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元いじめっ子の話

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「おいおいおいおいー!」

2人で何気ない話をして歩いていると、後ろから大声で私たちに向かって叫んでいる声が聞こえた。


振り向いたら、数人の若い男たちがゾロゾロと歩きながら私たちを見ていた。

「ここ俺らの縄張りなんだけど。知ってた?」

中でも一番背の高い男が私達を見下して話しかけてきた。

ほとんどが高校生くらいに見えたけど、中には私たちと変わらなさそうな、まだ背の小さい男の子もいた。

(これが、噂になってるガラの悪い奴らか…)

私はそう直感しつつ、下手に口答えをして捕まりたくない思い、

「すみませんでした!」

そう素直に謝って、隣の男子と一緒にとりあえず走って逃げようとした。

だけど……


「……っ!いった……!」

私は恐怖のあまり足がもつれて、その場に転んでしまった。


「あれあれー?大丈夫ー?」

「コケちゃったのー?立てるぅー?」

「ま、俺らの縄張りに入ってイチャコラしてたんだから自業自得じゃん?」


そんなことを口々に言いながら私を取り囲む男たち。

その間、さっきまで一緒にいた男子は、私の方を見向きもせずに走っていった。


「ちょっ……ちょっとまってよ!ねえ!!」


私はまだ怖くて震えている足を懸命に立たせながら、その男子を必死に呼んだ。

だけど彼は一目散に逃げてしまい、とうとう視界から消えちゃった。



「あーあ。残念だったな。」

そんな私たちの様子を見ていた男の中の一人が私の腕を掴んで言ってきた。


「なあ…あれ彼氏?やばくね?彼女ほっといて逃げるとか」

「ちがいます……彼氏じゃないです…」

「あー、彼氏じゃないならしゃーないか」

「ま、どっちにしろあんたにだけでも俺らを怒らせた罰を受けてもらわないとね」


口々にまた言いたいことを言いながら、3人くらいで私の体を拘束する。

「やっ!!やめてっ!!」


自分では大声を出したつもりだったが、おそらくあまりの恐怖で、ちゃんと声が出てなかったのだろう。


彼らは私の抵抗をなんの苦もなく押さえつけ、無理矢理服を脱がそうとした。

「ヒューー!小学生の体、生で拝めんの最高かよ」

「焦んなってwまあ俺もテンションあがってっけど」

「それなwwwそれにかなりの上玉だwこりゃラッキーだぜ」



聞いてるだけで鳥肌が立つような言葉が私の周りで響く。


ああ、もうこのまま私はされるがままなんだ…

きっと抵抗したら、もっと沢山殴られる…


そう思って諦めていた時、私は突然聞こえた声に驚きを隠せなかった。
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