
「分かってるって。じゃあね」
別れる前に万が一に備えての確認をすると住吉が笑いながら手を振った。
「さて、俺は何をするか…」
雑用の依頼は兵士達が頑張ってくれているので俺は暇つぶしとして街をぶらついてみる事に。
「おー、海、珍しいな。散歩か?」
「まあそんなとこだ」
適当に辺りを見渡しながら歩いてると藤原がどこからかやって来る。
「そういやよぉ…ココ、流石はデカイ街だけあって美味いモンがいっぱいあんのよ」
流石に海の兵士や女子の手料理には負けるけどな。と藤原は少し歩いた先にある店を指差す。
「あの店アイスが美味くてな。値段はちょっと張るけど量はそこそこ多いしコスパは良い方だぜ」
「マジで?じゃあ買って行くか」
「おっ、じゃあ奢ってくれ!」
「お前も金持ってんだから自分の分ぐらい自分で出せよ」
「海はケチだな…ま、最初から自分で買うつもりだったけど」
藤原はアイスの美味い店を教えてくれたが、いつものごとくたかってくるので俺は冗談を流すように拒否るとやっぱり普通に冗談だったようだ。
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