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生活は大事
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「つまり、会えないね」
夜、会いに来た妖精に確信を付かれ、ナナは一瞬息を詰まらせた。
「私もあったことがない人なのですよ」
頬を膨らませて抗議する。妖精がくれた情報は『探し人はマジスイの冒険者だ』ということだけである。見た目はこの絵を持ってきてくれたのでわかるが、実はナナ自身彼らを、彼女らも一人も見ていない。
「そうなの?近い魔力を感じたと彼に協力していた月の精からの情報なんだよ」
「協力なのです?」
「そう、支援に呼ばれていた妖精さん。今は暇して別の人のところに行っているけれどね」
「妖精は薄情なのです」
「生活があるもの」
妖精が必要とするのは妖精使いが満月に献上する魔力と血と朝露だ。前から、金、栄養剤、ご飯にあたる。神様のように信仰心だけで支援してくる訳ではない。その分、神様より選民しないそうだが、妖精は良くも悪くも自分に正直だ。離れるのは一瞬である。
「そもそも、用事言ってもらえなくなったんだから、お察しなのです」
「妖精使いからの言葉は届くけれど、妖精同士で契約結ばない限りこっちからの言葉は届かないのよ。本来ならこの姿を保つのだって、精霊王クラスの力か、妖精使いからの供物が必要なのよ」
今、引っかかる言葉があった。
「ともかく、私がこっちにいれる時間は短いの。その間に会わないといけないの。寝ないの。探すの」
「睡眠不足の方が探せないのです」
「それもそうね」
二人は就寝した。
続く
夜、会いに来た妖精に確信を付かれ、ナナは一瞬息を詰まらせた。
「私もあったことがない人なのですよ」
頬を膨らませて抗議する。妖精がくれた情報は『探し人はマジスイの冒険者だ』ということだけである。見た目はこの絵を持ってきてくれたのでわかるが、実はナナ自身彼らを、彼女らも一人も見ていない。
「そうなの?近い魔力を感じたと彼に協力していた月の精からの情報なんだよ」
「協力なのです?」
「そう、支援に呼ばれていた妖精さん。今は暇して別の人のところに行っているけれどね」
「妖精は薄情なのです」
「生活があるもの」
妖精が必要とするのは妖精使いが満月に献上する魔力と血と朝露だ。前から、金、栄養剤、ご飯にあたる。神様のように信仰心だけで支援してくる訳ではない。その分、神様より選民しないそうだが、妖精は良くも悪くも自分に正直だ。離れるのは一瞬である。
「そもそも、用事言ってもらえなくなったんだから、お察しなのです」
「妖精使いからの言葉は届くけれど、妖精同士で契約結ばない限りこっちからの言葉は届かないのよ。本来ならこの姿を保つのだって、精霊王クラスの力か、妖精使いからの供物が必要なのよ」
今、引っかかる言葉があった。
「ともかく、私がこっちにいれる時間は短いの。その間に会わないといけないの。寝ないの。探すの」
「睡眠不足の方が探せないのです」
「それもそうね」
二人は就寝した。
続く
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