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5人目:平凡後輩の話
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俺は、入部当初から例のハイスペ集団の先輩たちに目を付けられ、毎日のように怒られている。
まあ…学校でも常に先生に怒られてるから、怒られ慣れてはいる。
それに、ただでさえここは神に2物も3物も与えられた人たちの集まりだ。
俺みたいな平凡な奴がいたら、悪目立ちするのは当然だ。
「てかさ、海吏は何でそんなに目付けられてるんだっけ?最近は割と真面目に部活してんじゃん」
「さー?真面目にやってるくせにいつまで経っても下手だからじゃね?」
「いや自虐的すぎw俺はお前かなり上手くなったと思うけどな」
「それな?てかこの学校じゃなければ普通にエースクラスだろ」
「それはないわw俺でエースならお前らどうなるんだよ」
「え?そりゃもう神でしょ」
「うわ調子乗りすぎwやってんなこいつww」
俺はまたこうして同輩たちの笑い声に包まれ、今日怒られたことを忘れようとする。
こいつらがいなかったら、俺はとっくの昔に部活を辞めているだろう。
小学生の頃まではそこそこ強かった俺は、中学でこの部に入り、自分がいかに思い上がっていたのかをすぐに知ることになる。
俺は元々、努力とか何かにコツコツ取り組むことが苦手だ。
できないとわかると、すぐに諦めてしまう。
だから部に入ってすぐ、自分の実力の限界を感じてヤル気を失った。
しかしそれは顧問やコーチはもちろん、先輩方にも伝わっていたらしく、俺はすぐにみんなからの叱られ役に収まったのだ。
しかも質の悪いことに、俺はそんな風に無気力かつ無能力なくせに、妙に気持ちが小さいところがある。
だから毎日毎日、今日は誰に何で怒られるかを気にしながら生活している。
大会や大事な遠征が近づくと、特に部全体がピリピリして、それが大きな圧力となり、いつも以上にプレッシャーがかかるのだ。
それでも俺が何だかんだ部活を辞めていないのは……
(あ、隼先輩から連絡きてる!)
「ごめん、ちょっと出るわ」
「なに?電話?」
「うん。」
「おっ?海吏、ついに彼女か?女か!?」
「なわけねーだろw」
部員たちにそう言い残して俺はすぐに部室から出て電話をかける。
俺がこの部を続ける唯一の理由、それは……
隼先輩がいるからなのだ。
まあ…学校でも常に先生に怒られてるから、怒られ慣れてはいる。
それに、ただでさえここは神に2物も3物も与えられた人たちの集まりだ。
俺みたいな平凡な奴がいたら、悪目立ちするのは当然だ。
「てかさ、海吏は何でそんなに目付けられてるんだっけ?最近は割と真面目に部活してんじゃん」
「さー?真面目にやってるくせにいつまで経っても下手だからじゃね?」
「いや自虐的すぎw俺はお前かなり上手くなったと思うけどな」
「それな?てかこの学校じゃなければ普通にエースクラスだろ」
「それはないわw俺でエースならお前らどうなるんだよ」
「え?そりゃもう神でしょ」
「うわ調子乗りすぎwやってんなこいつww」
俺はまたこうして同輩たちの笑い声に包まれ、今日怒られたことを忘れようとする。
こいつらがいなかったら、俺はとっくの昔に部活を辞めているだろう。
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俺は元々、努力とか何かにコツコツ取り組むことが苦手だ。
できないとわかると、すぐに諦めてしまう。
だから部に入ってすぐ、自分の実力の限界を感じてヤル気を失った。
しかしそれは顧問やコーチはもちろん、先輩方にも伝わっていたらしく、俺はすぐにみんなからの叱られ役に収まったのだ。
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だから毎日毎日、今日は誰に何で怒られるかを気にしながら生活している。
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(あ、隼先輩から連絡きてる!)
「ごめん、ちょっと出るわ」
「なに?電話?」
「うん。」
「おっ?海吏、ついに彼女か?女か!?」
「なわけねーだろw」
部員たちにそう言い残して俺はすぐに部室から出て電話をかける。
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隼先輩がいるからなのだ。
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