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最終章
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「ありがとう海吏。俺も、やっぱり海吏とするの好きだよ」
そう言って優しく微笑む隼先輩を、俺は一生近くで見ていたい。
だけどそんな俺たちの間にあるのは、何とも名付け難い関係性。
友達でも恋人でもただの先輩後輩でもない。
不思議な距離で、繋がっている。
「ほら!そろそろ戻らないとじゃない?今日も一日お疲れ様!」
「お疲れ様って言われるほど仕事はしてないですけどねw…まあ、ある意味は疲れました。ある意味《・・・・》ね…。」
「あーー分かったから!恥ずかしいから言わないで!」
相変わらず10代みたいな反応をする隼先輩は、さっきまでの自分の乱痴気姿に照れながら、俺の背中をグイグイと押す。
「もー先輩、押さないで下さいよー」
「だって早く戻らないと海吏が怒られるから!」
「いやだから怒られることは別に気にしないですって。それより俺はギリギリまで先輩といたいです!」
「もー……ダメだよ!ほら…そろそろ帰ってくるし…」
「あー!梨々先輩ですか?」
俺は隼先輩から押し出される形で玄関の外に出た。
俺の言葉に隼先輩は照れたようにはにかむ。
「先輩、今更ですけどご結婚おめでとうございます。」
「ありがと!式挙げるときは海吏も招待するからね!」
「まだ挙げてないんですか?てっきり挙げてるものだと…」
「まだお互い社会人4年目だからね…来年には挙げるつもりだよ。」
「そうですか…」
俺がフッと笑うと、隼先輩も釣られたように笑った。
美しいこの笑顔は、俺が近くで守り抜きたい。
梨々先輩のように戸籍上一緒になることは叶わないけど…。
俺はあの日救われた人生を、一生かけて隼先輩のために使いたいと思った。
……いや、隼先輩と、もう一人……
「海吏!あんたまた仕事サボってるでしょ!」
声の主にギクリとしながら、俺と隼先輩は同時にそちらを見たのだった。
そう言って優しく微笑む隼先輩を、俺は一生近くで見ていたい。
だけどそんな俺たちの間にあるのは、何とも名付け難い関係性。
友達でも恋人でもただの先輩後輩でもない。
不思議な距離で、繋がっている。
「ほら!そろそろ戻らないとじゃない?今日も一日お疲れ様!」
「お疲れ様って言われるほど仕事はしてないですけどねw…まあ、ある意味は疲れました。ある意味《・・・・》ね…。」
「あーー分かったから!恥ずかしいから言わないで!」
相変わらず10代みたいな反応をする隼先輩は、さっきまでの自分の乱痴気姿に照れながら、俺の背中をグイグイと押す。
「もー先輩、押さないで下さいよー」
「だって早く戻らないと海吏が怒られるから!」
「いやだから怒られることは別に気にしないですって。それより俺はギリギリまで先輩といたいです!」
「もー……ダメだよ!ほら…そろそろ帰ってくるし…」
「あー!梨々先輩ですか?」
俺は隼先輩から押し出される形で玄関の外に出た。
俺の言葉に隼先輩は照れたようにはにかむ。
「先輩、今更ですけどご結婚おめでとうございます。」
「ありがと!式挙げるときは海吏も招待するからね!」
「まだ挙げてないんですか?てっきり挙げてるものだと…」
「まだお互い社会人4年目だからね…来年には挙げるつもりだよ。」
「そうですか…」
俺がフッと笑うと、隼先輩も釣られたように笑った。
美しいこの笑顔は、俺が近くで守り抜きたい。
梨々先輩のように戸籍上一緒になることは叶わないけど…。
俺はあの日救われた人生を、一生かけて隼先輩のために使いたいと思った。
……いや、隼先輩と、もう一人……
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声の主にギクリとしながら、俺と隼先輩は同時にそちらを見たのだった。
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