35 / 80
三粒目 黄金李 ~『貪欲は必ず身を食う』の巻~
その六 思阿さんの出世を邪魔するつもりはありません! でもね……。
しおりを挟む
―― ズンッ!
「おおーっ!!」
矢は、見事に金の李が下がる小枝に命中した。
李は、空中に差し出されるように枝から離れ、崖を転がり落ちた。
近くにいた兵士が、慌てて崖下に駆け寄り、地面から李を拾い上げた。
「は、早く、早くこれへ!」
偉強様が、待ちきれない様子で柵から手を伸ばし、金の李を受け取った。
両手で優しく李を包み、偉強様は、矯めつ眇めつ眺めていたが、何を思ったか、突然、李にかぶりついてしまった。
「兄上―!!」
「偉強様―!!」
皆が驚きの声を上げる中、偉強様は金の李から顔を離すと、満足そうに微笑んで言った。
「見ろ! あったぞ!」
彼は、果肉を半分近くかじりとった金の李を高く掲げ、わたしたちに見せた。
果肉の奥に、きらきらと光り輝くものが埋まっていた。
黄金の種だ!
感動と驚愕が入り交じった兵士たちの顔を嬉しそうに見回した後、偉強様は、取り出した手巾で大事そうに金の李を包み懐にしまった。
そして、李畑へ戻ってきた思阿さんに言った。
「思阿……と申したかな? いや、たいした腕前だ。感服した。もし、おぬしが望むなら、我が家の私兵としてすぐにでも雇おう。私兵団の副団長でどうだろう? 家を用意してやるし、給金もはずむぞ! わたしは、明日まで邸にいるので訪ねてきてくれ。父上にも話を通しておく。
では、皆、邸へ戻るぞ! まったく、旅の武芸者にも叶わぬとは、おまえたち、鍛錬が足りぬようだな! 戻ったら、すぐに弓と剣の稽古だ! 急げ!」
「ははっ!」
兵士たちは、手早く帰り支度を整えると、次々と馬に跨がり、偉強様の馬車と共に李畑から去っていった。
友德様と思阿さんとわたしは、挨拶することすら忘れて、慌ただしく出発する彼らを見送った。
友德様とわたしの間に、割り込むようにして(?)立っていた思阿さんが振り向いた。
「深緑さん、遅くなってすみませんでした。ご老人のお宅で歓待を受けまして、ついつい――」
「また、底知らずぶりを発揮してしまったんですね……」
「はい……。あ、でも、一切酔ってはいませんので――。心配はいりません」
「心配なんてしませんよ! さっきまで大酒を飲んでいたくせに、ひょいっと現れて、一矢で金の李を射落としてしまうような人のことは! 私兵にでも何にでもなればいいんです!」
なんだか、思阿さんのことがとても腹立たしかった。
わたしを置いて、ご老人の家に行ってしまい、戻ってきたと思ったら大活躍して――。
本当は、文家の私兵が誰一人できなかったことを思阿さんがやり遂げて、とても誇らしくて嬉しいはずなのに――。
思阿さんは、少し戸惑った様子で、わたしを見つめながら言った。
「俺は、私兵になどなりませんよ。深緑さんをきちんとお姉さんの所へ送り届けるまで、途中で用心棒の仕事を投げ出したりしません。きちんと、燕紅様との約束を守ります」
「本当ですか? 偉強様は、とんでもない好条件で思阿さんを雇ってくれるみたいですよ。こんなにいいお誘いは、二度とないかもしれません。お断りして、後悔しませんか?」
「後悔なんかしません。俺が用心棒を辞めるのは、深緑さんが、もう俺を必要ないと思ったときです。そのときが来るまでは、俺はずっとあなたのそばにいますから――」
えっ?……、当たり前のことを言われただけなのに……、ドキドキしてきた。
大地主から、私兵団の副団長に望まれるような人が、わたしのそばにいてくれるのだ。
わたしが彼を必要としなくなるまで、ずっと――。
「えーっと、よろしいですか、お二人とも――。」
「あっ、……は、はい!」
存在を忘れていたわけではないけれど、何となく友德様を無視してしまっていた……。
三人で照れ笑いを浮かべ黙ってしまったが、この沈黙は気まずい。
わたしは急いで、気になっていたことを友德様に尋ねてみた。
「あの、思阿さんが、金の李を射落としてしまいましたが、良かったのでしょうか? 最初になった実と同じように、自然に落ちるのを待つべきだったのではないかと思ったのですが――」
「射落としていただいて、感謝しています。兄は、どうしても金の李を手に入れるつもりで来たようでした。もし、射落とせなければ、崖の上から籠で人を下ろしたり、足場を組んで人を上らせたりすることになったでしょう。そうなれば、また、死人や怪我人が出たかもしれません。思阿さんのおかげで、そうならずにすんだのです。ありがとうございました」
そう言って、友德様は、わたしたちに頭を下げた。
これでしばらくの間は、誰かが金の李に惑わされ、無茶をすることもないだろう。
だが、いつかまた蕾がつき花が咲く。そして、新たな金の李がなる――。
そうなる前に、あの李の木を始末するのが、わたしの役目なのだが……。
「よろしければ、今夜は、呂老師の家にお泊まりになりませんか? 以前は、もっと書生がたくさんいたこともあるので、離れの部屋もあります。わたしも泊まるつもりですので、一緒に晩餐でもいかがですか? 昭羽は、なかなか料理上手なのですよ」
「ありがたいお話ですけれど、そんなこと、勝手に友德様が決めてしまってもいいのですか? 呂老師が、お許しくださらないかもしれませんよね?」
「それは、大丈夫です」
えっ? 大丈夫? どういうことかしら? そう言えば友德様と呂老師って――。
友德様が、愉快そうに笑いながら、わたしに理由を教えてくれた。
「呂老師は、わたしの祖父です。わたしの母は、呂老師の娘なのですよ」
◇ ◇ ◇
わたしたちが、呂老師の家に戻ったときには、忠良さんは、すでに自分の家に帰った後だった。
近所の人が、荷車にわらを敷き、忠良さんを乗せていったそうだが、荷車には自分で歩いて乗ったそうだ。薬水の効き目に改めて驚かされたと、呂老師は言った。
楽しい晩餐だった。
川魚の揚げ料理や瓜の炒め物、干した貝で風味をつけた麺料理など、昭羽の作ったものは、どれもおいしかった。
書生などしているより、県城の大きな料理屋や酒楼などで、料理人の修業をした方がいいのではないかと思うほどだった。
食事が終わり片付けも済むと、昭羽が、思阿さんとわたしを離れに案内してくれた。
「一部屋だけは、いつでも使えるように掃除をしてあるのですが、残りの二部屋は、手を入れていません。一つの部屋をお二人で使っていただけますか?」
「それは、かまいませんけど――」
「良かった! 部屋には、寝台は一台しかないのですが、長椅子があります。枕や上掛けも置いてあるので、上手く使ってください。では、ゆっくりお休みください」
昭羽は、あいさつをして、家の方へ戻っていった。
扉を開けて中に入り、持ってきた手燭を卓の上に置いた。
こざっぱりとした部屋だった。寝台には、清潔な寝具が用意されていた。
「あのう、わりと大きな長椅子ですけど、思阿さんにはきっと窮屈ですよね? わたしが長椅子で寝ますから、寝台は思阿さんが使って――、えっ、えぇーっ?!」
てっきり、後ろに思阿さんがいるものと思って振り向いたら、影も形もなかった……。
「おおーっ!!」
矢は、見事に金の李が下がる小枝に命中した。
李は、空中に差し出されるように枝から離れ、崖を転がり落ちた。
近くにいた兵士が、慌てて崖下に駆け寄り、地面から李を拾い上げた。
「は、早く、早くこれへ!」
偉強様が、待ちきれない様子で柵から手を伸ばし、金の李を受け取った。
両手で優しく李を包み、偉強様は、矯めつ眇めつ眺めていたが、何を思ったか、突然、李にかぶりついてしまった。
「兄上―!!」
「偉強様―!!」
皆が驚きの声を上げる中、偉強様は金の李から顔を離すと、満足そうに微笑んで言った。
「見ろ! あったぞ!」
彼は、果肉を半分近くかじりとった金の李を高く掲げ、わたしたちに見せた。
果肉の奥に、きらきらと光り輝くものが埋まっていた。
黄金の種だ!
感動と驚愕が入り交じった兵士たちの顔を嬉しそうに見回した後、偉強様は、取り出した手巾で大事そうに金の李を包み懐にしまった。
そして、李畑へ戻ってきた思阿さんに言った。
「思阿……と申したかな? いや、たいした腕前だ。感服した。もし、おぬしが望むなら、我が家の私兵としてすぐにでも雇おう。私兵団の副団長でどうだろう? 家を用意してやるし、給金もはずむぞ! わたしは、明日まで邸にいるので訪ねてきてくれ。父上にも話を通しておく。
では、皆、邸へ戻るぞ! まったく、旅の武芸者にも叶わぬとは、おまえたち、鍛錬が足りぬようだな! 戻ったら、すぐに弓と剣の稽古だ! 急げ!」
「ははっ!」
兵士たちは、手早く帰り支度を整えると、次々と馬に跨がり、偉強様の馬車と共に李畑から去っていった。
友德様と思阿さんとわたしは、挨拶することすら忘れて、慌ただしく出発する彼らを見送った。
友德様とわたしの間に、割り込むようにして(?)立っていた思阿さんが振り向いた。
「深緑さん、遅くなってすみませんでした。ご老人のお宅で歓待を受けまして、ついつい――」
「また、底知らずぶりを発揮してしまったんですね……」
「はい……。あ、でも、一切酔ってはいませんので――。心配はいりません」
「心配なんてしませんよ! さっきまで大酒を飲んでいたくせに、ひょいっと現れて、一矢で金の李を射落としてしまうような人のことは! 私兵にでも何にでもなればいいんです!」
なんだか、思阿さんのことがとても腹立たしかった。
わたしを置いて、ご老人の家に行ってしまい、戻ってきたと思ったら大活躍して――。
本当は、文家の私兵が誰一人できなかったことを思阿さんがやり遂げて、とても誇らしくて嬉しいはずなのに――。
思阿さんは、少し戸惑った様子で、わたしを見つめながら言った。
「俺は、私兵になどなりませんよ。深緑さんをきちんとお姉さんの所へ送り届けるまで、途中で用心棒の仕事を投げ出したりしません。きちんと、燕紅様との約束を守ります」
「本当ですか? 偉強様は、とんでもない好条件で思阿さんを雇ってくれるみたいですよ。こんなにいいお誘いは、二度とないかもしれません。お断りして、後悔しませんか?」
「後悔なんかしません。俺が用心棒を辞めるのは、深緑さんが、もう俺を必要ないと思ったときです。そのときが来るまでは、俺はずっとあなたのそばにいますから――」
えっ?……、当たり前のことを言われただけなのに……、ドキドキしてきた。
大地主から、私兵団の副団長に望まれるような人が、わたしのそばにいてくれるのだ。
わたしが彼を必要としなくなるまで、ずっと――。
「えーっと、よろしいですか、お二人とも――。」
「あっ、……は、はい!」
存在を忘れていたわけではないけれど、何となく友德様を無視してしまっていた……。
三人で照れ笑いを浮かべ黙ってしまったが、この沈黙は気まずい。
わたしは急いで、気になっていたことを友德様に尋ねてみた。
「あの、思阿さんが、金の李を射落としてしまいましたが、良かったのでしょうか? 最初になった実と同じように、自然に落ちるのを待つべきだったのではないかと思ったのですが――」
「射落としていただいて、感謝しています。兄は、どうしても金の李を手に入れるつもりで来たようでした。もし、射落とせなければ、崖の上から籠で人を下ろしたり、足場を組んで人を上らせたりすることになったでしょう。そうなれば、また、死人や怪我人が出たかもしれません。思阿さんのおかげで、そうならずにすんだのです。ありがとうございました」
そう言って、友德様は、わたしたちに頭を下げた。
これでしばらくの間は、誰かが金の李に惑わされ、無茶をすることもないだろう。
だが、いつかまた蕾がつき花が咲く。そして、新たな金の李がなる――。
そうなる前に、あの李の木を始末するのが、わたしの役目なのだが……。
「よろしければ、今夜は、呂老師の家にお泊まりになりませんか? 以前は、もっと書生がたくさんいたこともあるので、離れの部屋もあります。わたしも泊まるつもりですので、一緒に晩餐でもいかがですか? 昭羽は、なかなか料理上手なのですよ」
「ありがたいお話ですけれど、そんなこと、勝手に友德様が決めてしまってもいいのですか? 呂老師が、お許しくださらないかもしれませんよね?」
「それは、大丈夫です」
えっ? 大丈夫? どういうことかしら? そう言えば友德様と呂老師って――。
友德様が、愉快そうに笑いながら、わたしに理由を教えてくれた。
「呂老師は、わたしの祖父です。わたしの母は、呂老師の娘なのですよ」
◇ ◇ ◇
わたしたちが、呂老師の家に戻ったときには、忠良さんは、すでに自分の家に帰った後だった。
近所の人が、荷車にわらを敷き、忠良さんを乗せていったそうだが、荷車には自分で歩いて乗ったそうだ。薬水の効き目に改めて驚かされたと、呂老師は言った。
楽しい晩餐だった。
川魚の揚げ料理や瓜の炒め物、干した貝で風味をつけた麺料理など、昭羽の作ったものは、どれもおいしかった。
書生などしているより、県城の大きな料理屋や酒楼などで、料理人の修業をした方がいいのではないかと思うほどだった。
食事が終わり片付けも済むと、昭羽が、思阿さんとわたしを離れに案内してくれた。
「一部屋だけは、いつでも使えるように掃除をしてあるのですが、残りの二部屋は、手を入れていません。一つの部屋をお二人で使っていただけますか?」
「それは、かまいませんけど――」
「良かった! 部屋には、寝台は一台しかないのですが、長椅子があります。枕や上掛けも置いてあるので、上手く使ってください。では、ゆっくりお休みください」
昭羽は、あいさつをして、家の方へ戻っていった。
扉を開けて中に入り、持ってきた手燭を卓の上に置いた。
こざっぱりとした部屋だった。寝台には、清潔な寝具が用意されていた。
「あのう、わりと大きな長椅子ですけど、思阿さんにはきっと窮屈ですよね? わたしが長椅子で寝ますから、寝台は思阿さんが使って――、えっ、えぇーっ?!」
てっきり、後ろに思阿さんがいるものと思って振り向いたら、影も形もなかった……。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
義理の妹が妊娠し私の婚約は破棄されました。
五月ふう
恋愛
「お兄ちゃんの子供を妊娠しちゃったんだ。」義理の妹ウルノは、そう言ってにっこり笑った。それが私とザックが結婚してから、ほんとの一ヶ月後のことだった。「だから、お義姉さんには、いなくなって欲しいんだ。」
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
【完結済み】当主代理ですが、実父に会った記憶がありません。
BBやっこ
恋愛
貴族の家に生まれたからには、その責務を全うしなければならない。そう子供心に誓ったセリュートは、実の父が戻らない中“当主代理”として仕事をしていた。6歳にやれることなど微々たるものだったが、会ったことのない実父より、家の者を護りたいという気持ちで仕事に臨む。せめて、当主が戻るまで。
そうして何年も誤魔化して過ごしたが、自分の成長に変化をせざるおえなくなっていく。
1〜5 赤子から幼少
6、7 成長し、貴族の義務としての結婚を意識。
8〜10 貴族の子息として認識され
11〜14 真実がバレるのは時間の問題。
あとがき
強かに成長し、セリとしての生活を望むも
セリュートであることも捨てられない。
当主不在のままでは、家は断絶。使用人たちもバラバラになる。
当主を探して欲しいと『竜の翼』に依頼を出したいが?
穏やかで、好意を向けられる冒険者たちとの生活。
セリとして生きられる道はあるのか?
<注意>幼い頃から話が始まるので、10歳ごろまで愛情を求めない感じで。
恋愛要素は11〜の登場人物からの予定です。
「もう貴族の子息としていらないみたいだ」疲れ切った子供が、ある冒険者と出会うまで。
※『番と言われましたが…』のセリュート、ロード他『竜の翼』が後半で出てきます。
平行世界として読んでいただけると良いかもと思い、不遇なセリュートの成長を書いていきます。
『[R18] オレ達と番の女は、巣篭もりで愛欲に溺れる。』短編完結済み
『番と言われましたが、冒険者として精進してます。』 完結済み
『[R18]運命の相手とベッドの上で体を重ねる』 完結
『俺たちと番の女のハネムーン[R18]』 ぼちぼち投稿中
完結 そんなにその方が大切ならば身を引きます、さようなら。
音爽(ネソウ)
恋愛
相思相愛で結ばれたクリステルとジョルジュ。
だが、新婚初夜は泥酔してお預けに、その後も余所余所しい態度で一向に寝室に現れない。不審に思った彼女は眠れない日々を送る。
そして、ある晩に玄関ドアが開く音に気が付いた。使われていない離れに彼は通っていたのだ。
そこには匿われていた美少年が棲んでいて……
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
私、幸せじゃないから離婚しまーす。…え? 本当の娘だと思っているから我慢して? お義母さま、ボケたのですか? 私たち元から他人です!
天田れおぽん
恋愛
ある日、ふと幸せじゃないと気付いてしまったメリー・トレンドア伯爵夫人は、実家であるコンサバティ侯爵家に侍女キャメロンを連れて帰ってしまう。
焦った夫は実家に迎えに行くが、事情を知った両親に追い返されて離婚が成立してしまう。
一方、コンサバティ侯爵家を継ぐ予定であった弟夫婦は、メリーの扱いを間違えて追い出されてしまう。
コンサバティ侯爵家を継ぐことになったメリーを元夫と弟夫婦が結託して邪魔しようとするも、侍女キャメロンが立ちふさがる。
メリーを守ろうとしたキャメロンは呪いが解けてTS。
男になったキャメロンとメリーは結婚してコンサバティ侯爵家を継ぐことになる。
トレンドア伯爵家は爵位を取り上げられて破滅。
弟夫婦はコンサバティ侯爵家を追放されてしまう。
※変な話です。(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる