34 / 217
6頁
2
しおりを挟む
「菜摘さん、今日は調子どうですか?」
菜摘さんが熱を上げた翌日。
心配だった僕は、また菜摘さんのアパートの部屋を訪ねた。
「ありがとう!隼くんが色々と買ってきてくれたおかげで、昨日より全然良くなってるよ!」
「よかったです!今は熱も下がったんですか?」
「37度を少し超えるくらいはあるけど、ダルさとか食欲の無さは昨日よりマシよ。」
「菜摘さん、昨日から何も固形物食べてないですか?」
「隼くんが買ってきてくれたゼリーを食べたよ。ご飯らしいご飯は食べれなかったから…。お粥でも作ろうかとも思ったんだけど、なかなか体が動かなくてね……。」
「じゃあ僕が作りますよ?お粥くらいなら簡単にできると思うので。」
「えっ?!」
「菜摘さん、人の手料理とか食べられますか?もし嫌じゃなければ、食べてほしいです。」
「嫌なわけない…むしろ嬉しいよ!けど、本当にいいの……?」
「はい…。昨日約束したじゃないですか。普段僕が菜摘さんに甘えてる分、こういう時は菜摘さんが甘えるって。」
「そう……ね。ありがとう隼くん……。」
コクリとうなずきながら、菜摘さんはピンク色の頬を柔らかく緩ませて微笑んだ。
普段は優しくてしっかり者で頼りになるお姉さんみたいなのに、昨日と今日はなんだか甘えてくる菜摘さんがとても可愛く思えた。
菜摘さんが熱を上げた翌日。
心配だった僕は、また菜摘さんのアパートの部屋を訪ねた。
「ありがとう!隼くんが色々と買ってきてくれたおかげで、昨日より全然良くなってるよ!」
「よかったです!今は熱も下がったんですか?」
「37度を少し超えるくらいはあるけど、ダルさとか食欲の無さは昨日よりマシよ。」
「菜摘さん、昨日から何も固形物食べてないですか?」
「隼くんが買ってきてくれたゼリーを食べたよ。ご飯らしいご飯は食べれなかったから…。お粥でも作ろうかとも思ったんだけど、なかなか体が動かなくてね……。」
「じゃあ僕が作りますよ?お粥くらいなら簡単にできると思うので。」
「えっ?!」
「菜摘さん、人の手料理とか食べられますか?もし嫌じゃなければ、食べてほしいです。」
「嫌なわけない…むしろ嬉しいよ!けど、本当にいいの……?」
「はい…。昨日約束したじゃないですか。普段僕が菜摘さんに甘えてる分、こういう時は菜摘さんが甘えるって。」
「そう……ね。ありがとう隼くん……。」
コクリとうなずきながら、菜摘さんはピンク色の頬を柔らかく緩ませて微笑んだ。
普段は優しくてしっかり者で頼りになるお姉さんみたいなのに、昨日と今日はなんだか甘えてくる菜摘さんがとても可愛く思えた。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる