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悩み4

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「実は、梨々を避けてたのも同じような理由なんだよね……」


俺が自身の邪な思惑と戦っている時、隼がそう言葉を繋いだ。

「梨々と一緒にいればいるほど、俺はどんどん梨々としたくなっちゃう。ただでさえ、今の俺は四六時中そういう系のことを考えてるやつだよ?目の前に好きな人がいたら、もうそれしか考えられなくて……
梨々には何も言われなかったんだけど、いつか気づかれちゃったら嫌だなと思って……
梨々と、そういうことがしたいってだけで付き合ってるわけじゃないのに。梨々からしたら、一緒に話してるときも遊んでるときも、俺がそういうことばっか考えてるって知ったらやっぱり嫌だろうなって思った………」



雨宮を避けた理由も話してくれた。

彼女を思うが故、性欲を抑えきれなくなって雨宮を傷つけないように離れたということらしい。


「俺、何かおかしいのかな……前はこんなんじゃなかったのに…………病気なのかな……」



ふと隼を見ると、泣きそうに目を潤ませていた。


俺は隼の話に興奮したり可愛いと思ってしまったりしていたのだが、隼は泣きたくなるほど真剣に悩んでいるようだ。

隼のこういう初心で真面目なところは、やっぱり俺にはない部分だからこそ、目の当たりにすると余計に愛しさが増す。
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