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最終章
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「奥山せっ……さん、休憩お願いします!」
「お前また先生って言おうとしただろ?」
俺は、今年で55歳になった。
49歳の夏、教職を追われてからというもの、様々なアルバイトを転々としていた。
今は、あるファストフード店のアルバイトをしている。
しかし……
俺が働き始めてから3年経った頃、なんと隼が新しく学生バイトとして入ってきたのだ。
「すみません、なかなか慣れなくて…」
「まあいい。隼、お前は今日何時まで入ってるんだ?」
「俺ですか?俺は19時までですけど…奥山さんは?」
「俺は17時であがるよ。いや、何となく聞いただけだから気にすんな。それじゃ、休憩行ってくるよ」
「はーい!行ってらっしゃい!」
俺を笑顔で休憩に送り出す隼は、俺が最後にあいつを犯して穢した日から、何も変わらない優しさと純真さを持ち合わせていた。
ただ、やはり体の成長は顕著で、身長が伸び、声が低くなり、体つきもより男らしくなっていた。
俺が抱いたあの頃の成長途中の思春期の男からは、一皮もニ皮も剥けていたのだった。
だけど、あの頃よりももっと凶暴な……
大人になったぶん、あの頃とは比べ物にならないくらい凶暴な色気を帯びた男になっていたのである。
「隼くん来てから、もう女の子5人辞めたわよ」
休憩に入ろうと事務所に戻ったとき、昼の時間帯を牛耳るパートのオバちゃん軍団が、そんなことを話していた。
「隼くんは悪くないんだけどね。勝手に女の子同士で隼くんを巡ってバチバチしてるだけなんだもの」
「女の子だけじゃなくて、前にリーダーがストーカー化して辞めたこともあったわね」
「かといって、今新人教育を上手くやってくれるのは隼くんくらいしかいないのよねぇ。けど彼に任せると新人は必ず好きになっちゃうから難しいわ」
そんな会話を流し聞きしながら俺は昼食を食べる。
「奥山さんは、最初の新人研修の時に隼くんの担当だったのに、よく変な気を起こさなかったわねぇ」
パート軍団の中でも一番年長のお局が、突然俺に話を振ってきた。
「お前また先生って言おうとしただろ?」
俺は、今年で55歳になった。
49歳の夏、教職を追われてからというもの、様々なアルバイトを転々としていた。
今は、あるファストフード店のアルバイトをしている。
しかし……
俺が働き始めてから3年経った頃、なんと隼が新しく学生バイトとして入ってきたのだ。
「すみません、なかなか慣れなくて…」
「まあいい。隼、お前は今日何時まで入ってるんだ?」
「俺ですか?俺は19時までですけど…奥山さんは?」
「俺は17時であがるよ。いや、何となく聞いただけだから気にすんな。それじゃ、休憩行ってくるよ」
「はーい!行ってらっしゃい!」
俺を笑顔で休憩に送り出す隼は、俺が最後にあいつを犯して穢した日から、何も変わらない優しさと純真さを持ち合わせていた。
ただ、やはり体の成長は顕著で、身長が伸び、声が低くなり、体つきもより男らしくなっていた。
俺が抱いたあの頃の成長途中の思春期の男からは、一皮もニ皮も剥けていたのだった。
だけど、あの頃よりももっと凶暴な……
大人になったぶん、あの頃とは比べ物にならないくらい凶暴な色気を帯びた男になっていたのである。
「隼くん来てから、もう女の子5人辞めたわよ」
休憩に入ろうと事務所に戻ったとき、昼の時間帯を牛耳るパートのオバちゃん軍団が、そんなことを話していた。
「隼くんは悪くないんだけどね。勝手に女の子同士で隼くんを巡ってバチバチしてるだけなんだもの」
「女の子だけじゃなくて、前にリーダーがストーカー化して辞めたこともあったわね」
「かといって、今新人教育を上手くやってくれるのは隼くんくらいしかいないのよねぇ。けど彼に任せると新人は必ず好きになっちゃうから難しいわ」
そんな会話を流し聞きしながら俺は昼食を食べる。
「奥山さんは、最初の新人研修の時に隼くんの担当だったのに、よく変な気を起こさなかったわねぇ」
パート軍団の中でも一番年長のお局が、突然俺に話を振ってきた。
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