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男子のお宝
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「・・・・何かがおかしいのです」
クローゼットを開けながらナナは首を傾げる。
「何かあったか?」
「何もないのです。そっちはどうなのです?」
「ないぜ。しけてるな」
ベッドの下から声が聞こえる。カイがこの下に宝物があると彼が潜り込んだのだ。結果、は・・・・・・・
「見つけたぜ」
バサバサっと持って出たモノを床に落とした。本にしては非常に薄くてカラフルで肌色の多い写真で構成されていた。そう、ナイスバディなお姉ちゃんがいっぱい載った・・・・・・。
「ファイア」
「あー!!??」
覚えたての発火魔法は手のひらサイズの物だった。そして、それはナナが想定した座標に発動した。
「何てことしてくれたんだ!?」
慌ててカイが踏み消すが、雑誌は完全に燃えてしまった。
「そんなもの読まなくてもいいのです」
ぷぅっと頬を膨らませてバッと顔を上げたカイから視線を逸らす。
「僕だって年取れば膨らむのです」
15歳にして未だに兆しを見せない胸を撫でながらバカバカと涙するカイを見下ろす。見下ろされている身としては非常に新鮮な後頭部である。
「さ、気を取り直してお宝を探すのですよ」
「俺のお宝燃やした奴が言うな!!」
続く
クローゼットを開けながらナナは首を傾げる。
「何かあったか?」
「何もないのです。そっちはどうなのです?」
「ないぜ。しけてるな」
ベッドの下から声が聞こえる。カイがこの下に宝物があると彼が潜り込んだのだ。結果、は・・・・・・・
「見つけたぜ」
バサバサっと持って出たモノを床に落とした。本にしては非常に薄くてカラフルで肌色の多い写真で構成されていた。そう、ナイスバディなお姉ちゃんがいっぱい載った・・・・・・。
「ファイア」
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覚えたての発火魔法は手のひらサイズの物だった。そして、それはナナが想定した座標に発動した。
「何てことしてくれたんだ!?」
慌ててカイが踏み消すが、雑誌は完全に燃えてしまった。
「そんなもの読まなくてもいいのです」
ぷぅっと頬を膨らませてバッと顔を上げたカイから視線を逸らす。
「僕だって年取れば膨らむのです」
15歳にして未だに兆しを見せない胸を撫でながらバカバカと涙するカイを見下ろす。見下ろされている身としては非常に新鮮な後頭部である。
「さ、気を取り直してお宝を探すのですよ」
「俺のお宝燃やした奴が言うな!!」
続く
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