転移者と転生者と現地チート

シロ

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21、

カラクリと機械

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 一休憩して食事が落ち着いた頃、3人は出発した。次なる目的地は使用済みの訓練所。貴族の娯楽でカラクリを戦わせていた、その残骸からコアを抜き取ってきてほしいとの依頼だ。
「カラクリ?」
「科学で動くのが機械なら、魔法で動くのがカラクリでしょうか。厳密にはもう少し違いがあると思いますが、今のところはこの認識でいいはずです」
「動力源が違うだけなのですね」
「その認識で大丈夫ですよ」
「もう動いてないんだよな」
「そのはずだったのですが・・・・・・」
 目の前に立ちはだかるのは、石と木によって作られたカラクリ。一見脆そうだが、こう表現すれば強さがわかるだろうか。ゴーレム、と。しかも、人型。
「物理に強そうなのです」
「そうだね。剣はあまり有効ではなさそうだ」
「弓矢も狙いどころを考えないと」
「つまり、こういうことだろ!」
 飛び出したカイにゴーレムが気付く。大きな拳を振り上げて潰しにかかる。
「け、トロいんだよッ!」
身体を捻ることで回避するとカイはその勢いのまま懐に飛び込んだ。

                            続く
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