私小説「僕のこの恋は何色？」～ゲイとして生きる僕の道のり

第14章恋は二つに分けられない

No,161 ノンケ→バイ→ゲイ

【これは現在のお話】

　出突っ張りですみません。
　現在の理久りくです。


★ここからは「ノンケ」から始まり「バイ」のグレー・ゾーンを通って「ゲイ」に至るまでの過程を僕なりに考察しようと思います。
　ただし、あくまでも私見である事をご了承下さい。


※──────────※


①→100%「ノンケ」
　＝女を愛し、精神的にも肉体的にも決して男を性愛の対象としない。
　大多数の男性がこのタイプだ。


②→精神的になら男も愛せると主張する「ノンケ」
　＝とは言っても男とSEX出来ない以上、分類は確実に「ノンケ」
　精神的になら愛せると言っても、それは友愛の類い。


③→男ともSEX出来る「ノンケ」
　＝精神的に愛するのはあくまでも女だが、男ともSEXが出来てしまうタイプ。
　概して精力的に強く、享楽的かつ快感だけを求めるタイプも多い。SEXに開放的で、ウリセンやゲイビデオ出演等へのハードルも低い。
　彼女や妻がいたとしても平気で男とSEXが出来るが、精神的には全くの遊び感覚であり、相手が男なだけに浮気の自覚も薄い。
　ニューハーフの人とSEX出来る人もこのタイプが多い。
　女好きながらも男ともSEXが出来るため、表面的にこれを「バイ」にカウントする向きもあるが、僕はあくまでも「男ともSEX出来るノンケ」だと思っている。


↑以上、ここまでは「ノンケ」


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↓以下、ここからは「バイ」のグレーゾーン。


④→どちらかと言えば「ノンケ寄りのバイ」
　＝文字通り。


⑤→精神的にも肉体的にも男女同等に、どちらも等しく愛せる正真正銘の「バイ・セクシャル」。
　＝果たしてこのタイプがどれだけ存在するのかとても疑問。
（僕はこれを、個人的には珍獣かユーマだと思ってる。だって見た事がないもん）


⑥→どちらかと言えば「ゲイ寄りのバイ」
　＝文字通り。


↑以上、ここまでが「バイ」としてのグレーゾーン。
　そして女性との結婚も十分に可能だ。


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↓以下、ここからが「ゲイ」


⑦→女ともSEX出来る「ゲイ」
　＝精神的にも肉体的にも愛するのはあくまでも男なのだが、女ともSEXが出来てしまうタイプ。
　女性にはショックな現実だろうが、ゲイなのにも関わらず結婚している男性に多いタイプ。
　上記③の「男ともSEX出来るノンケ」とは全く性質が異なる。上記③は快楽主義から男とも遊び感覚で積極的なSEXを行えるもので、精力的にもタフだし、むしろ女性を大いに満足させられる強者も多い。男ともSEX出来るくらいだから女とのSEXはそれ以上に大好き。
　しかしこの⑦の「ゲイなのに女とも出来る」タイプは、あくまでも「ゲイ」なのに世間体や親の意を酌んで不本意な結婚をしている人も多く、女性とのSEXはあくまでもカモフラージュや義理であるため、その接触は極めて消極的な人が多い。
　明らかに「ゲイ」なのに機能的に女ともSEXが出来てしまう事が幸福なのか不幸なのかは人それぞれだ。
　女ともSEXがやれなくもないので、これを表面的に「バイ」とカウントする向きもあるが、僕はあくまでも「女ともSEXの出来るゲイ」と思っている。


⑧→精神的になら女も愛せると主張する「ゲイ」
　＝とは言っても女とSEX出来ない以上、分類は確実に「ゲイ」
　精神的になら愛せると言っても、それは友愛の類い。


⑨→100%「ゲイ」
＝男を愛し、精神的にも肉体的にも決して女を性愛の対象としない。


↑↑↑
　僕は迷う事なくこのタイプ。そしてナッキーもタッチも一緒だ。


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　以上、この判断はとにかく自己申告に委ねるしかない。本当のところは自分自身だけが自覚しているのだから。

　で、「隼人はどのタイプだったのか？」となる。
　僕は隼人の「彼女話し」がどうにもピンとこなくて「本当に彼女なのか？」とか「隼人だけの思い込みじゃないのか？」とか、随分長い間（はてな？）と疑っていた。
　当然、タイプとしては ⑧ の「精神的になら女も愛せると主張するゲイ」なのか？
　と思っていたのだが──。

　どうなんだろう………
　隼人の正体やいかに？
　と、この答えは後のお話に関わってくるので、今回はここまで。