36 / 80
三粒目 黄金李 ~『貪欲は必ず身を食う』の巻~
その七 わたしが岩棚へ上る方法は、これしかありません……たぶん!
しおりを挟む
急いで外へ出てみると、思阿さんは、扉の外に座っていた。
「どうして、中へ入らないんですか?」
「俺は、用心棒ですから、ここで一晩中番をしています。深緑さんは、安心して休んでください」
旅の間には、一つ部屋に二人で泊まらなければならないこともあった。
たいてい思阿さんは、わたしに寝台を譲ってくれて、自分は椅子や床で寝ていた。
でも、部屋の外で寝るなんてことはなかったのよね――。
やっぱり、まだ、さっきのことを怒っているんだろうか?
「ごめんなさい、思阿さん。用心棒としてちゃんと務めを果たそうとしてくれているのに、何だか意地悪なことを言ってしまいました。嫌な気持ちにさせてしまいましたよね。すみませんでした」
隣にしゃがみ込んで、わたしが謝ると、思阿さんは小さく首を振って明るい声で言った。
「俺の方こそ、すみませんでした。途中で役目を放り出すかもしれないと思われていたなんて、用心棒失格です。もっと、深緑さんに信頼してもらえるように頑張ります。だから、今夜はここでしっかり見張りをします」
「思阿さん……」
やっぱり、思阿さんはいい人だ。
用心棒が、あなたで良かったです!
これからも、あなたと一緒に旅を続けたい。その気持ちを伝えたいのだけど――。
雅文が、何か言っていたわよね。
手を握る? 軽く抱きつく? 頭をなでる? 今は、どれが正解なんだろう?!
「えっ? シェ、深緑さん?……、うわぁっ! あっ……、へぇっ?!……」
とりあえず、一通り全部やってみた。 最後に、「頬ずりする」もつけてみた。
これで、わたしの気持ちは、思阿さんに伝わったかしら――。
「お休みなさい!」
わたしは、満足して、扉を開け部屋に戻った。
ちょっとだけ間を置いて、思阿さんが小さな声で、「おやすみなさい」と言うのが聞こえた。
◇ ◇ ◇
「深緑! 深緑! 起きろ! 客人が到着したぞ!」
枕元の虫籠から聞こえた夏先生の声で、わたしは目を覚ました。
まだ、朝ではない……。
卓の上に置いた手燭の灯りは、とっくに消えたはずだが、部屋の中がうっすらと明るい。
寝台の上に上体を起こし、光を感じる方向に目をやる。
きらきらときらめくものを抱えて、誰かが立っていた。
「ヤ、雅文?! 雅文なの?!」
思わず大きな声で叫びそうになって、慌てて口に手を押し当てた。
羽衣を両手に抱えた雅文が、寝台の横に立っていた。
「翠姫様からの伝言です。これを用いて、役目を果たしなさいとのことです。
しっかり眠ったから、気も貯まって霊力も十分使えるはずですね。すぐに行きましょう!
これを着て飛び上がれば、崖の李の木に近づくことができます。今なら、誰にも気づかれずに種核を天に返せます。急いでください、深緑!」
「う、うん……。わかったわ、雅文!」
わたしは、虫籠を腰に下げ、天の柄杓を懐に入れると、静かに扉を開けた。
思阿さんは、離れの壁にもたれかかり寝息を立てていた。
羽衣を持った雅文と一緒に、わたしは、李畑に向かって走りだした。
◇ ◇ ◇
李畑の片隅で、着ていた服を脱ぎ、久しぶりに羽衣をまとう。
ほわっと良い香りがして、体が軽くなったように感じた。
雅文に預けた虫籠から、夏先生が顔を出し、目を細めて嬉しそうに言った。
「フォッ、フォッ、フォッ! 深緑、なにやら以前よりも、なまめかしくなったのう! いろいろ成長しておるな!」
「老夏! 余計なことを言わないでください! 深緑、始めてください!」
雅文に厳しく言われて、さすがの夏先生もへこんでいる。
わたしは、人差し指の先で、夏先生の丸い頭をこちょこちょと撫でた。
今夜も、とっても可愛いですよ! 気をよくしたらしい夏先生が、「ケケロッ」と鳴いた。
懐から柄杓を取り出し、右手に持つ。
一振りすると、柄杓が大きく伸びた。準備完了!
トントンと軽く跳びはねてから、つま先で強く地面を蹴ると、わたしの体はふわりと宙に浮かび上がった。
ほの温かい風に包まれ、岩棚まで一気に飛んでいく。
わたしが近づくと、岩棚の李の木が、威嚇するように枝をざわつかせ葉を揺らした。
葉陰からちらりと見えたのは、新しい蕾だ!
「えぇーぃっ!」
李の木の上を飛び越えながら柄杓を振り、李の木に天水を振りかけた。
萌葱色の炎が上がり、李の木を包む。蕾を守ろうと、枝葉が丸い形にまとまる。
むき出しになった根方へ、さらに天水を注ぐ。
「ひゃあぁっ!」
岩棚から長い根が盛り上がり、わたしに向かって鞭のように伸びてきた。
くるくるとまわりながらそれを避けて、根にも天水を降り注ぐ。油断は禁物ね!
李の木は、燃えさかる炎の中で身を揺らし、静かに呻いていた。
わたしのせいね……。こんな寂しい場所で、矢まで射掛けられて……。
でも、人間を惑わして、命まで奪ってはだめ……。
もう、戻りなさい、天の花園へ……。そこで、伸び伸びと育つのよ! たくさんの甘い実をつけて、みんなの喉を潤してあげてね!
李の木の根方で、小さな粒が、きらりと光るのが見えた。
この木の種核に間違いない。
わたしは、柄杓を頭上に掲げ、種核を天へ返すため、祈りの言葉を唱えた。
「かい・ちょう・かん・ぎょう・ひつ・ほ・ひょう! 汝、天の庭のものならば、天の庭へ!」
わたしの頭上に広がる夜空に、浮かび上がるように七つの星が現れた
その三番目の星・天璣。天璣がひときわ明るく輝くと、そこから下ろされた光の糸が李の種核と結ばれた。
光の糸に導かれ,種核は天璣に向かってまっすぐに上昇を始めた。
わたしは、地上に降りて、雅文と一緒に天へ昇る李の種核をじっと見つめていた。
いつものように、最後は天璣に吸い込まれるようにして、種核は消えた。
七つの星が消える前に、わたしはもう一度、種核が無事に天空花園へ戻ることを祈った。
萌葱色の炎が消えたと同時に、岩棚が細かな石粒となって崖下に崩れ落ちた。
金の李の木がどこにあったのか、もう誰も説明できないほどに、何もかもがきれいさっぱり失われたのだった。
「雅文、種核を天へ返して金の李の木は消えたけれど、李の実や実から取り出した黄金の種はそのままでいいの? 実を食べた人や種をもらった人は大丈夫かしら?」
元の服に着替え、羽衣をたたみながら、わたしは雅文に尋ねた。
夜明けまでは時間があるようだが、のんびりしてはいられない。
もし、まだやらねばならないことがあるのなら、早く片付けてしまいたい。
「種核が天に戻ったことは確かめられたので、心配ないとは思いますが――、老夏、どう考えますか?」
雅文が返してくれた虫籠から、眠そうな顔を出して、夏先生が言った。
「李の種は、正真正銘、黄金でできたものじゃ。なぜ、そのようなものが生成されたのかは、わしにもわからん。ただ、あの種から芽が出ることはないじゃろう。そうであるとしたら、問題は、実の方じゃな。食べた者に、何らかの異変が起こるのかもしれぬ」
「最初に実を食べた勇仁さんは、子どもたちを捨ててどこかへ行ってしまったのですよね?」
「ああ、そうじゃったな。何か、恐ろしい目に遭って、身を隠したのかもしれぬな」
今日、李の実をかじった偉強さんにも、何か良くないことが起こるのだろうか?
羽衣とともに、天界へと帰っていく雅文を見送り、わたしと夏先生は離れへと戻ってきた。
思阿さんは、同じ場所で寝ていたが、少しだけ姿勢が変わっていた。
眠い目をこすりながら部屋に入り、寝台に横になった。
ここは離れだし、明日の朝は、少しぐらい寝過ごしても大丈夫よね――。
しかし、翌朝、荒々しい蹄の音と大きな呼び声によって、わたしは、たたき起こされることになったのだった。
「どうして、中へ入らないんですか?」
「俺は、用心棒ですから、ここで一晩中番をしています。深緑さんは、安心して休んでください」
旅の間には、一つ部屋に二人で泊まらなければならないこともあった。
たいてい思阿さんは、わたしに寝台を譲ってくれて、自分は椅子や床で寝ていた。
でも、部屋の外で寝るなんてことはなかったのよね――。
やっぱり、まだ、さっきのことを怒っているんだろうか?
「ごめんなさい、思阿さん。用心棒としてちゃんと務めを果たそうとしてくれているのに、何だか意地悪なことを言ってしまいました。嫌な気持ちにさせてしまいましたよね。すみませんでした」
隣にしゃがみ込んで、わたしが謝ると、思阿さんは小さく首を振って明るい声で言った。
「俺の方こそ、すみませんでした。途中で役目を放り出すかもしれないと思われていたなんて、用心棒失格です。もっと、深緑さんに信頼してもらえるように頑張ります。だから、今夜はここでしっかり見張りをします」
「思阿さん……」
やっぱり、思阿さんはいい人だ。
用心棒が、あなたで良かったです!
これからも、あなたと一緒に旅を続けたい。その気持ちを伝えたいのだけど――。
雅文が、何か言っていたわよね。
手を握る? 軽く抱きつく? 頭をなでる? 今は、どれが正解なんだろう?!
「えっ? シェ、深緑さん?……、うわぁっ! あっ……、へぇっ?!……」
とりあえず、一通り全部やってみた。 最後に、「頬ずりする」もつけてみた。
これで、わたしの気持ちは、思阿さんに伝わったかしら――。
「お休みなさい!」
わたしは、満足して、扉を開け部屋に戻った。
ちょっとだけ間を置いて、思阿さんが小さな声で、「おやすみなさい」と言うのが聞こえた。
◇ ◇ ◇
「深緑! 深緑! 起きろ! 客人が到着したぞ!」
枕元の虫籠から聞こえた夏先生の声で、わたしは目を覚ました。
まだ、朝ではない……。
卓の上に置いた手燭の灯りは、とっくに消えたはずだが、部屋の中がうっすらと明るい。
寝台の上に上体を起こし、光を感じる方向に目をやる。
きらきらときらめくものを抱えて、誰かが立っていた。
「ヤ、雅文?! 雅文なの?!」
思わず大きな声で叫びそうになって、慌てて口に手を押し当てた。
羽衣を両手に抱えた雅文が、寝台の横に立っていた。
「翠姫様からの伝言です。これを用いて、役目を果たしなさいとのことです。
しっかり眠ったから、気も貯まって霊力も十分使えるはずですね。すぐに行きましょう!
これを着て飛び上がれば、崖の李の木に近づくことができます。今なら、誰にも気づかれずに種核を天に返せます。急いでください、深緑!」
「う、うん……。わかったわ、雅文!」
わたしは、虫籠を腰に下げ、天の柄杓を懐に入れると、静かに扉を開けた。
思阿さんは、離れの壁にもたれかかり寝息を立てていた。
羽衣を持った雅文と一緒に、わたしは、李畑に向かって走りだした。
◇ ◇ ◇
李畑の片隅で、着ていた服を脱ぎ、久しぶりに羽衣をまとう。
ほわっと良い香りがして、体が軽くなったように感じた。
雅文に預けた虫籠から、夏先生が顔を出し、目を細めて嬉しそうに言った。
「フォッ、フォッ、フォッ! 深緑、なにやら以前よりも、なまめかしくなったのう! いろいろ成長しておるな!」
「老夏! 余計なことを言わないでください! 深緑、始めてください!」
雅文に厳しく言われて、さすがの夏先生もへこんでいる。
わたしは、人差し指の先で、夏先生の丸い頭をこちょこちょと撫でた。
今夜も、とっても可愛いですよ! 気をよくしたらしい夏先生が、「ケケロッ」と鳴いた。
懐から柄杓を取り出し、右手に持つ。
一振りすると、柄杓が大きく伸びた。準備完了!
トントンと軽く跳びはねてから、つま先で強く地面を蹴ると、わたしの体はふわりと宙に浮かび上がった。
ほの温かい風に包まれ、岩棚まで一気に飛んでいく。
わたしが近づくと、岩棚の李の木が、威嚇するように枝をざわつかせ葉を揺らした。
葉陰からちらりと見えたのは、新しい蕾だ!
「えぇーぃっ!」
李の木の上を飛び越えながら柄杓を振り、李の木に天水を振りかけた。
萌葱色の炎が上がり、李の木を包む。蕾を守ろうと、枝葉が丸い形にまとまる。
むき出しになった根方へ、さらに天水を注ぐ。
「ひゃあぁっ!」
岩棚から長い根が盛り上がり、わたしに向かって鞭のように伸びてきた。
くるくるとまわりながらそれを避けて、根にも天水を降り注ぐ。油断は禁物ね!
李の木は、燃えさかる炎の中で身を揺らし、静かに呻いていた。
わたしのせいね……。こんな寂しい場所で、矢まで射掛けられて……。
でも、人間を惑わして、命まで奪ってはだめ……。
もう、戻りなさい、天の花園へ……。そこで、伸び伸びと育つのよ! たくさんの甘い実をつけて、みんなの喉を潤してあげてね!
李の木の根方で、小さな粒が、きらりと光るのが見えた。
この木の種核に間違いない。
わたしは、柄杓を頭上に掲げ、種核を天へ返すため、祈りの言葉を唱えた。
「かい・ちょう・かん・ぎょう・ひつ・ほ・ひょう! 汝、天の庭のものならば、天の庭へ!」
わたしの頭上に広がる夜空に、浮かび上がるように七つの星が現れた
その三番目の星・天璣。天璣がひときわ明るく輝くと、そこから下ろされた光の糸が李の種核と結ばれた。
光の糸に導かれ,種核は天璣に向かってまっすぐに上昇を始めた。
わたしは、地上に降りて、雅文と一緒に天へ昇る李の種核をじっと見つめていた。
いつものように、最後は天璣に吸い込まれるようにして、種核は消えた。
七つの星が消える前に、わたしはもう一度、種核が無事に天空花園へ戻ることを祈った。
萌葱色の炎が消えたと同時に、岩棚が細かな石粒となって崖下に崩れ落ちた。
金の李の木がどこにあったのか、もう誰も説明できないほどに、何もかもがきれいさっぱり失われたのだった。
「雅文、種核を天へ返して金の李の木は消えたけれど、李の実や実から取り出した黄金の種はそのままでいいの? 実を食べた人や種をもらった人は大丈夫かしら?」
元の服に着替え、羽衣をたたみながら、わたしは雅文に尋ねた。
夜明けまでは時間があるようだが、のんびりしてはいられない。
もし、まだやらねばならないことがあるのなら、早く片付けてしまいたい。
「種核が天に戻ったことは確かめられたので、心配ないとは思いますが――、老夏、どう考えますか?」
雅文が返してくれた虫籠から、眠そうな顔を出して、夏先生が言った。
「李の種は、正真正銘、黄金でできたものじゃ。なぜ、そのようなものが生成されたのかは、わしにもわからん。ただ、あの種から芽が出ることはないじゃろう。そうであるとしたら、問題は、実の方じゃな。食べた者に、何らかの異変が起こるのかもしれぬ」
「最初に実を食べた勇仁さんは、子どもたちを捨ててどこかへ行ってしまったのですよね?」
「ああ、そうじゃったな。何か、恐ろしい目に遭って、身を隠したのかもしれぬな」
今日、李の実をかじった偉強さんにも、何か良くないことが起こるのだろうか?
羽衣とともに、天界へと帰っていく雅文を見送り、わたしと夏先生は離れへと戻ってきた。
思阿さんは、同じ場所で寝ていたが、少しだけ姿勢が変わっていた。
眠い目をこすりながら部屋に入り、寝台に横になった。
ここは離れだし、明日の朝は、少しぐらい寝過ごしても大丈夫よね――。
しかし、翌朝、荒々しい蹄の音と大きな呼び声によって、わたしは、たたき起こされることになったのだった。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
家出した伯爵令嬢【完結済】
弓立歩
恋愛
薬学に長けた家に生まれた伯爵令嬢のカノン。病弱だった第2王子との7年の婚約の結果は何と婚約破棄だった!これまでの尽力に対して、実家も含めあまりにもつらい仕打ちにとうとうカノンは家を出る決意をする。
番外編において暴力的なシーン等もありますので一応R15が付いています
6/21完結。今後の更新は予定しておりません。また、本編は60000字と少しで柔らかい表現で出来ております
三年目の離縁、「白い結婚」を申し立てます! 幼な妻のたった一度の反撃
紫月 由良
恋愛
【書籍化】5月30日発行されました。イラストは天城望先生です。
【本編】十三歳で政略のために婚姻を結んだエミリアは、夫に顧みられない日々を過ごす。夫の好みは肉感的で色香漂う大人の女性。子供のエミリアはお呼びではなかった。ある日、参加した夜会で、夫が愛人に対して、妻を襲わせた上でそれを浮気とし家から追い出すと、楽しそうに言ってるのを聞いてしまう。エミリアは孤児院への慰問や教会への寄付で培った人脈を味方に、婚姻無効を申し立て、夫の非を詳らかにする。従順(見かけだけ)妻の、夫への最初で最後の反撃に出る。
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
お飾りの側妃ですね?わかりました。どうぞ私のことは放っといてください!
水川サキ
恋愛
クオーツ伯爵家の長女アクアは17歳のとき、王宮に側妃として迎えられる。
シルバークリス王国の新しい王シエルは戦闘能力がずば抜けており、戦の神(野蛮な王)と呼ばれている男。
緊張しながら迎えた謁見の日。
シエルから言われた。
「俺がお前を愛することはない」
ああ、そうですか。
結構です。
白い結婚大歓迎!
私もあなたを愛するつもりなど毛頭ありません。
私はただ王宮でひっそり楽しく過ごしたいだけなのです。
鬼の頭領様の花嫁ごはん!
おうぎまちこ(あきたこまち)
キャラ文芸
キャラ文芸大会での応援、本当にありがとうございました。
2/1になってしまいましたが、なんとか完結させることが出来ました。
本当にありがとうございます(*'ω'*)
あとで近況ボードにでも、鬼のまとめか何かを書こうかなと思います。
時は平安。貧乏ながらも幸せに生きていた菖蒲姫(あやめひめ)だったが、母が亡くなってしまい、屋敷を維持することが出来ずに出家することなった。
出家当日、鬼の頭領である鬼童丸(きどうまる)が現れ、彼女は大江山へと攫われてしまう。
人間と鬼の混血である彼は、あやめ姫を食べないと(色んな意味で)、生きることができない呪いにかかっているらしくて――?
訳アリの過去持ちで不憫だった人間の少女が、イケメン鬼の頭領に娶られた後、得意の料理を食べさせたり、相手に食べられたりしながら、心を通わせていく物語。
(優しい鬼の従者たちに囲まれた三食昼寝付き生活)
※キャラ文芸大賞用なので、アルファポリス様でのみ投稿中。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる