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六粒目 幻灯蓮 ~『我が上の星は見えぬ』の巻~
その六 真夜中の露茜池の畔で、本当のことがわかってしまいました!
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「秀女選抜」? 「水嬉」の芸で貞海様を助ける?
「あ、あの、『秀女選抜』って、何でしょうか?」
「あら、『秀女選抜』を知らないの? 『秀女選抜』っていうのは、後宮に召し抱える女を選ぶ試験のようなものなのよ。三年に一回、都城で開かれるの。わたしは、小さい頃から、いつか後宮へ行きたいと思っていたの。ようやくその機会が巡ってきたのよ」
後宮というのは、人間界の国の頭領である帝の伴侶が住む場所よね。
帝の後を継ぐ子を得るために、たくさんの伴侶を抱えることもあるらしい。
貞海様は、妍国の帝の伴侶になりたいということなのかしら?
「一晩、よく考えてみてちょうだい。返事は明日でいいわ。準備はわたしの方で整えておくから、あなたは同行する決心がついたら、そのまま一緒に来てくれればいいの。
わたしの個人的な侍女というだけで、女官になるわけではないから、あなたが後宮に縛られることはないわ。そのあたりは心配いらないから――」
「は、はい……」
わたしの「水嬉」が、「秀女選抜」でどう役に立つというのだろう?
面白い芸ができる侍女がいるからといって、帝の伴侶に選ばれることはないと思うのだけど――。考えても、よくわからない……。
その後は、翼翔と青楓が、部屋にあった椅子や瓶を使った軽業をいくつかやってみせ、貞海様を大いに喜ばせた。
貞海様から多額の礼金と大きな菓子の包みを受け取り、わたしは、翼翔や青楓と一緒に、一座のところへ帰ってきた。
翼翔から、杜家での「水嬉」の様子やわたしが侍女に望まれた話を聞くと、みんなが驚き喜んでくれたが、座頭は、ちょっとすまなそうな顔でわたしに言った。
「思阿さんは、来なかったよ……。何か、用事ができて遅れているのかもしれないな。今夜も、ここで出し物を続けて待ってみよう。
俺たちは、まだしばらく州城にとどまるつもりだから、深緑さんさえよければ、思阿さんが来るまで、俺たちと一緒にずっとここにいたらいい。
もちろん、貞海様と都城へ行くというなら、俺が思阿さんにちゃんと伝えておいてやるよ」
玄姫様から預かった地図に寄れば、天空花園へ返すべき最後の一粒は、都城・榮陵にあることがわかっている。
現われるかどうかわからない思阿さんを州城で待つよりも、ここでの務めが片付いたら、貞海様にくっついて、さっさと都城へ行ってみる方がいいのかもしれない。
いつかは、別れなければならないときがやってくる……。
だって、思阿さんは人間だし、わたしは天界へ帰るから――。
でも、それは、まだまだ先の話だと思っていた。
もしこのまま、二度と思阿さんに会えないなんてことになったら――。
わたしは、思わず髪に挿したかんざしに手を伸ばした。
かんざしの貴石に触れると、これを挿してくれたときの思阿さんの照れくさそうな顔が思い出されて、胸の奥がほんのり温かくなった。
◇ ◇ ◇
夕方から夜にかけては、昨晩よりも多くの客が屋台街に集まってきた。
貞海様からもらった三色の石を使った「水嬉」は、新たな観客を呼び込んで、たくさんの銅銭を器に招き寄せた。
夜も更け、自分の出番を終えたわたしは、屋台街を一人でそぞろ歩いていた。
勝手に虫籠から這い出した夏先生は、いつものようにわたしの服の襟元につかまって、小さな声で話しかけてきた。
「それで、どうするのじゃ? 務めを終えても、ここで思阿を待つつもりか?」
「そうすることに決めました。わたしは、やっぱり思阿さんに会わないまま、先へ進むことはできません。それに、もし、彼が何か困ったことに巻き込まれているのなら、わたしが助けてあげなければ!」
「これでは、どちらが、用心棒だかわからんのう、フォッ、フォッ、フォッ!」
わたしにとって、思阿さんは、もうただの用心棒じゃない。
わたしにできることがあるのなら、思阿さんに力を貸してあげたい!
―― グルギュルグル……ギュルウウウーンッ……。
「おお! 迷いがふっきれたのは、確かなようじゃ! さっさと腹を満たして、今夜の務めに備えねばならんぞ」
「ええ、そうですね。昼に目をつけておいた饅頭屋へ行ってみましょう!」
屋台街の灯りが、少し明るくなったような気がした。
心が軽くなると、体も軽くなる。
わたしは、ひょいとひょいと、人波をかき分けて進んでいった。
◇ ◇ ◇
今夜は天気も良く、頭上には星が光っていた。
真夜中を過ぎ、先ほどまで見物客で溢れかえっていた屋台街も静かな眠りについた。
わたしは、物音を立てないように気をつけながら、玄姫廟の宿坊を出て、露茜池に向かって歩き始めた。
もう少しで屋台街の入り口というあたりまで行ったとき、不意に路地から人影が飛び出してきた。わたしは、慌てて近くの店の壁に張り付いた。
向こうが、こちらに気づいた様子はなく、人影は振り返りもせず走り去った。
あまり大柄ではない。もしかすると、女の人かもしれない。
人影は、屋台街を抜け、蓮池の方へ向かって、まっすぐに進んでいった。
どうやら人影が目指しているのは、わたしと同じ場所のようだ。
ときどき柳の木の影に隠れながら、人影を追いかけるようにして、わたしも蓮池に近づいていった。
昨晩の治宏さんの事件のせいか、簡単な防壁のようなものが、蓮池の手前に築かれていたが、人影はそれを乗り越えて奥へ向かった。
わたしも、適当な距離をとりながら、それに続いた。
蓮池の奥では、今夜も例の怪しい蓮が花開いていた。
うっすらと青みを帯びた花びらを、星空に向かって大きく広げていた。
人影は、懐から刀を取り出すと、素早く池に近づき蓮の花を刈り取った。
そのとき、近くの植え込みから、もう一つの人影が飛び出した。
飛び出した人影は、池の畔にいた人影に、いきなり刀で打ちかかっていった。
蓮の花を手にした人影は、花を刈り取った刀で、相手の刃を受け止め押し返した。
わたしは、急いで植え込みに隠れ、ひとまず成り行きを見守ることにした。
小さな刀で、大刀を払いのけた人影は、ほどよい間合いをとると静かに言った。
「馮颯懍、やはりおまえだったか! ずっと、わたしの後をつけていたであろう? 黄龍軍将軍のおまえが、今頃どうしてこんな所にいる? ククク……、我が軍に恐れをなし、とうとう人間界へ逃げ出したか?」
「黙れ、災媛! おまえこそ、人間界へ潜り込み何を企んでいる?」
馮颯懍? 会ったことはないけれど、名前は知っている。天帝黄龍軍の勇猛な将軍だ。
災媛は、魔軍の指揮官の一人だ。人間界に様々な災いを持ち込む、やっかいな魔女神であると、雅文が言っていた。
災媛は、左手に持った花弁が落ちた蓮の茎を、馮将軍に突き出しながら言った。
「フッ、フッ、フッ! この蓮は、天界から人間界にこぼれ落ち、悪しき質を帯びた種から育ったものだろう? 天界のものなど、滅多に我らの手には入らぬ。これに、魔力を加えればどんな恐ろしいものに変化するであろうな?」
「そうはさせん!」
馮将軍が、力を込めて振り下ろした大刀の刃から、金色の光が飛び散った。
それを刀で受けて押し返しながら、災媛は、少しずつ後ずさりしていた。
いや違う! たくみに足を動かしながら、地表に何かの図を描いているのだ。
災姫の足元には、魔界へ通じる扉となる魔紋ができあがりつつあった。
これは……。
「馮将軍! 災媛から離れて!!」
わたしは、植え込みから飛び出し、大きな声で叫んだ。
わたしの声を聞いて、馮将軍が素早く後ろへ飛び退くと、魔紋から放たれた銀色の光が災媛を包み込んだ。
あれ以上、災媛に近づいていたら、馮将軍もこの光に取り込まれていたはずだ。
蓮の花の茎を握ったまま、災媛は光に守られ地中に吸い込まれていった。
「シェ、深緑さん……」
えっ?! わたしの名を呼ぶその声は、まさか――。
刀を鞘に収め、わたしに走り寄ろうとした馮将軍の顔を、突如、池から伸びてきた大きな蓮の葉が覆った。
その場に倒れ込んだ彼の頭上には、靄が沸き上がり、一つの絵が映し出された。
それは、天空花園を連れ立って歩く、玄姫様と馮将軍――思阿さんの凜々しく美しい姿だった……。
「あ、あの、『秀女選抜』って、何でしょうか?」
「あら、『秀女選抜』を知らないの? 『秀女選抜』っていうのは、後宮に召し抱える女を選ぶ試験のようなものなのよ。三年に一回、都城で開かれるの。わたしは、小さい頃から、いつか後宮へ行きたいと思っていたの。ようやくその機会が巡ってきたのよ」
後宮というのは、人間界の国の頭領である帝の伴侶が住む場所よね。
帝の後を継ぐ子を得るために、たくさんの伴侶を抱えることもあるらしい。
貞海様は、妍国の帝の伴侶になりたいということなのかしら?
「一晩、よく考えてみてちょうだい。返事は明日でいいわ。準備はわたしの方で整えておくから、あなたは同行する決心がついたら、そのまま一緒に来てくれればいいの。
わたしの個人的な侍女というだけで、女官になるわけではないから、あなたが後宮に縛られることはないわ。そのあたりは心配いらないから――」
「は、はい……」
わたしの「水嬉」が、「秀女選抜」でどう役に立つというのだろう?
面白い芸ができる侍女がいるからといって、帝の伴侶に選ばれることはないと思うのだけど――。考えても、よくわからない……。
その後は、翼翔と青楓が、部屋にあった椅子や瓶を使った軽業をいくつかやってみせ、貞海様を大いに喜ばせた。
貞海様から多額の礼金と大きな菓子の包みを受け取り、わたしは、翼翔や青楓と一緒に、一座のところへ帰ってきた。
翼翔から、杜家での「水嬉」の様子やわたしが侍女に望まれた話を聞くと、みんなが驚き喜んでくれたが、座頭は、ちょっとすまなそうな顔でわたしに言った。
「思阿さんは、来なかったよ……。何か、用事ができて遅れているのかもしれないな。今夜も、ここで出し物を続けて待ってみよう。
俺たちは、まだしばらく州城にとどまるつもりだから、深緑さんさえよければ、思阿さんが来るまで、俺たちと一緒にずっとここにいたらいい。
もちろん、貞海様と都城へ行くというなら、俺が思阿さんにちゃんと伝えておいてやるよ」
玄姫様から預かった地図に寄れば、天空花園へ返すべき最後の一粒は、都城・榮陵にあることがわかっている。
現われるかどうかわからない思阿さんを州城で待つよりも、ここでの務めが片付いたら、貞海様にくっついて、さっさと都城へ行ってみる方がいいのかもしれない。
いつかは、別れなければならないときがやってくる……。
だって、思阿さんは人間だし、わたしは天界へ帰るから――。
でも、それは、まだまだ先の話だと思っていた。
もしこのまま、二度と思阿さんに会えないなんてことになったら――。
わたしは、思わず髪に挿したかんざしに手を伸ばした。
かんざしの貴石に触れると、これを挿してくれたときの思阿さんの照れくさそうな顔が思い出されて、胸の奥がほんのり温かくなった。
◇ ◇ ◇
夕方から夜にかけては、昨晩よりも多くの客が屋台街に集まってきた。
貞海様からもらった三色の石を使った「水嬉」は、新たな観客を呼び込んで、たくさんの銅銭を器に招き寄せた。
夜も更け、自分の出番を終えたわたしは、屋台街を一人でそぞろ歩いていた。
勝手に虫籠から這い出した夏先生は、いつものようにわたしの服の襟元につかまって、小さな声で話しかけてきた。
「それで、どうするのじゃ? 務めを終えても、ここで思阿を待つつもりか?」
「そうすることに決めました。わたしは、やっぱり思阿さんに会わないまま、先へ進むことはできません。それに、もし、彼が何か困ったことに巻き込まれているのなら、わたしが助けてあげなければ!」
「これでは、どちらが、用心棒だかわからんのう、フォッ、フォッ、フォッ!」
わたしにとって、思阿さんは、もうただの用心棒じゃない。
わたしにできることがあるのなら、思阿さんに力を貸してあげたい!
―― グルギュルグル……ギュルウウウーンッ……。
「おお! 迷いがふっきれたのは、確かなようじゃ! さっさと腹を満たして、今夜の務めに備えねばならんぞ」
「ええ、そうですね。昼に目をつけておいた饅頭屋へ行ってみましょう!」
屋台街の灯りが、少し明るくなったような気がした。
心が軽くなると、体も軽くなる。
わたしは、ひょいとひょいと、人波をかき分けて進んでいった。
◇ ◇ ◇
今夜は天気も良く、頭上には星が光っていた。
真夜中を過ぎ、先ほどまで見物客で溢れかえっていた屋台街も静かな眠りについた。
わたしは、物音を立てないように気をつけながら、玄姫廟の宿坊を出て、露茜池に向かって歩き始めた。
もう少しで屋台街の入り口というあたりまで行ったとき、不意に路地から人影が飛び出してきた。わたしは、慌てて近くの店の壁に張り付いた。
向こうが、こちらに気づいた様子はなく、人影は振り返りもせず走り去った。
あまり大柄ではない。もしかすると、女の人かもしれない。
人影は、屋台街を抜け、蓮池の方へ向かって、まっすぐに進んでいった。
どうやら人影が目指しているのは、わたしと同じ場所のようだ。
ときどき柳の木の影に隠れながら、人影を追いかけるようにして、わたしも蓮池に近づいていった。
昨晩の治宏さんの事件のせいか、簡単な防壁のようなものが、蓮池の手前に築かれていたが、人影はそれを乗り越えて奥へ向かった。
わたしも、適当な距離をとりながら、それに続いた。
蓮池の奥では、今夜も例の怪しい蓮が花開いていた。
うっすらと青みを帯びた花びらを、星空に向かって大きく広げていた。
人影は、懐から刀を取り出すと、素早く池に近づき蓮の花を刈り取った。
そのとき、近くの植え込みから、もう一つの人影が飛び出した。
飛び出した人影は、池の畔にいた人影に、いきなり刀で打ちかかっていった。
蓮の花を手にした人影は、花を刈り取った刀で、相手の刃を受け止め押し返した。
わたしは、急いで植え込みに隠れ、ひとまず成り行きを見守ることにした。
小さな刀で、大刀を払いのけた人影は、ほどよい間合いをとると静かに言った。
「馮颯懍、やはりおまえだったか! ずっと、わたしの後をつけていたであろう? 黄龍軍将軍のおまえが、今頃どうしてこんな所にいる? ククク……、我が軍に恐れをなし、とうとう人間界へ逃げ出したか?」
「黙れ、災媛! おまえこそ、人間界へ潜り込み何を企んでいる?」
馮颯懍? 会ったことはないけれど、名前は知っている。天帝黄龍軍の勇猛な将軍だ。
災媛は、魔軍の指揮官の一人だ。人間界に様々な災いを持ち込む、やっかいな魔女神であると、雅文が言っていた。
災媛は、左手に持った花弁が落ちた蓮の茎を、馮将軍に突き出しながら言った。
「フッ、フッ、フッ! この蓮は、天界から人間界にこぼれ落ち、悪しき質を帯びた種から育ったものだろう? 天界のものなど、滅多に我らの手には入らぬ。これに、魔力を加えればどんな恐ろしいものに変化するであろうな?」
「そうはさせん!」
馮将軍が、力を込めて振り下ろした大刀の刃から、金色の光が飛び散った。
それを刀で受けて押し返しながら、災媛は、少しずつ後ずさりしていた。
いや違う! たくみに足を動かしながら、地表に何かの図を描いているのだ。
災姫の足元には、魔界へ通じる扉となる魔紋ができあがりつつあった。
これは……。
「馮将軍! 災媛から離れて!!」
わたしは、植え込みから飛び出し、大きな声で叫んだ。
わたしの声を聞いて、馮将軍が素早く後ろへ飛び退くと、魔紋から放たれた銀色の光が災媛を包み込んだ。
あれ以上、災媛に近づいていたら、馮将軍もこの光に取り込まれていたはずだ。
蓮の花の茎を握ったまま、災媛は光に守られ地中に吸い込まれていった。
「シェ、深緑さん……」
えっ?! わたしの名を呼ぶその声は、まさか――。
刀を鞘に収め、わたしに走り寄ろうとした馮将軍の顔を、突如、池から伸びてきた大きな蓮の葉が覆った。
その場に倒れ込んだ彼の頭上には、靄が沸き上がり、一つの絵が映し出された。
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