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8-2、カメ、見る

エターナニル魔法学園特殊クラス

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「すみません、遅くなりました」
お昼を少し回ったところでリトアが5人(?)と合流した。
「お、美味しそうな匂いだ」
「社長さんが皆さんでって」
いそいそと受け取ったイスカとレイカはさっそく齧り付いた。
「試作品だから感想を聞きたいとも言ってたよ」
モサッとした食感に大量の塩味がピリ辛な風味と共に混ざり合ってそこに強い甘味が襲ってくる。
「これは非常に・・・不味い!」
「うう、吐き戻したい」
「ごめんなさい二人とも。ちょっと口直し買ってくるから」
「イヤ、俺ガ行コウ」
立ち上がろうとしたリトアを遮ったのはロイズだった。
「珍しい。ロンに行かせないんだ」
「ろんニハココニイテモラウ。りとあ、調査ヲ頼ム」
「わかりました。こちらで進めさせてもらいます」
カタカタと何かが揺れる音がした。振り向いてみたが、そこには相変わらず何もなかった。
「手始めに不法侵入で調べていきましょうか」
妥当なところだ。彼らが部屋の中で攫われたと主張するのだから犯人はどこからか部屋の中に入ったことになる。リトアは例の装置を使ってそれを割り出そうとしているらしい。しばらくウロウロしていたと思ったら急に膝をついた。
「「リトア先輩!?」」
「レイカちゃん同調術使えるかな?」
道具は用意していないから・・・・・・。
「シンクロして見る術なら何とか」
「良かった。あと、よろしくお願いできないかな」
倒れたリトアの身体をイスカが支える。ギュッと強く握られ、レイカは一瞬戸惑ったが、すぐに意識を集中させた。リトアの意識にダイブする。色々な映像が断片的に見えてくる。その中に機械的なノイズが混じる物を見つけた。
「これどすなぁ」
一瞬の閃光の後、見えた映像は・・・・・・レイカの意思もそこで途絶えた。


                              続く
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