232 / 268
第4章 集大成・ウィンターカップ
第230話 ウインターカップ開幕
しおりを挟む
チーム メンバープロフィール
伊達 裕之
北陵高等学校1年
213㎝104kg
誕生日:4/16
血液型:A
特徴:短く2、3ミリ程に刈り上げた坊主頭にヘッドバンドが特徴。中学時から身長は2メートルを超えており、現在は高校1年にして既に日本人最長身センター。
柴丸中時代は中学2年次に全国制覇、中3時にジュニアオールスター準優勝(新潟県)、全中プレ優勝、全中準優勝という実績を持つ。
身長はもう充分な為フィジカル強化に重点を置いているが未だに驚異的なペースで背が伸びている為体重を増やすのすら追いついていない。身長だけでなく手足の長さも日本人離れしており、最大の武器は理論上「ブロック不可能」であるスカイフック。この必殺技を正面から止めた事があるのは涼真のみ。
特技:ペットの鳴き声を聞いただけで何を求めているかわかる
趣味:読書、ペット(犬2匹、猫3匹、うさぎ1匹)と戯れること
得意教科:特になし(全教科成績は上の中くらい)
苦手教科:特になし
得意なプレイ:ポストプレーからのスカイフック
バスケを始めたきっかけ:小5の時にミニバスの監督にスカウトされて(当時既に身長が190弱)
密かな悩み:小さい時から大人と間違われる、待ち合わせ場所によく設定される、どこでも身を屈めないと頭をぶつける、よく小さい子供に指を差される、何もしてなくても怖がられる(ちびっ子からは人気)etc…
-----------------------------
12月22日。
唐沢「今日の練習はここまで。自主練もせず今日は真っ直ぐ帰ること。
明日は開会式に間に合うように集合ですからそのつもりで」
星垓メンバー「「「はい!!!」」」
この日は練習も早く終わり、練習前に結団式(?)も済ませ、早急に帰宅し休む事が言い渡される。
慎太郎「うう…寒っ」
宗平「凍える…」
武蔵「昨日は雪も降ったしな」
大樹「都会でも結構降る事あるんだな雪って」
翔太「温暖化とか嘘じゃん…冬は普通に寒いって」
寮や自宅へと帰宅するメンバー達。
珍しくここには1年男子全員+マネージャーの2人が勢揃いしている。
美保「なんか今日の練習あっという間だったね」
春香「この代で勝っても負けても最後の練習だったもんね…なんか言葉じゃ言い表せないような…でも熱いような気持ち」
政史「明日から1週間ウインターカップで、年明けの1月4日からは新チームで練習なんだもんな」
涼真「なんか…想像できねえな、新城さん達のいないチーム」
賢「ん?おい、あれ…」
賢が何かに気づく。
そこには、新城ら3年生全員の姿。
何となく隠れる1年生一同。
すると、3年生達の話し声が聞こえてきた。
中澤「あれからもう1年経ったのか…早くない?」
矢島「確かにな…昨年の梶原さんや立花さん、牧田さんがいて全国に出て…ベスト16で明桜に負けて…そこから新城がキャプテンになって」
新城「新チームなりたての新人戦は全然ダメだったよな。準決勝で桐神に負けて、3決でも相模に負けて」
髙木「あの時は心折れかけたよ…なんか、全国に出れたのはあくまで先輩達が強かったからで、俺達にその力はないって思い知らされた感じがして」
平井「べそかいてたもんね、髙木君」
髙木「言わないでくれよ…」
小宮山「でも誰もそこで脱落せず、練習も手を抜かず今日まで来たもんな。んでこうしてまた、この時期まで引退せずここにいる。まだ試合ができるんだよな」
中澤「インターハイ、国体って経験して神崎や真田、須川…1年なら北条に中山、篠田が頼もしくなったもんな。
あいつらが力貸してくれなかったら、夏も冬も全国に行けてたかどうか…」
矢島「俺達の代はある意味で他力本願だよな。昨年は先輩達に全国に連れてってもらって、今年は後輩に背中押して連れて来てもらって」
髙木「ある意味情けないが、ある意味幸運でもあるな」
平井「覚えてる?1年の春に新入部員の自己紹介した時のこと」
小宮山「あの時は新入部員が倍…10人くらいいたのにな」
新城「覚えてるよはっきりと。俺が1番アホな発言したからな」
-3年前-
新城「新城 敦史です!神奈川、松浜中出身です!179㎝、ポジションはガードとフォワード!目標は在学中に1度でも全国制覇する事です!!」
ザワザワ…
中澤(マジかよこいつ…)
半笑いの中澤。
矢島(いるんだよなぁどこにでも、こういうとにかく『全国制覇』って言う奴が)
半ば呆れている矢島。
髙木(全国制覇したいならそういう強豪に行って言えばいいのに…まあ、神奈川に全国制覇狙えそうなとこなんて湘洋くらいしかないけどさ…星垓に来てる時点で無理だっての。まあ、それは俺もだが)
新城の言葉を本気には捉えておらず、むしろ煙たさを感じている髙木。
小宮山(面白い奴がいるよな…全国制覇、ホントにできるか同じバスケ部で見てるのも面白いかも)
楽観的な小宮山。
-場面は戻り-
中澤「けど新城はずっと本気だったよな…誰よりも遅くまで練習して、誰よりも早く来て練習して」
髙木「それ見てた俺らも、いつしか一緒になって練習してさ。楽しかったよな、居残り練習」
矢島「当直の先生に『またお前らか!』って怒鳴られたりしてさ」
小宮山「…でも、そんな毎日も今日で終わりなんだな」
平井「でも、目の前にはチャンス、本当にあるんだよね。新城君が入学の時に言った、全国制覇の」
新城「そうだな」
中澤「新城、お前が全国制覇に向かって引っ張ってくれたから今の星垓ってチームがあるんだ。最後で最大のチャンス、獲りに行こうぜ」
新城「…当然だ!悔いは残さねえ!」
慎太郎「…」
武蔵「…」
涼真「…」
春香「…」
聞いていた1年生は全員、声も出ない。
そのまま、誰からともなく解散となった。
涼真(背中押して連れて来てもらって、か…逆境でもチームを鼓舞して盛り上げてたのは先輩達じゃないっすか…むしろ全国に連れて来てもらってんのは俺だってのに)
慎太郎(悔いは残さない、か…その為にも目指す地点は1つしかねえよな)
涼真&慎太郎「「先輩達を、勝たせたい…!」」
そして翌日。
12月23日。
男女合わせて100チームが、東京体育館に集結。
12月23日から29日までの1週間にわたる冬の激闘・ウインターカップが開幕。
12月23日の大会初日。
この日は開会式に加えて女子の1回戦全試合と男子の1回戦の一部が行われる。
-開会式後-
政史「すげ~…テレビやら雑誌の取材班やらマスコミもわんさかいるよ…」
大樹「テレビで見たことあるような場所もあるよ…そんな場所に来てんだな」
新城「おい、俺らはお客さんとして来てる訳じゃねえ。戦いに来てんだぞ。みっともなくキョロキョロしてねえで堂々としてろ」
翔太「は、はい…」
昨年もこの会場を経験している2、3年生は比較的落ち着いた表情。
星垓男子はシード校の為、大会3日目まで出番がない。
この日は、初戦の相手が決まる試合がある為開会式後も観戦している。
慎太郎「すげ~…コート4面もあるよ」
涼真「そりゃ、初日で男女合わせて27試合、2日目も25試合、3日目も24試合あるからな」
新城「開会式終わったから今日明日は自由に観戦だが…2日目の午後は初戦の相手のスカウティングが星垓高校であるからな、それには遅れるなよ」
星垓メンバー「「「うーっす」」」
それぞれ、思い思いの試合を観戦に行く。
女子も同じく、この日に2回戦でぶつかる相手の試合がある。
満月「涼真君!これから女子が明日戦う相手のスカウティングあるんだけど、一緒に見てくれない?」
涼真「いいよ。初戦の相手の試合見るけど、最終試合だし」
(他に特に見たい試合もないし)
満月「…よし」
(スカウティング手伝ってもらう名目で一緒にいれる…!)
満月、小さくガッツポーズ。
女子バスケ部の面々と涼真は、女子の第1試合を観戦する事に。
糸織里「あれ?うまっち?」
満月と涼真が席に座ると、糸織里が反応する。
紗妃「北条君がなんで…?まあ男子は見るべき試合まだ先だけど…」
糸織里「戦いの最中にデートですか!?」
満月「ち、違うから!スカウティングするのに涼真君、バスケそのものをよく知ってるから何か気づいてくれるかなってお願いしただけだから!」
糸織里「ほんとに~?」
女子バスケ部の1年は揃ってニヤニヤしている。
ブーッ!!!
涼真「お、始まるぞ」
東裁大諏訪 0
長井商業 0
涼真「女子の初戦はこの勝者か。どっちもサイズは星垓の女子よりは小さいしフィジカルもあんまりだな」
満月「相手もそれはわかってるだろうからどっちが上がってきても足使ってきそうだね」
両チームの最長身は、長井商業に174㎝のセンターがおり、他は170前後がいい所。
ビッ!
レフェリーがボールをトスし、長井商業ボールからスタート。
長井商業はゆっくりとパスを回した後、24秒タイマー残り10秒程でボールがトップに帰ってくる。
ダッ!
そこから全選手が一斉に動き、スクリーンを掛け合いフリーを作り出す。
バス!!
合わせからゴール下が決まる。
小春「凄いね今の、途中から一気にオフェンスのエンジンかけた感じ」
優花「諏訪のディフェンスは特に悪くなかったんだけどね」
続いての長井商業のオフェンスも同じ。
諏訪が得点を返した直後のオフェンス、ガードが素早くボールを運び、再び素早いパス回し。
そこから、24秒タイマー残り10秒を切る頃
ダッ!
再び一斉にメンバーが走り出す。
バス!!
諏訪のディフェンスが混乱した隙を突き、ガードがレイアップを決める。
その後も、長井商業は素早いパス回しから突然、メンバー全員が走り出しチャンスを作り出す。
涼真「なるほどな」
満月「何がなるほどなの?」
涼真「まあ見てなって。次のオフェンスを」
……To be continued
伊達 裕之
北陵高等学校1年
213㎝104kg
誕生日:4/16
血液型:A
特徴:短く2、3ミリ程に刈り上げた坊主頭にヘッドバンドが特徴。中学時から身長は2メートルを超えており、現在は高校1年にして既に日本人最長身センター。
柴丸中時代は中学2年次に全国制覇、中3時にジュニアオールスター準優勝(新潟県)、全中プレ優勝、全中準優勝という実績を持つ。
身長はもう充分な為フィジカル強化に重点を置いているが未だに驚異的なペースで背が伸びている為体重を増やすのすら追いついていない。身長だけでなく手足の長さも日本人離れしており、最大の武器は理論上「ブロック不可能」であるスカイフック。この必殺技を正面から止めた事があるのは涼真のみ。
特技:ペットの鳴き声を聞いただけで何を求めているかわかる
趣味:読書、ペット(犬2匹、猫3匹、うさぎ1匹)と戯れること
得意教科:特になし(全教科成績は上の中くらい)
苦手教科:特になし
得意なプレイ:ポストプレーからのスカイフック
バスケを始めたきっかけ:小5の時にミニバスの監督にスカウトされて(当時既に身長が190弱)
密かな悩み:小さい時から大人と間違われる、待ち合わせ場所によく設定される、どこでも身を屈めないと頭をぶつける、よく小さい子供に指を差される、何もしてなくても怖がられる(ちびっ子からは人気)etc…
-----------------------------
12月22日。
唐沢「今日の練習はここまで。自主練もせず今日は真っ直ぐ帰ること。
明日は開会式に間に合うように集合ですからそのつもりで」
星垓メンバー「「「はい!!!」」」
この日は練習も早く終わり、練習前に結団式(?)も済ませ、早急に帰宅し休む事が言い渡される。
慎太郎「うう…寒っ」
宗平「凍える…」
武蔵「昨日は雪も降ったしな」
大樹「都会でも結構降る事あるんだな雪って」
翔太「温暖化とか嘘じゃん…冬は普通に寒いって」
寮や自宅へと帰宅するメンバー達。
珍しくここには1年男子全員+マネージャーの2人が勢揃いしている。
美保「なんか今日の練習あっという間だったね」
春香「この代で勝っても負けても最後の練習だったもんね…なんか言葉じゃ言い表せないような…でも熱いような気持ち」
政史「明日から1週間ウインターカップで、年明けの1月4日からは新チームで練習なんだもんな」
涼真「なんか…想像できねえな、新城さん達のいないチーム」
賢「ん?おい、あれ…」
賢が何かに気づく。
そこには、新城ら3年生全員の姿。
何となく隠れる1年生一同。
すると、3年生達の話し声が聞こえてきた。
中澤「あれからもう1年経ったのか…早くない?」
矢島「確かにな…昨年の梶原さんや立花さん、牧田さんがいて全国に出て…ベスト16で明桜に負けて…そこから新城がキャプテンになって」
新城「新チームなりたての新人戦は全然ダメだったよな。準決勝で桐神に負けて、3決でも相模に負けて」
髙木「あの時は心折れかけたよ…なんか、全国に出れたのはあくまで先輩達が強かったからで、俺達にその力はないって思い知らされた感じがして」
平井「べそかいてたもんね、髙木君」
髙木「言わないでくれよ…」
小宮山「でも誰もそこで脱落せず、練習も手を抜かず今日まで来たもんな。んでこうしてまた、この時期まで引退せずここにいる。まだ試合ができるんだよな」
中澤「インターハイ、国体って経験して神崎や真田、須川…1年なら北条に中山、篠田が頼もしくなったもんな。
あいつらが力貸してくれなかったら、夏も冬も全国に行けてたかどうか…」
矢島「俺達の代はある意味で他力本願だよな。昨年は先輩達に全国に連れてってもらって、今年は後輩に背中押して連れて来てもらって」
髙木「ある意味情けないが、ある意味幸運でもあるな」
平井「覚えてる?1年の春に新入部員の自己紹介した時のこと」
小宮山「あの時は新入部員が倍…10人くらいいたのにな」
新城「覚えてるよはっきりと。俺が1番アホな発言したからな」
-3年前-
新城「新城 敦史です!神奈川、松浜中出身です!179㎝、ポジションはガードとフォワード!目標は在学中に1度でも全国制覇する事です!!」
ザワザワ…
中澤(マジかよこいつ…)
半笑いの中澤。
矢島(いるんだよなぁどこにでも、こういうとにかく『全国制覇』って言う奴が)
半ば呆れている矢島。
髙木(全国制覇したいならそういう強豪に行って言えばいいのに…まあ、神奈川に全国制覇狙えそうなとこなんて湘洋くらいしかないけどさ…星垓に来てる時点で無理だっての。まあ、それは俺もだが)
新城の言葉を本気には捉えておらず、むしろ煙たさを感じている髙木。
小宮山(面白い奴がいるよな…全国制覇、ホントにできるか同じバスケ部で見てるのも面白いかも)
楽観的な小宮山。
-場面は戻り-
中澤「けど新城はずっと本気だったよな…誰よりも遅くまで練習して、誰よりも早く来て練習して」
髙木「それ見てた俺らも、いつしか一緒になって練習してさ。楽しかったよな、居残り練習」
矢島「当直の先生に『またお前らか!』って怒鳴られたりしてさ」
小宮山「…でも、そんな毎日も今日で終わりなんだな」
平井「でも、目の前にはチャンス、本当にあるんだよね。新城君が入学の時に言った、全国制覇の」
新城「そうだな」
中澤「新城、お前が全国制覇に向かって引っ張ってくれたから今の星垓ってチームがあるんだ。最後で最大のチャンス、獲りに行こうぜ」
新城「…当然だ!悔いは残さねえ!」
慎太郎「…」
武蔵「…」
涼真「…」
春香「…」
聞いていた1年生は全員、声も出ない。
そのまま、誰からともなく解散となった。
涼真(背中押して連れて来てもらって、か…逆境でもチームを鼓舞して盛り上げてたのは先輩達じゃないっすか…むしろ全国に連れて来てもらってんのは俺だってのに)
慎太郎(悔いは残さない、か…その為にも目指す地点は1つしかねえよな)
涼真&慎太郎「「先輩達を、勝たせたい…!」」
そして翌日。
12月23日。
男女合わせて100チームが、東京体育館に集結。
12月23日から29日までの1週間にわたる冬の激闘・ウインターカップが開幕。
12月23日の大会初日。
この日は開会式に加えて女子の1回戦全試合と男子の1回戦の一部が行われる。
-開会式後-
政史「すげ~…テレビやら雑誌の取材班やらマスコミもわんさかいるよ…」
大樹「テレビで見たことあるような場所もあるよ…そんな場所に来てんだな」
新城「おい、俺らはお客さんとして来てる訳じゃねえ。戦いに来てんだぞ。みっともなくキョロキョロしてねえで堂々としてろ」
翔太「は、はい…」
昨年もこの会場を経験している2、3年生は比較的落ち着いた表情。
星垓男子はシード校の為、大会3日目まで出番がない。
この日は、初戦の相手が決まる試合がある為開会式後も観戦している。
慎太郎「すげ~…コート4面もあるよ」
涼真「そりゃ、初日で男女合わせて27試合、2日目も25試合、3日目も24試合あるからな」
新城「開会式終わったから今日明日は自由に観戦だが…2日目の午後は初戦の相手のスカウティングが星垓高校であるからな、それには遅れるなよ」
星垓メンバー「「「うーっす」」」
それぞれ、思い思いの試合を観戦に行く。
女子も同じく、この日に2回戦でぶつかる相手の試合がある。
満月「涼真君!これから女子が明日戦う相手のスカウティングあるんだけど、一緒に見てくれない?」
涼真「いいよ。初戦の相手の試合見るけど、最終試合だし」
(他に特に見たい試合もないし)
満月「…よし」
(スカウティング手伝ってもらう名目で一緒にいれる…!)
満月、小さくガッツポーズ。
女子バスケ部の面々と涼真は、女子の第1試合を観戦する事に。
糸織里「あれ?うまっち?」
満月と涼真が席に座ると、糸織里が反応する。
紗妃「北条君がなんで…?まあ男子は見るべき試合まだ先だけど…」
糸織里「戦いの最中にデートですか!?」
満月「ち、違うから!スカウティングするのに涼真君、バスケそのものをよく知ってるから何か気づいてくれるかなってお願いしただけだから!」
糸織里「ほんとに~?」
女子バスケ部の1年は揃ってニヤニヤしている。
ブーッ!!!
涼真「お、始まるぞ」
東裁大諏訪 0
長井商業 0
涼真「女子の初戦はこの勝者か。どっちもサイズは星垓の女子よりは小さいしフィジカルもあんまりだな」
満月「相手もそれはわかってるだろうからどっちが上がってきても足使ってきそうだね」
両チームの最長身は、長井商業に174㎝のセンターがおり、他は170前後がいい所。
ビッ!
レフェリーがボールをトスし、長井商業ボールからスタート。
長井商業はゆっくりとパスを回した後、24秒タイマー残り10秒程でボールがトップに帰ってくる。
ダッ!
そこから全選手が一斉に動き、スクリーンを掛け合いフリーを作り出す。
バス!!
合わせからゴール下が決まる。
小春「凄いね今の、途中から一気にオフェンスのエンジンかけた感じ」
優花「諏訪のディフェンスは特に悪くなかったんだけどね」
続いての長井商業のオフェンスも同じ。
諏訪が得点を返した直後のオフェンス、ガードが素早くボールを運び、再び素早いパス回し。
そこから、24秒タイマー残り10秒を切る頃
ダッ!
再び一斉にメンバーが走り出す。
バス!!
諏訪のディフェンスが混乱した隙を突き、ガードがレイアップを決める。
その後も、長井商業は素早いパス回しから突然、メンバー全員が走り出しチャンスを作り出す。
涼真「なるほどな」
満月「何がなるほどなの?」
涼真「まあ見てなって。次のオフェンスを」
……To be continued
0
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる