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第1章 入学〜インターハイ予選
第47話 関東大会最終日
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翌日。
関東大会準決勝、決勝がこの日行われる。
関東大会に3位決定戦はないため、2試合戦うのは準決勝の勝者のみとなる。
村上「Aトーナメントでは星垓がかなり躍進したな」
山下「神奈川2位ながら栃木、埼玉の1位をなぎ倒してのベスト4ですからね。しかも勝ち方も良くて勢いがある気がします」
村上「だが、次の相手は勢いだけで挑むと簡単に弾き返されてしまう。
全国でも指折りの強豪、舟栄だからな」
山下「逆サイドもわかりませんね、湘洋大付属と京洋も」
村上「走って走って走りまくる京洋と、摩天楼軍団の湘洋大付属か…対照的だな」
山下「Bトーナメントも、インターハイに出てもおかしくない強豪がベスト4に残ってきましたからね」
村上「今日は取材のしがいがありそうだ」
第1試合、第2試合は女子のA、Bトーナメントの準決勝が行われ、第3試合は男子Bトーナメントの準決勝、第4試合は男子Aトーナメントの準決勝だ。
その後、第5試合に女子のABの決勝、第6試合に男子のABの決勝が行われる。
星垓の女子も第2試合で準決勝を戦う。
-前夜
千葉で開催のため、星垓バスケ部は男女共に宿舎に泊まっている。
満月「涼真くんは今日も2試合とも大活躍だったみたいね」
涼真「でも最後は体力ギリギリだったよ…。明日は去年の関東王者、舟栄とだからな…更に厳しい戦いになりそうだ」
満月「うちだって明日は準決勝で東京の東京徳真館だし、勝っても決勝は埼玉の明神学園か千葉の昭鹿学院だし…全国レベルの戦いに楽な試合なんて1つもないもんよ」
涼真「そういうもんか」
満月「そういうもんよ」
涼真「んじゃ、そろそろ寝るかな。明日も男女お互い応援だな」
満月「うん!」
コートでは女子の第1試合が終わり、第2試合が始まろうとしている。
女子第2試合
Aコート
星垓-東京徳真館
Bコート
明神学園-昭鹿学院
新城「男女でアベックで関東ベスト4か…」
中澤「たしか初じゃなかった?女バスは常連だとしても男子がなかなかここまで残れなくて」
第2試合がティップオフ。
スタートダッシュに成功した星垓女バスは序盤からテンポよく得点を積み重ねる。
だが東京徳真館も大きなリードは許さないでついていく。
第1Q 残り1:03
星垓 21
東京徳真館 18
慎太郎「女子の全国レベルの戦いもなかなか熾烈だな…」
涼真「…」
涼真、席を立つ。
武蔵「どこ行くんだ?」
涼真「暑いから外行ってくる」
涼真、外で涼みがてらストレッチ。
涼真(俺のマークは多分あの2年生フォワードの11番かあの霧谷…か)
涼真「絶対…負けたくねえ」
-会場内
第1Qこそ互角に近かったが、第2Qから星垓は早い展開に持ち込みリードを広げる。
東京徳真館はハーフコートバスケットを得意とするだけに星垓の早さについて行けず。
第3Q終了
星垓 70
東京徳真館 53
矢島「開いたな…」
髙木「早い展開はうちの女バスの十八番だからな」
新城「さて、このくらいにしといて身体動かしにいくぞ。
涼真に誰か声かけにいけ」
慎太郎「あ、俺行きます」
慎太郎、ほどなく会場の外にいる涼真を見つける。
慎太郎「涼真、そろそろ全員で身体動かしにいくぞ」
涼真「ああ」
慎太郎、涼真のかつてない程鋭い眼光にたじろぐ。
涼真と慎太郎、メンバーと合流。
新城「よし!軽くランニングから!」
星垓メンバー「おう!」
そのころコートでは
試合終了
Aコート
星垓 89
東京徳真館 67
満月「やった!決勝だ!」
Bコート
明神学園 64
昭鹿学院 77
村上「女子の関東女王を決める戦いは星垓と昭鹿学院か」
続いて男子Bトーナメント準決勝が行われる。
Aコート
秀英-昌徳
Bコート
東裁大菅生-東裁大相模
村上「どのチームもそれぞれの県内でインターハイに出場してきてもおかしくない強豪ばかりだな」
山下「特に埼玉3位の昌徳は深谷、西部と比べても遜色ない実力がありますからね」
だが。
前半終了
Aコート
秀英 43
昌徳 32
Bコート
東裁大菅生 40
東裁大相模 40
山下「秀英が強い…」
村上「土波日本大学を一昨年のウィンターカップ予選で破って全国にも出ているチームだ。土波が君臨している茨城において、対抗できる数少ないチームだからな」
そして時間は流れ、第3試合も終盤。
第4試合のAトーナメント男子準決勝を戦う4チームが出てくる。
Aコート
第4Q 残り2:50
秀英 83
昌徳 68
Bコート
第4Q 残り3:11
東裁大菅生 82
東裁大相模 80
永島「お、さすが秀英」
岩倉「練習試合ではうちも苦戦したもんな」
霧谷「つっても俺がいなかったけど」
舟栄メンバーはリラックスして試合を見ている。
星垓メンバーはというと…
新城「いよいよ準決勝だな」
髙木「相手のインサイドはやっぱり強い。湘洋大付属の時みたいにならねえようにしないと」
格上と戦う不安などに押し潰されそうになりながらも、気力は充実している。
ピピーッ!
試合終了
Aコート
秀英 88
昌徳 70
Bコート
東裁大菅生 85
東裁大相模 83
村上「相模は惜しかったな」
山下「ええ…フォワードの駒が少なすぎたのが響きましたね。ルーキーの岸くんがいたらどうなってたんでしょう…」
そして男子のAトーナメント準決勝が行われるため、4チームのアップが始まる。
山下「4チームともここまで勝ち上がってきただけありますね」
村上「ふむ…」
山下「?」
そして試合がまもなく開始される。
Aコート
舟栄(ユニフォーム白)
G #6 近藤 太一 3年 179㎝
G/F #4 岩倉 翔大 3年 187㎝
F #11 本庄 智洋 2年 190㎝
F #7 霧谷 昭哉 3年 194㎝
C #5 永島 隼人 3年 199㎝
星垓(ユニフォーム青)
G #4 新城 敦史 3年 184㎝
G #10 真田 直斗 2年 183㎝
F #13 北条 涼真 1年 187㎝
C/F #9 神崎 健太 2年 190㎝
C #7 髙木 悠介 3年 198㎝
Bコート
湘洋大付属(ユニフォーム白)
G #6 平井 圭太郎 3年 181㎝
G/F #7 日下部 亘 3年 185㎝
F #4 徳山 勝美 3年 192㎝
C/F #15 織田 雄太 1年 196㎝
C #5 中西 岳 3年 201㎝
京洋(ユニフォーム紺)
G #14 田富 陵平 1年 180㎝
G/F #8 中島 輝智 2年 180㎝
F #6 平良 遼河 3年 186㎝
F #4 石丸 慶輝 3年 188㎝
C #13 春日 倫典 1年 199㎝
まもなく準決勝。
そして、星垓バスケ部にとっての今大会の大一番を迎える。
To be continued…
関東大会準決勝、決勝がこの日行われる。
関東大会に3位決定戦はないため、2試合戦うのは準決勝の勝者のみとなる。
村上「Aトーナメントでは星垓がかなり躍進したな」
山下「神奈川2位ながら栃木、埼玉の1位をなぎ倒してのベスト4ですからね。しかも勝ち方も良くて勢いがある気がします」
村上「だが、次の相手は勢いだけで挑むと簡単に弾き返されてしまう。
全国でも指折りの強豪、舟栄だからな」
山下「逆サイドもわかりませんね、湘洋大付属と京洋も」
村上「走って走って走りまくる京洋と、摩天楼軍団の湘洋大付属か…対照的だな」
山下「Bトーナメントも、インターハイに出てもおかしくない強豪がベスト4に残ってきましたからね」
村上「今日は取材のしがいがありそうだ」
第1試合、第2試合は女子のA、Bトーナメントの準決勝が行われ、第3試合は男子Bトーナメントの準決勝、第4試合は男子Aトーナメントの準決勝だ。
その後、第5試合に女子のABの決勝、第6試合に男子のABの決勝が行われる。
星垓の女子も第2試合で準決勝を戦う。
-前夜
千葉で開催のため、星垓バスケ部は男女共に宿舎に泊まっている。
満月「涼真くんは今日も2試合とも大活躍だったみたいね」
涼真「でも最後は体力ギリギリだったよ…。明日は去年の関東王者、舟栄とだからな…更に厳しい戦いになりそうだ」
満月「うちだって明日は準決勝で東京の東京徳真館だし、勝っても決勝は埼玉の明神学園か千葉の昭鹿学院だし…全国レベルの戦いに楽な試合なんて1つもないもんよ」
涼真「そういうもんか」
満月「そういうもんよ」
涼真「んじゃ、そろそろ寝るかな。明日も男女お互い応援だな」
満月「うん!」
コートでは女子の第1試合が終わり、第2試合が始まろうとしている。
女子第2試合
Aコート
星垓-東京徳真館
Bコート
明神学園-昭鹿学院
新城「男女でアベックで関東ベスト4か…」
中澤「たしか初じゃなかった?女バスは常連だとしても男子がなかなかここまで残れなくて」
第2試合がティップオフ。
スタートダッシュに成功した星垓女バスは序盤からテンポよく得点を積み重ねる。
だが東京徳真館も大きなリードは許さないでついていく。
第1Q 残り1:03
星垓 21
東京徳真館 18
慎太郎「女子の全国レベルの戦いもなかなか熾烈だな…」
涼真「…」
涼真、席を立つ。
武蔵「どこ行くんだ?」
涼真「暑いから外行ってくる」
涼真、外で涼みがてらストレッチ。
涼真(俺のマークは多分あの2年生フォワードの11番かあの霧谷…か)
涼真「絶対…負けたくねえ」
-会場内
第1Qこそ互角に近かったが、第2Qから星垓は早い展開に持ち込みリードを広げる。
東京徳真館はハーフコートバスケットを得意とするだけに星垓の早さについて行けず。
第3Q終了
星垓 70
東京徳真館 53
矢島「開いたな…」
髙木「早い展開はうちの女バスの十八番だからな」
新城「さて、このくらいにしといて身体動かしにいくぞ。
涼真に誰か声かけにいけ」
慎太郎「あ、俺行きます」
慎太郎、ほどなく会場の外にいる涼真を見つける。
慎太郎「涼真、そろそろ全員で身体動かしにいくぞ」
涼真「ああ」
慎太郎、涼真のかつてない程鋭い眼光にたじろぐ。
涼真と慎太郎、メンバーと合流。
新城「よし!軽くランニングから!」
星垓メンバー「おう!」
そのころコートでは
試合終了
Aコート
星垓 89
東京徳真館 67
満月「やった!決勝だ!」
Bコート
明神学園 64
昭鹿学院 77
村上「女子の関東女王を決める戦いは星垓と昭鹿学院か」
続いて男子Bトーナメント準決勝が行われる。
Aコート
秀英-昌徳
Bコート
東裁大菅生-東裁大相模
村上「どのチームもそれぞれの県内でインターハイに出場してきてもおかしくない強豪ばかりだな」
山下「特に埼玉3位の昌徳は深谷、西部と比べても遜色ない実力がありますからね」
だが。
前半終了
Aコート
秀英 43
昌徳 32
Bコート
東裁大菅生 40
東裁大相模 40
山下「秀英が強い…」
村上「土波日本大学を一昨年のウィンターカップ予選で破って全国にも出ているチームだ。土波が君臨している茨城において、対抗できる数少ないチームだからな」
そして時間は流れ、第3試合も終盤。
第4試合のAトーナメント男子準決勝を戦う4チームが出てくる。
Aコート
第4Q 残り2:50
秀英 83
昌徳 68
Bコート
第4Q 残り3:11
東裁大菅生 82
東裁大相模 80
永島「お、さすが秀英」
岩倉「練習試合ではうちも苦戦したもんな」
霧谷「つっても俺がいなかったけど」
舟栄メンバーはリラックスして試合を見ている。
星垓メンバーはというと…
新城「いよいよ準決勝だな」
髙木「相手のインサイドはやっぱり強い。湘洋大付属の時みたいにならねえようにしないと」
格上と戦う不安などに押し潰されそうになりながらも、気力は充実している。
ピピーッ!
試合終了
Aコート
秀英 88
昌徳 70
Bコート
東裁大菅生 85
東裁大相模 83
村上「相模は惜しかったな」
山下「ええ…フォワードの駒が少なすぎたのが響きましたね。ルーキーの岸くんがいたらどうなってたんでしょう…」
そして男子のAトーナメント準決勝が行われるため、4チームのアップが始まる。
山下「4チームともここまで勝ち上がってきただけありますね」
村上「ふむ…」
山下「?」
そして試合がまもなく開始される。
Aコート
舟栄(ユニフォーム白)
G #6 近藤 太一 3年 179㎝
G/F #4 岩倉 翔大 3年 187㎝
F #11 本庄 智洋 2年 190㎝
F #7 霧谷 昭哉 3年 194㎝
C #5 永島 隼人 3年 199㎝
星垓(ユニフォーム青)
G #4 新城 敦史 3年 184㎝
G #10 真田 直斗 2年 183㎝
F #13 北条 涼真 1年 187㎝
C/F #9 神崎 健太 2年 190㎝
C #7 髙木 悠介 3年 198㎝
Bコート
湘洋大付属(ユニフォーム白)
G #6 平井 圭太郎 3年 181㎝
G/F #7 日下部 亘 3年 185㎝
F #4 徳山 勝美 3年 192㎝
C/F #15 織田 雄太 1年 196㎝
C #5 中西 岳 3年 201㎝
京洋(ユニフォーム紺)
G #14 田富 陵平 1年 180㎝
G/F #8 中島 輝智 2年 180㎝
F #6 平良 遼河 3年 186㎝
F #4 石丸 慶輝 3年 188㎝
C #13 春日 倫典 1年 199㎝
まもなく準決勝。
そして、星垓バスケ部にとっての今大会の大一番を迎える。
To be continued…
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