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「隼、お前ほんとかわいいな……」
「なにが!揶揄ってる場合じゃないよ……」
隼には姉が二人と妹が一人いる。
兄弟に男一人だけの構成だ。
男兄弟でもいればまだ理解が得られそうなものでもあるが…
隼の姉は二人とも唯一の弟である隼をとても可愛がっており、まだまだ純粋な子供だと思っている節があるようだ。
それは隼の母親も同じで、一人息子にはかなり可愛がり手に塩をかけている様子だ。
また、妹も隼に一番懐いてるそうで、正に家の中での隼はプリンス扱いだ。
だからこそ余計にこういう事態に焦っているのだろう。
「まあ、もし俺がお前の姉貴だったらそのままお前を襲うけどな。お前ほど可愛い弟がいたらついつい近親強姦でもしてしまうわ」
「……はあ…何いってんの」
呆れたような顔で俺の言葉にツッコみながらも、隼は変わらず床の上を拭いていた。
「後片付けに追われてる隼、可愛い」
「ちょっ!何撮ってんの!?」
「いいだろう。」
「よくないよ!!……もう、優の方が俺なんかよりずっと変態だよ……」
俺は普段は自他に厳しい性格で、めったに誰かにイジられたり突っ込まれたりすることはない。
しかし不思議と隼に呆れられたり突っ込まれたり変態扱いされることは、嫌じゃなかった。
それはきっと、隼も同じように俺以外に見せる姿と俺だけに見せる姿があるからだと思う。
隼は普段男友達にすら優しい言葉を使う男だ。
それなのに俺の前では完全に素のようで、家族と変わらない扱いをしてくれている。
エッチの時も普段の会話も、俺達は互いに決して他の誰にも見せない自分を曝け出せている。
そんな心地良い関係が、これから先もずっと続くといいと思った。
次の日。
朝学校に着くと、教室の入り口で瑠千亜と五郎が俺達の到着を待ち構えていた。
「はーやと!お前、早速昨日のアレ使ったか?」
瑠千亜が隼に肩を組み、ニヤニヤしながら尋ねる。
「……いや……それがあの………」
「使ってないのか!?折角選んだというのに……俺は悲しいぞ」
「えーとね、それが」
「隼は使おうとした途端部屋に家族が入ってきて使えてないんだと。だからまた今度の機会に…家族が家にいないときに使うつもりらしい。な?隼」
五郎と瑠千亜の質問に答えられずにいる隼についフォローを入れた。
半分事実である為か、隼は一瞬顔を赤くしてこっちを見た。
「あっ、うん!そうなんだよね……まだ使い方もよく分かってないし…今度またゆっくり使ってみるよ」
隼は俺の言葉に乗っかり、本当は使ったことを隠して二人にそう告げた。
「なーんだ。まあそれならしゃーねーなー」
「隼。使い方が分からぬなら今度俺が指導してやってもいいぞ」
「辞めろ五郎。お前にそのまま襲われたら隼がかわいそうだろ」
「何だと優!ジェラシーか!?」
「なわけあるかアホ。いいから早くHRの準備するぞ」
まだ何か言いたげな瑠千亜と五郎を教室へ押し込んで、俺はこの会話を無理やり終わらせた。
後ろを振り向くと、隼が安心したように俺に向かって微笑んだ。
あんな玩具を貰わなくても、こいつはとっくに開発が済んでいる。
俺と何度も行為を重ね、昨日だって本当は玩具を使っている。
しかしそんなことを知られたら、あの二人も冗談抜きで隼に発情するかもしれない。
それだけの魅力がこいつにはあるのだから…
こんな秘密を俺と隼は今日も抱えながら、同じ教室で授業を受け、同じ部活で汗を流すのであった。
「なにが!揶揄ってる場合じゃないよ……」
隼には姉が二人と妹が一人いる。
兄弟に男一人だけの構成だ。
男兄弟でもいればまだ理解が得られそうなものでもあるが…
隼の姉は二人とも唯一の弟である隼をとても可愛がっており、まだまだ純粋な子供だと思っている節があるようだ。
それは隼の母親も同じで、一人息子にはかなり可愛がり手に塩をかけている様子だ。
また、妹も隼に一番懐いてるそうで、正に家の中での隼はプリンス扱いだ。
だからこそ余計にこういう事態に焦っているのだろう。
「まあ、もし俺がお前の姉貴だったらそのままお前を襲うけどな。お前ほど可愛い弟がいたらついつい近親強姦でもしてしまうわ」
「……はあ…何いってんの」
呆れたような顔で俺の言葉にツッコみながらも、隼は変わらず床の上を拭いていた。
「後片付けに追われてる隼、可愛い」
「ちょっ!何撮ってんの!?」
「いいだろう。」
「よくないよ!!……もう、優の方が俺なんかよりずっと変態だよ……」
俺は普段は自他に厳しい性格で、めったに誰かにイジられたり突っ込まれたりすることはない。
しかし不思議と隼に呆れられたり突っ込まれたり変態扱いされることは、嫌じゃなかった。
それはきっと、隼も同じように俺以外に見せる姿と俺だけに見せる姿があるからだと思う。
隼は普段男友達にすら優しい言葉を使う男だ。
それなのに俺の前では完全に素のようで、家族と変わらない扱いをしてくれている。
エッチの時も普段の会話も、俺達は互いに決して他の誰にも見せない自分を曝け出せている。
そんな心地良い関係が、これから先もずっと続くといいと思った。
次の日。
朝学校に着くと、教室の入り口で瑠千亜と五郎が俺達の到着を待ち構えていた。
「はーやと!お前、早速昨日のアレ使ったか?」
瑠千亜が隼に肩を組み、ニヤニヤしながら尋ねる。
「……いや……それがあの………」
「使ってないのか!?折角選んだというのに……俺は悲しいぞ」
「えーとね、それが」
「隼は使おうとした途端部屋に家族が入ってきて使えてないんだと。だからまた今度の機会に…家族が家にいないときに使うつもりらしい。な?隼」
五郎と瑠千亜の質問に答えられずにいる隼についフォローを入れた。
半分事実である為か、隼は一瞬顔を赤くしてこっちを見た。
「あっ、うん!そうなんだよね……まだ使い方もよく分かってないし…今度またゆっくり使ってみるよ」
隼は俺の言葉に乗っかり、本当は使ったことを隠して二人にそう告げた。
「なーんだ。まあそれならしゃーねーなー」
「隼。使い方が分からぬなら今度俺が指導してやってもいいぞ」
「辞めろ五郎。お前にそのまま襲われたら隼がかわいそうだろ」
「何だと優!ジェラシーか!?」
「なわけあるかアホ。いいから早くHRの準備するぞ」
まだ何か言いたげな瑠千亜と五郎を教室へ押し込んで、俺はこの会話を無理やり終わらせた。
後ろを振り向くと、隼が安心したように俺に向かって微笑んだ。
あんな玩具を貰わなくても、こいつはとっくに開発が済んでいる。
俺と何度も行為を重ね、昨日だって本当は玩具を使っている。
しかしそんなことを知られたら、あの二人も冗談抜きで隼に発情するかもしれない。
それだけの魅力がこいつにはあるのだから…
こんな秘密を俺と隼は今日も抱えながら、同じ教室で授業を受け、同じ部活で汗を流すのであった。
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